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2007-01-08

新疆で中国公安が独立運動家18名を殺害 国内で報道

「五輪開催まで中国の治安が保たない」
という物騒な噂を聞いたのは、一昨日のことだった。臺灣在住の友人が小耳に挟んだ話で、
 南も北も火種がある
というのだ。そろそろ新疆ウイグルあたりでは
 毎年恒例の民族紛争
が起きるはずなのだが、経済的・政治的に不利益を被っている西南もきな臭いという。これまで抑圧されまくっていたのが、海外の情報に自由に接することが出来るようになり、外国企業が進出し始めたので、自分たちがこれまでいかに中央政府に搾取されていたかが、分かってきたのである。
 中央が北京五輪の準備と開催で身動きできないうちに決着をつけようとするかも
と言う話で、最近の各地で起きる「暴動」のニュースを側聞する限り
 中央集権は脆くも崩れつつある
という印象がぬぐえない。

そこへ来て、
 新疆で東トルキスタン独立運動の活動家達が中国の公安によって18人殺害、17人拘束、かつこのニュースを国内で報道
という、異例の中の異例とも言うべきニュースが
 朝日新聞経由
で飛び込んできた。てかさ、朝日が載せるって凄いじゃん。こりゃ、話は相当深刻だわ。


独立組織の18人を公安が殺害 中国新疆ウイグル自治区
2007年01月08日22時35分

 中国新疆ウイグル自治区の公安当局は8日、同自治区の独立派組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」の訓練基地を5日に攻撃し、18人を殺害、17人を拘束したと発表した。国営新華社通信などが伝えた。

ETIMは、新疆に住むウイグル人による「東トルキスタン共和国」建国を目指す組織。中国当局は、アルカイダの支援で爆弾テロや暗殺を繰り返しているとして弾圧を強めているが、これだけ大規模な攻撃が国内で報道されるのは異例だ。

こちらは人民日報(中文)。


新疆警方搗毀“東突伊斯蘭運動(東トルキスタン独立運動)”一恐怖訓練営地

 
2007年01月08日18:41
  中新社烏魯木斉1月8日電(記者 程勇)記者今日従疆維吾爾自治区公安庁獲悉,当地公安機関一月五日撃斃“東突伊斯蘭運動”恐怖分子十八名,捕獲十七名,繳獲自制手雷二十二枚,半成品手雷一千五百多枚。


  根拠当地公安機関偵察察掌握,被聯合国二00二年九月十一日公布的恐怖組織“東突伊斯蘭運動”派遣骨干分子入境,糾集一伙暴力恐怖分子潜入中国帕米爾(パミール)高原山区,建立恐怖活動訓練営地,進行恐怖活動。


  拠悉,在二00七年一月五日的搜捕過程中,這伙暴力恐怖分子進行武装反抗,当地公安民警一人犠牲一人負傷。


まだ読み筋は不明だが、中央政府の尻に火が付いたらしいことは分かるな。
続報を待ちたい。

おまけ。2005年4月の新疆での宗教弾圧に関する報告について。
 2005-04-13 中国、新疆ウイグルで宗教弾圧
http://d.hatena.ne.jp/iori3/20050413/p3

新疆などでHIVが流行しても、中国政府は放置したい理由について。
 2005-07-03 中国がHIV感染を座視している理由
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/07/hiv_496c.html

続き。(1/9 00:03)
NHKも11時のニュースで流した。


ウイグル独立派18人を殺害

中国の警察当局は、西部の新疆ウイグル自治区で中国からの独立を目指す武装勢力の拠点を襲撃し、18人を殺害し、17人を逮捕したと発表しました。中国政府は、ウイグル自治区で中国からの独立を目指すウイグル系中国人をテロリストと位置づけ、取締りを強化してきましたが、一度に18人も殺害したのはきわめて異例です。
新疆ウイグル自治区の警察によりますと、中国からの独立を目指すイスラム教の武装勢力「東トルキスタン」が、パキスタンやアフガニスタンの国境に近い、ウイグル自治区の西部、パミール高原でテロの訓練キャンプを築いたという情報があり、今月5日、この拠点を襲撃しました。その結果、銃撃戦となり、警察官1人が死亡したものの、武装勢力のメンバー18人を殺害して17人を逮捕したほか、多数の手投げ弾を押収したということです。中国政府は、ウイグル自治区で中国からの独立を目指すウイグル系中国人をテロリストと位置づけ、アメリカで起きた同時多発テロ事件以降、テロとの戦いを掲げて取締りを強化してきましたが、一度に18人も殺害したのはきわめて異例です。ウイグル自治区での中国政府による取締りをめぐっては、欧米の人権団体がテロリストとは言えない一般市民までも弾圧していると指摘し、テロとの戦いを口実にした人権侵害だという批判も出ています。
1月8日 23時35分

けっ、なあにが
 恐怖訓練営地
だ。

そんなもん、口実さえあれば、テロリストだろうがそうでなかろうが、拘束するだろうし、殺すだろうよ、中国の公安は。
かつて北京の中央民族学院(現・中央民族大学)に語学短期留学したとき、毎晩のように、二鍋頭を酌み交わしつつ、蒙古族やウイグル族と宴会をした。彼らとの宴会では酒と歌がつきもので、決して
 中国民族音楽全集
には収録されない
 漢族への抵抗の歌
を、酔うほどに、歌うのである。もちろん漢族への抵抗の歌は何種類もある。民族抗争の歴史は長いからな。
バスの中で、知り合いのウイグル人と話をしていたら、他の漢族の乗客に、
 生ゴミを見るような目つきで見られた
のも、まだ記憶に残っている。外国メディアが常駐している首都北京でもそうなのだから、外国人の目の行き届かない新疆ウイグル自治区で、漢族が普段何をやってるかは、簡単に想像できる。

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