高取町市尾墓山古墳現説@1/28 高取町教育委員会
近鉄吉野線市尾駅からわりとすぐのところにある、市尾墓山古墳。現在整備中で、来年春には横穴式石室も含めて公開される予定だ。
ご覧のように、紛う方なき前方後円墳で墳長は66m。古墳時代後期の6世紀初め頃の建造だ。
現在の所、日本最大の2mを超える「木の埴輪」石見形木製品の出土状況。青黒い粘土に倒れる形で出てきた。「木製品痕跡」というプレートの立ってるところに、もともとあったらしい。
現在の状態は、上下が欠けた形になっているので、おそらく
全長3mの石見型木製品
が、周濠に立っていたことになる。墳丘の高さが10mだから、相当大きい盾のような形の木製品が
魔除け
として置かれていたと考えているようだ。しかしでかいな。
2005年に出土した鳥形木製品。これもいわゆる「木の埴輪」で、古墳の周濠の近くに、支柱にのっかる形で立っていた。全体の形から猛禽類と考えているようだ。
後ろのパネルは、出土状況。
今回出土した「木の埴輪」は、いずれも高野槙製。高野槙は、木棺にもよく使われる。印象深いところでは、大阪羽曳野市の庭鳥塚古墳の木棺がそうだった。あれは銅鏡が乗っていた部分だけが腐らずに、丸く残っていた。
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