2007年春の医療危機胎動 神奈川の公立病院で大量の医師募集をする病院出現 都内公立病院内科でも不穏な動き
この
医師募集のアナウンス
が意味するものは何か。普通は
辞める医師がたくさんいるからだ
と思うわけだが。
神奈川県で二つの公立病院が
大量の内科医募集
をしている。
まずは
平塚市立の平塚市民病院
の告知。
医師 募集要項1 職 種 および 募集人員
呼吸器内科 2名
一般内科・総合内科 3名
神経内科 1名
小児科 2〜3名
麻酔科 1〜2名
救急専門医 2名
リハビリテーション専門医 1名
2 勤務場所 平塚市民病院
(略)
呼吸器と一般内科合わせて5人の募集。
加えて、小児科・麻酔科・救急と
足りないと困る診療科の医師不足
が見て取れる。てか、麻酔科の医師不足は全国的に慢性的な話なんだけど、いま3人いる常勤医師では手が回らないのかな。麻酔科の一昨年の実績は
常勤3人で2300件の麻酔管理をした
って話で、これはかなり多いと思うんだけど。これでもし誰か抜けるようなことになれば、手術件数は維持できないだろうなあ。
内科は現在は常勤6人なんだけど、
5人も募集する理由
を知りたい。3月にごっそり抜けるのか? ちなみにこれまでは
内科の紹介(略)
慶應義塾大学医学部、東海大学医学部、北里大学医学部、杏林大学医学部から人事面の支援をいただいています。
と書いてあるんだが、医師を派遣していた上記四つの医学部から、人員引き上げでもあるのか、と勘ぐってしまうな。公立病院は大学の医局頼みだから、人員を引き上げられると、簡単に医師不足に陥る。
もっと謎の募集をかけているのが
小田原市立病院
である。
医師募集小田原市立病院では、常勤医師を募集しています。
詳細は、病院長・診療部長または経営管理課総務担当にご連絡ください。1 職 種
および
募集人員
腎 内 科 2名
神経内科 2名
精 神 科 1名
消化器科 5名
耳鼻咽喉科 1名
リハビリテーション科 2名
2 勤務場所 小田原市立病院
え〜、まず
神経内科2名
だけど、ここは常勤医師が昨年4月からいなくなっている。
神経内科
で謎なのは
消化器5名
なんだが、現スタッフが
常勤5名
消化器科のスタッフ紹介(2005年9月現在)
ってことになってるんだけど、まさか
この5人が3月で全員いなくなる
のか?
内科といえば、病院の診療科の根幹。その診療科の医師を大量募集しているとなると、公立病院崩壊前夜のような気がしてならないのですが。
続き。
内科医といっても、最近は細分化されていて、専門外来を開設している場合、スタッフが抜けるとえらいことになるという。医師大量辞職情報を提供するスレ。ビバより。
146 :卵の名無しさん :2007/01/09(火) 01:12:26 ID:DdboChWZO
次は内科が崩壊か150 :卵の名無しさん :2007/01/09(火) 10:09:42 ID:uA6EjLAM0
内科は人数は多いが、細分化されていて、消火器内科医にPCIはできないし、
逆に循環器内科医もEMRはできない。中小企業の寄り集まりみたいなもんだ。
例えは循環器内科3で循環器の仕事がぎりぎりだった場合、一人辞めたら残りの二人が
逃散。すると内科がたとえば15人から12人になり、残りの内科医も逃散。
この構図が起こる。
東京都下の某公立病院でも逃散進行中。
あちゃちゃ〜。
コトは神奈川県だけの話じゃないようで。東京都内でも公立病院の内科崩壊は起こってるわけですね。だいたい、どこの病院かはわかったけど。
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