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2006-10-22

「マスコミたらい回し」とは (その14) 今回の大淀病院の事例でどうすべきだったのか 産科救急担当医の見解(続き) 一方で毎日新聞奈良支局長は「大スクープ」に大喜び

昨日の
「マスコミたらい回し」とは (その11) 今回の大淀病院の事例でどうすべきだったのか 産科救急担当医の見解
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/10/11_d82d.html
の続きを、元産科3次救急担当の先生が書き込んでいる。
奈良・大淀病院 警察が捜査へ ★4スレッドより。


665 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 17:55:20 ID:pp1E0JCE0
>>124 で寝むくなりすみません。おきたら朝テレビで 内科医が進言したのにCTを 
とらなかったとか。また言ってました。作話なら責任は。民社党のメール事件級かな。

667 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 17:58:50 ID:pp1E0JCE0
おさらいしよう(Ⅸ)ゴメン129続でした
脳出血は大きく分け「脳内出血」と「くも膜下出血」だよね。今回は「脳内出血」。
出血と同時に脳の組織は破壊だったよね。手術で破壊された脳細胞が決して直るわけではないのは 授業で習ったね。
理解ないと聖まマリの誰かみないな発言が出るよ。
授業で大脳深部の「基底核」「視床」が80%
今回は狭義子癇でなく、結果的脳内出血だけど以前から死亡率の高い病気だったね。
血腫が大きいと脳を圧迫して押し殺す(脳ヘルニア)の場合もあるから緊急で頭を開けて血腫除去手術もすることもあったんだったね。

669 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 18:01:45 ID:pp1E0JCE0
おさらいしよう(Ⅹ)
余計に再出血が起こす時もあり術後症状が悪化の危険があったよね。3週間後のスパスムで悪化死亡なんかあるしね。
この開頭血腫除去も行なわない方が良い時は降圧、浮腫対策マニトールとか止血(おまけ)等、内科的治療だね。
残念だけどやっても恒久的脳障害を残すし。
今回、右脳混合型基底核出血では手術は脳室ドレナージだそうだけど
結局水頭症予防(脳圧コントロール)だね。妊娠中は凝固系が正常でないこと知れば開頭術は度胸いるよね。
産科ドクターも命がけだけど、脳外も妊娠と聞くとみんな 3次以外 大抵 No,Thank you! だ。
ウルトラC (脳と子宮)だから当然
うけてCT撮って再搬送なんて、絶対アウト!だよ。

672 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 18:11:03 ID:pp1E0JCE0
おさらい(十一) また脱線 ゴメン
 ここで先に母親の為、開頭術をする方が良いと思う脳外科医います?
産科は2人分命預かってるからね。悩む。産科は、脳外の他にNICUのドクター待機させて非常に申し訳ないから、児の為、彼らの為いつ終わるかわからん脳外のOPよりカイザー先にすぐやる。悪い状態で児を渡したく無い
(NICUと付合い深いだし彼らの苦労はわかる)。
次に脳外科が開頭。ロスタイム無しでも亡くなるか大抵ベジ
でもなんと。。また今朝テレビは助かる見込みが大きかったとか。。経験と。。かけ離れてる。


ベジ=植物状態ということだ。今回のような
 分娩途中の産婦の脳内出血
は、上記のような理由で、大変に予後が悪い。

679 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 18:17:45 ID:pp1E0JCE0
おさらい(十二) 脱線だけど 聞きたい
 その妊婦の開頭術の時、麻酔科一部と外野(外科でない)から母親の開頭術から先にやるべきじゃないかと産科に助言あったけど。(うちはNsじゃなくドクターでよかった)。
確かに早剥じゃないし、確かに呼吸管理すれば児も良いし、母親あっての子供だしね。
脳外科が「児をとりあえず出ださないと手術不可能」と言うので必然的に 産科OP→体位変換→機械とドクター入替え 消毒→開頭 順だったけどね。

684 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 18:21:18 ID:1kUOHmrt0
>>679
おいら麻酔科だけど、それほどこの分野に詳しくない。
けど、妊婦のCT所見が救命に絶望的で、
中毒症の重傷度が、突然運ばれてきて分からないとする。
中毒症の最速の治療は、子供をとりあえず出すことだから、
CSが先の判断もあり得ると思う。

694 :一麻酔科医 :2006/10/22(日) 18:26:30 ID:4uw0/vRU0
臨月で胎児体外生存可能なら
やっぱCS先行
じゃないかな
うちもHELLPで脳出血妊婦あったけど先にCSやった
1,2,3でラボサク挿管するのと同時くらいにCSはじめて
10分以内ならsleeping babyにならない

しかし、脳室ドレナージしかできないような脳出血
うまくいってベジ
でしょ?
それを「助かった、救命できた」ハズというのはどうか、と

698 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 18:29:47 ID:1kUOHmrt0
>>694
ベジでも救命できたと言っても嘘ではない。
助かってもベジだったはずだ、と医師が言っても、
家族や糞マスコミは、生きてるだけで良かったんだ、と平気な顔して言う。
実際は、生きている方が大変なことは、医療関係者知っていても、
マズゴミは、知らんふり

707 :一麻酔科医 :2006/10/22(日) 18:41:45 ID:4uw0/vRU0
>>694
ちなみにそのHELLP妊婦は
かかりつけでもなく、近所の産科から救急搬送されてきました
たまたま平日午前9時前だったので
予定手術holdのまま
産婦人科、脳外科、麻酔科集合
しました。
胎児は生存しましたが、妊婦は植物状態になりました。
まだどこかでご存命なのでしょうか…


脳室ドレナージは要するに
 脳圧が上がらないように、水抜きをする
ということだから、それで
 患者の家族が満足できるレベルの「救命ができた」
とは言えない。てか、ふつうの人は
 救命=ふつうに生活できる
と思いこんでいるが、あくまでも
 救命=寝たきりであろうがなんだろうが「生きている」状態
のことだ。
 手の掛かる赤ん坊の他に、寝たきりになってしまった母親を抱える
というのは、想像に絶するほど辛い、大変な日々が続く。基本的には
 母親が子どもを育てるはず
という考えだろうからね。ところが
 頼みの母親が、子どもの世話をするどころか、自分が誰かに世話をして貰わなければ生きていけない状態
になるのが、産婦の脳内出血の
 もっともマシな転帰
なのである。

688 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 18:22:47 ID:bhUsZ57e0
妊婦が搬送されたの朝の六時らしいですね。

妊婦が植物状態で子供死亡ってのと
妊婦は死んだけど子供は助かったってのはどっちがいい
んだろ。

701 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 18:32:57 ID:pp1E0JCE0
>>688 うれしいよ 産科医の悩みわかってくれて。。。 ホントに 
    母あって子供かなあ とおもうね。
    子供助けても夫は慰謝料とって
    里子に出して(邪魔だもんね) 再婚 て多いから
ね。。。。ホント  


この産科の3次救急を担当された先生の周囲では、せっかく、産科医や脳外科医が難しい手術を乗り切って、
 なんとか子どもを助けて
も、
 父親は、母親死亡の慰謝料を得ると、助かった子どもを里子に出して、別な女性と再婚する例
が、多かったのか。。。なんともはや。

682 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 18:19:32 ID:pp1E0JCE0 おさらい(十三) おさらいでないけど今後のために でも どこかテレビの脳外と麻酔のドクターが 脳外OP先にしたら助かってたとテレビでコメントしたら、 2人で3倍しんどい産科ドクターが人殺しで判断ミスやっぱりアウトだったかな。 脳外ドクターとしては如何?やられますか?臨月時開頭体位とか経験あったら是非教えて! Supine Hypotensive sindrome胎盤血流もあるし 結構麻酔ドクターだって神経使うと思うけど。。 麻酔科ドクターの意見も聞きたいな。

691 :おさらいしたい :2006/10/22(日) 18:24:43 ID:pp1E0JCE0
おさらい(十四)ごめん くどいから 最後にするよ
 産科みたいな若い年齢対象で通常クモ膜下出血にしろ脳内出血おこるということは
もともと血管腫か動脈瘤か何かあったのでは

循環器のだれか書いてたが重量上げと同じで 分娩時いきみで瞬間的に血圧が250なんてザラあるけど、
動脈硬化の老人であるまいし、通常の脳血管なら平気で正常分娩でお産は終わってく。
脳内血管圧調節されてるしな。分娩時に自動血圧計もECGモニターも分娩監視装置付も
つけない施設の助産婦やドクターは判らんかもしれんけど。。。検診で正常でもこんなときザラ。
分娩が助産婦だけだとモニターが非人間的だそうでつけないからそれさえわからないけどね。
脳外の意見は再度如何です。。アンギオは無理だけど ゼクで明らかになりますか?


極めて稀な事例だけに、
 たまたま脳内出血が起きた
と考えにくいのは確かだ。

しかし、
 人間は生物であって、機械ではない
のに、マスコミは
 死んだら、医者に全責任がある
と言いたいのだろうか。


713 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 18:53:02 ID:lUzSucQ10
どうもこういう事件の報道見るとマスゴミは「どうやっても助からない患者」って存在は認めたくないんだろうなあ

死は避けることが出来ない。今回のような非常に稀で、かつ予後が大変に悪い事例に関しても
 すぐに高度治療を受けられなかったのが「医療ミス」
と叩いてるように見えるのだが。

この毎日新聞奈良支局長の
 思い上がった書きぶり
を見ると
 スクープさえ獲れれば、奈良県南部の産科が消滅しても、自分はいい
と思ってるのがよくわかる。


支局長からの手紙:遺族と医師の間で /奈良

 今年8月、大淀町立大淀病院に入院した五條市の高崎実香さん(32)が容体急変後、搬送先探しに手間取り大阪府内の転送先で男児を出産後、脳内出血のため亡くなりました。
 結果的には本紙のスクープになったのですが、第一報の原稿を本社に放した後、背筋を伸ばされるような思いに駆られました。
「もし遺族に会えてなかったら……」
 というのは、今回の一件はほとんど手掛かりがないところから取材を始め、かなり時間を費やして事のあらましをどうにかつかみました。当然ながら関係した病院のガードは固く、医師の口は重い。何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。なにより肝心の遺族の氏名や所在が分からない。
「これ以上は無理」
「必要最低限の要素で、書こうか」
 本社デスクと一時はそう考えました。
 そこへ基礎取材を続けていた記者から「遺族が判明しました」の連絡。記者が取材の趣旨を説明に向かうと、それまでいくら調べても出てこなかった実香さんの症状、それに対する病院の対応が明らかになりました。それがないと関係者にいくつもの矛盾点を突く再取材へと展開しませんでした。
 さらに、患者、遺族は「名前と写真が出ても構わない」とおっしゃいました。「新聞、テレビ取材が殺到しますよ」と、私たちが気遣うのも承知の上の勇気ある決断でした。
 情報公開条例や個人情報保護法を理由に県警、地検、県、市町村などの匿名広報が加速するなか、記事とともに母子の写真、遺族名が全国に伝わり、多くの反響が寄せられています。それは実名と写真という遺族の「怒りの力」によるものに他なりません。
 支局の記者たちも、ジグソーパズルのピースを一つずつ集めるような作業のなかで、ぼやっとしていたニュースの輪郭がくっきりと見えた感覚があったに違いありません。手掛かりある限り、あきらめないで当事者に迫って直接取材するという基本がいかに大切で、記事の信頼性を支えるか。取材報告を読みながら、身にしみました。
 改めて、お亡くなりになった高崎実香さんのご冥福をお祈りします。【奈良支局長・井上朗】
 hogaraka@dream.com
毎日新聞 2006年10月22日


要するに、

 遺族の怒りという感情に煽動されて、日本の産科壊滅を図った記事

を書いたことが、この

 井上朗奈良支局長にとってはこの上ない手柄

なのだろうね。

以前から

 トバシの毎日

とは言われていたが、ここまで病理が進んでいるとは思わなかった。それとも

 犯行当時、奈良県内の毎日新聞販売店勤務だった、奈良女子小学生誘拐殺人事件の小林薫死刑囚によって受けた「奈良の販売部数への大打撃」を「回復」するための「大スクープ」

だったとでも?

医学的には、

 救うことが難しい事例

を、

 医療ミスとあげつらうのが毎日新聞の本社の意向

だということが、これではっきりした。

恐らく、毎日新聞奈良支局は
 現在、重い脳梗塞で天理よろづ相談所病院に入院中の河合隼雄文化庁長官

 治療さえすれば、以前と同じように、話したり、フルートを吹いたり出来る
と思ってるんでしょうね。その点、
 重い脳内出血の転帰についてどう考えているのか、お尋ねしたい
のですが、井上朗支局長。
(追記 10/23 10:30 河合隼雄長官の病状についての、搬送直後の天理よろづ相談所病院の見解は、以下に書いた。
2006-08-17 河合隼雄文化庁長官倒れる→8/18朝九時の病院側会見について追記あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/08/post_148e.html

なお、9/4に、当時の小坂文科相が高松塚古墳の視察の後、河合隼雄長官を見舞ったときのMBSニュースでは、


ページ更新時間:2006年09月05日(火) 07時46分

■小坂文科相 高松塚古墳など視察
(略)
 この後、小坂大臣は、天理市の病院を訪れ、先月17日に、脳梗塞で倒れて入院中の 河合隼雄文化庁長官を見舞いました。

「一日も早い意識の回復とご快癒を願っています」(小坂憲次・文部科学大臣)

 病院によりますと、河合長官は危機的な状況は脱しましたが、現在も意識不明が続いており、人工呼吸器を付けて治療を受けているということです。 (09/05 00:16)


ということで、
 意識が戻らず、自発呼吸ができない重い症状
であることが、病院側から発表されている。
(追記終わり)

続き。毎日新聞への医師の怒りの声。産科医絶滅史20巻〜地雷を踏んだらサヨウ奈良〜スレッドより。


107 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 19:28:04 ID:5FH6Bem60
>>100
>>医師の口は重い。 何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。

やっぱりこいつ等マスゴミの連中は全員死んだほうがいいね。
まず毎日新聞関係者への報復として診療拒否(紹介状発行でOK)は必須でしょう。

なぜ、ミスや責任があるとの前提で取材活動するのか?患者:善、医師:悪でしか考えて
いない証拠でしかないだろ。


108 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 19:49:07 ID:zLjd0uuc0
>>100
>結果的には本紙のスクープになったのですが

すっかり大手柄気取りですね。
どういう社会的影響があるか、これからの医療がどうなるかを
よく見ていてください。

109 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 19:49:34 ID:7QEcBpwZO
>>100
福島の件があるからどうせ正直に話しても正確な報道なんかされないのを
なんで全部医師のせいにすんだか
この記者公平さに欠けてるっていうのと
物事を客観視出来ないって点ではマスコミとして致命的じゃねーか?


まあ、107さんのように
 マスコミたらい回し
を実践しようという先生は少ないかも知れないが、今後、毎日新聞関係者が産婦人科を受診したら、冷たくあしらわれるようなことがあっても不思議ではないだろうな。保険証を出さないなら、ともかく。倫理的には褒められないことだが、医師だって人間である。
それくらい、毎日新聞の
 大淀病院産婦死亡事例に関する記事
は、
 医学的根拠を無視した上に、全国の地方医療を壊滅に追い込む可能性の高い害毒
を、バイアス付きで、全国に流していると、わたしは思う。その上でなお今回の
 反医学的かつ地方医療殲滅キャンペーン(どうひいき目に見ても、それ以上のものではない)
に関わったマスコミの人間が、診察を受けに来て、
 医師はヒポクラテスの誓いを守れ
なんて言い出したら、わたしが担当の医者であれば、申し訳なさそうに微笑みつつ、
 わたしでは、手に負えない症例ですので、他の優秀な先生をご紹介します
と、速攻で紹介状を書くだろう。

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コメント

問題は、このような事案が起きているにも関わらず、毎日新聞関係者および、その読者が知らぬ存ぜぬを貫きとうしていることです。

新聞は、真実を伝えるメディアではなく、感情をつたえるメディアになったのでしょうね。

投稿: スポンタ | 2006-10-23 11:32

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» [media]大淀病院事件の報道姿勢 [bewaad institute@kasumigaseki]
大淀病院事件については先日取り上げましたが、そこで紹介した毎日新聞の報道がどのような姿勢の下になされたのか、「「マスコミたらい回し」とは (その14) 今回の大淀病院の事例でどうすべきだったのか 産科救急担当医の見解(続き) 一方で毎日新聞奈良支局長は「大スクープ」に大喜び」(@天漢日乗10/22付)経由で、次の記事の存在を知りました。 今年8月、大淀町立大淀病院に入院した五條市の高崎実香さん(32)が容体急変後、搬送先探... [続きを読む]

受信: 2006-10-24 04:23

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