不妊治療の落とし穴 「子供が産めない」 NICU不足で「不妊治療による多胎妊娠の出産はお断り」という産科増える
不妊治療では
受精卵を複数個子宮に戻す
ことが多い。当然
多胎妊娠
が増える。
読売新聞が
2004年の一年間に不妊治療を行った医療機関にアンケート
を取り、
35歳以上の妊娠率と多胎妊娠率
を発表している。
不妊治療 「多胎率」に注意
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/jitsuryoku/20060306ik05.htm
これを厚労省が発表した2004年の人口動態調査と併せて処理してみると、凄いことになっている。
読売新聞調査分に答えた医療機関で妊娠した35歳以上の妊娠数 7824例
2004年人口動態調査による35歳以上の出産数 169511例
読売新聞調査分に答えた医療機関で多胎妊娠した数 2432例
2004年人口動態調査による多胎分娩数 13215例
読売新聞の調査では、
妊娠数
しか分からないので、
この中の何割が出産にこぎ着けたか
は不明だ。しかし、多胎分娩数が13215例しかないのに、多胎妊娠数が分かってるだけで2432例あるということは
多胎分娩には、不妊治療によるものが多い
ことを示唆する。実際、平成16年の人口動態調査の
1B 上巻 出生 第4.36表 単産−複産(複産の種類・出生−死産の組み合わせ)別にみた年次別分娩件数
javascript:openWindow('http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/010/2004/toukeihyou/0004982/t0108997/MB360000',1);
によると、2001年以降、分娩数は減っているが多胎分娩は増加しているのがわかる。
年次 分娩数 多胎分娩
2001 1,195,616 12,218
2002 1,177,562 12,957
2003 1,145,592 13,045
2004 1,131,567 13,215
間違いなく
不妊治療で多胎分娩が年々増えている
ことになる。多胎分娩ということはたとえば
2004年に13215例
というものの、双子以上が生まれるわけだから、低体重になりがちであるし、早産の危険性も高い。
低体重などでNICUが必要になった場合、
一度のお産に二つ以上のNICUが必要となり、管理・治療にあたる医療従事者の数も多くなる
わけで、医療機関にかかる負担は並大抵ではない。
なおかつ、毎日新聞奈良支局が誤報を垂れ流している「大淀病院産婦死亡事例」報道のように
周産期医療に携わる医療従事者を現場から立ち去らせる圧力となるマスコミ報道
のせいで、
現場のマンパワーは限界を超えつつあるor地域によっては崩壊
しているのだ。そもそも
多胎妊娠は、胎児が育ちにくく、早産の危険性が高く、出産時にトラブルが起きやすい、高リスク出産
なので、自分の患者さんならともかく、ヨソから回ってきた場合、すでにマンパワーが不足している産科では歓迎されない。ということは
せっかく不妊治療で妊娠しても、多胎の場合は「お断り」
が増えてきているということだ。だって
不妊治療専門クリニックでは、妊娠まではさせるが、お産はやらない
ので、そうなると
産む場所がみつからない
ことになる。
産科医絶滅史21巻〜ベッドがない奈良廊下で〜スレッドより。不妊治療クリニックから回されてきた多胎の妊婦さんを管理しなくてはいけなくなる産科現場医師の不満が爆発している。
610 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 04:13:30 ID:PjRlLb4U0
NICU不足なんだよね、
解消の方法として、早産の基準を24週にもどすのはどうなのかな?
あれ22週になったのも、いまいちよく解らないし・・・
611 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 05:56:58 ID:9jhAcflI0
不妊治療がいけないんだろ。
単純に考えて、そう思うが。
妊娠できない人を、無理やり妊娠させるわけだから、
出産時に無理が生じるのも、うなづける。612 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 06:59:05 ID:YG2lbyMd0
いかに、IVFでの多胎が今の周産期医療に負担になっているか。
不妊をやっている連中は分娩を取り扱わないから犯罪的なんだよ。613 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 07:21:46 ID:VSmFHx5J0
>>612
いいこと言った
やつらは法外な料金を取りながら多胎になっても成功として
あとの出産は産科に丸投げしてやり逃げなんだよね。
最後まで自分で面倒見ろと言いたい俺615 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 07:51:24 ID:H4awM3kl0
体外受精で戻す卵子の数を法律で規制することってできないんですか?
妊娠の可能性は減るでしょうが・・・617 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 07:59:26 ID:8jjd9tPq0
多胎妊娠を避けるため、1個だけ戻すというのは世界的な潮流。
でも、開業医ってのは勉強をやめた方々だから。日産婦総会の初日の会議なんて、患者のためなどと称して、その実
自分らの利益優先の不妊開業医連中と、そんなやつらのために、時間を
割いて議論する気などさらさらない、勤務医中心の評議員との、不毛な
禅問答が何時間も繰り広げられてるからねw618 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 08:22:21 ID:hK7i3cc30
>>615
妊娠する確率が悪くなるけど、体外受精で戻す卵子の数を1個にしなきゃだめ だよ。
双子以上で低体重出生→NICUが問題になっているのだから。
法的に決めないとだめだと思うけどな。625 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 09:21:30 ID:U7f67rfC0
>615
胚盤胞なら1個戻しでも2個戻しでも妊娠率は変わらなかったはず。後は、きれい事言わないで、減胎を認めりゃいいのかも。
626 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 09:25:51 ID:RXWCFz6a0
でも減数手術といえば聞こえはいいが実際は選択的胎児殺しだから気色悪い
不妊治療の多胎だけでなく
三つ子以上はお断り
という病院も出てきている。
622 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 08:35:43 ID:+DlKpkCg0
うちはIVFの多胎は、原則としてお断り。品胎がきたら紹介元に電話して
もどす。妊婦さん何処もいくとこないって泣いてたけど。
品胎=三つ子だ。
これほどまでに、産科は手が足りなくなってきてるのだな。
638 :age:2006/11/07(火) 10:47:21 ID:S21RZ1f20 >>625でも、品胎以上を無制限に認めて、NICUを整備するより、
減数手術を認めて,品胎以上をなくす方が、早くしかも,経済的に問題が解決できるかもしれない。
双子でも育てるのは大変なのに、三つ子以上となると、経済的・肉体的負担は想像を超えるからなあ。もし、夫婦二人しかいない家庭で三つ子となったら、一体どうするのだ?
NICUに入った赤ちゃんが無事に育つ場合ばかりではない。
660 :卵の名無しさん :2006/11/07(火) 15:54:19 ID:G1PtK8fo0
NICU?
22週や23週の生存率を自慢してるのはお前か?
で脳性麻痺になった?
で親は離婚した?それでお前は満足なんだろ?
不妊治療の悪口言える立場かよ。
不妊治療による多胎妊娠には、
経済的・肉体的負担
以外に
1. 出産可能な産科が減少(不妊治療クリニックは妊娠させるだけで、お産は扱わないところがほとんど)
2. 多胎の場合は、出産でトラブルが起きやすい
3. 無事生まれても、NICUで管理しなくてはならない低体重の赤ちゃんだと、「健康な子ども」になるとは限らない
という医学的ハードルがある。それでも尚、
多胎妊娠を是とする不妊治療
は、今後も日本で続けられるのか?
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