« 科研の旅費、相変わらず振り込まれず (その2) | トップページ | 富山のかまぼこ(その4) 本日はお日柄もよく »

2006-11-13

忍び寄る鳥インフルエンザ 中国、「新型の鳥インフルエンザ」発生源説を必死に否定

ここ2年くらい冬が近づくと
 そろそろ来るか鳥インフルエンザの「新型インフルエンザ」への変異
と書いてるけど、今年の冬は、いよいよやばそうだと、憂いているところだ。
小児科の手が足りなくなっている、療養型病床削減で家にお年寄りを帰している(集団発生は防げるだろうが、個別的にやられる可能性が高まる)、SARSの時に設置された搬送先の少なさなど、
 パンデミックが起きたらアウトな日本
になってるんじゃないだろうか。ほぼ全員が抗体を持たない新たなウイルスだから、
1. 手洗い・うがいの励行でウイルスを体内に取り込まないよう注意
2. 鳥インフルエンザが人間に感染した地域にはなるべく行かない
3. 感染しても耐えられるように、体力作り
くらいしか、手はないな〜。あとは
4. 従来型のインフルエンザを予防するため、ワクチンを打っておく
とかかな? 型が違えば、その都度インフルエンザに罹るからね。

で。
どう考えても
 新型インフルエンザの発生源
と思われているのは中国なので、この夏からきな臭い動きがあったことは、過去にも書いている。
2006-06-16忍び寄る鳥インフルエンザ 今度は深セン
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/06/post_6f70.html
 2006-08-19 広東省の公安、ホテル宿泊客の情報通知義務づけ (その2) 規制強化の目的は「新型インフルエンザ」対策?
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/08/2_230f.html
2006-08-23 忍び寄る鳥インフルエンザ 中国南部発の強力ウイルスにより、タイで7月末以降2人死亡
 http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/08/72_28ff.html

とうとう、アメリカで
 新型の鳥インフルエンザ「福建型」が昨年3月発生
という医学論文が出た。
事と次第によっては、2008年北京五輪中止になるかも知れないから、中国はこの論文を否定するのに躍起だという。
東京新聞より。


中国、新型ウイルス発生源否定に躍起

 米科学誌に中国で「福建型」と呼ばれる鳥インフルエンザの新型ウイルスが発生したと指摘する論文が掲載され、中国農業省は十日開いた会見で「新型ウイルスは存在しない」と全面否定した。論文は中国を発生源とした鳥インフルエンザの大流行を警告、中国側は疑念打ち消しに躍起だ。

 論文は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載。香港と米国の科学者が執筆し(1)H5N1型ウイルスが突然変異した「福建型」を昨年三月に発見(2)既存ワクチンの効果がなく中国で五人の感染例がある(3)すでに東南アジアの家禽(かきん)類に感染し大流行の可能性がある−というもの。会見で賈幼陵獣医局長は「福建型そのものが存在しない」と述べ、論文のデータも不正確と批判。舒躍竜国家インフルエンザセンター主任は「中国と東南アジアのウイルスは異なる」と中国発生源説を否定した。

  (北京・新貝憲弘)


 
中国必死だな。
なるほど、11/6付けで反論記事が出ている。
専家駁所謂禽流感福建病毒引発東南亜疫情説法(中文簡体字)(専門家は、福建型ウイルスが東南アジアの鳥インフルエンザ流行を引き起こしたという説に反論)
http://news.sohu.com/20061106/n246228309.shtml

状況証拠から言うと、クロに近い心証だが、
 何があっても「新型インフルエンザの発生源は中国ではない」
と言い張り続けるだろうからな

|

« 科研の旅費、相変わらず振り込まれず (その2) | トップページ | 富山のかまぼこ(その4) 本日はお日柄もよく »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 忍び寄る鳥インフルエンザ 中国、「新型の鳥インフルエンザ」発生源説を必死に否定:

« 科研の旅費、相変わらず振り込まれず (その2) | トップページ | 富山のかまぼこ(その4) 本日はお日柄もよく »