« 「国民は金を生む機械、装置」が本音か? 柳沢厚労相「女性は子どもを産む機械、装置」の失言 (その2) 世界に広がる柳沢発言 | トップページ | 福島県立大野病院事件初公判 (その4) 判決が産科医と妊産婦にもたらす暗い未来 »

2007-01-29

福島県立大野病院初公判(その3) うちの町では産科休止になって700件のお産が町内でできなくなりました→追記あり

福島県立大野病院事件と大淀病院産婦死亡事例報道が招いた
 産科絶滅
の一例。
どこの自治体かは明かではないし、掲示板の書き込みだが、たぶん本当の話だろうと思う。【裁判】 "全国の医師が逮捕に抗議" 帝王切開中の妊婦を死亡させた産科医、起訴事実否認…医療界注目の公判★4スレッドより。


403 :名無しさん@七周年:2007/01/29(月) 14:03:08 ID:7EA1cbbu0
>>388
そうだねー。
だから一人医長はやめようってどんどん引き上げているねー。
俺の町でも産科が2つ分娩停止さー。

年間700件が宙に浮く…でももうDrを呼べないよ…ていうか来てくれないよ…orz

403さんのお住まいがどこかわからないけど、一人医長体制の公立病院の産科が閉鎖になると、次は複数の産科医を呼ぶしかないが、もともと一人医長でやってるような規模の公立病院だと、医師を雇うだけの財政基盤はないだろう。二つの産科で700件ってことは、一日2件はお産があるわけで、異常分娩(帝王切開など)が1/10はあるとすると、とてもじゃないけど大変だ。急変しても、搬送先は別な自治体になる。果たして搬送先がすぐに見つかるかどうかもわからない。
そもそも高リスク妊婦だと、受診するのも大変な場合なら、管理入院させるわけだが、他の自治体の病院に長期入院することになるから、本人はもちろんのこと、家族の負担も大きくなる。
こうして
 過熱報道ですっかり悪者にされた産科医達は、現場を去る
ので、小さい自治体の公立病院は次々と閉鎖することになる。で、産科医を悪者に仕立てたマスコミは、当然責任なんか取らないわけだ。自分たちの家族が出産するときは、おそらく
 設備の整った、大都市の産科で出産させる
等の手を打つだろうしね。そういうところは抜け目ないからな、マスコミ人は。
結局
 普通の善良な市民にしわ寄せが行く
だけの話。もちろん、いつまで経っても
 医療に関する知識を勉強しないばかりか、誤報を垂れ流しても、訂正などしないマスコミ
なのだから、
 長い年月をかけて、産科の技術を培ってきたベテランの産科医がいなくなっても、代わりはいる
と思いこんでいる。
 高度技能を持つ人材は代替が効かない
のだ。新聞記者なら20年やれば現場を離れるだろうが、医師は20年の経験で、高度な技術と豊富な症例を得ているのだ。これはまさに
 余人を以て代え難い
のである。
病院にいる管理職の医師は、新聞記者と違って、医療行為を離れるわけではない。場合によっては管理職と臨床の両方で多忙だ。マスコミは
 市井の職人

 経験何年
と持ち上げるくせに、なぜ
 ベテランの医師を、医療知識もないままに、簡単に罪人扱いする
のか、その真意を知りたい。経験20年の医師でも、滅多に診ることがない極めてまれで不幸な事例が、今回の
 県立大野病院の事例
だったことを、マスコミはなぜ科学的に検証しようとせず
 母親を失ったかわいそうな子どもと遺族
という
 情動失禁報道
に流れるのか。政治ネタだったら、それこそ
 表には出ないような細かい資料まで当たる
だろうに、なぜ
 医療関係の報道
には
 手間を掛けない
のか。
 取材不足の手抜き報道による医療破壊の害悪は覆いがたいところまで来ている
というのにだ。
かつて魯迅は
 人一人を治す医師よりも、多くの人を救うため
に、文筆業に転じた。今のマスコミのしていることは
 多くの人を救える医師を、自分たちの商売のため
に、ペンで潰しているだけじゃないのか。今回の事例によって
 感情に押し流される報道がもたらす被害
が、日本全国で起きている。そして、マスコミは、それが自分たちの報道のせいだとは決して反省せず
 お産が危ない!
などと、煽っているのだ。
日本の周産期医療を破壊し、産褥にある妊産婦と周産期の赤ちゃんの生命に危機をもたらしているのは
 マスコミの過剰な情動失禁報道
だ。
 安全なお産の場を絨毯爆撃しているのはマスコミ
だと言っていいと思う。

(追記 17:45)続き。
判決によっては、産科をやめようと決意している、東北のある先生の書き込み。


903 :名無しさん@七周年:2007/01/29(月) 17:34:21 ID:Sdt5LARM0
K先生と同じ東北地方に住む公立病院の医師です。この事件が起訴されてから、
心に決めていることがあります。それは、もし地方裁であろうと最高裁であろうと
この事件が有罪になったら産科は辞める
ことです。

私が辞めれば、この地域の産科医療は多分崩壊します。
医局としても代わりの医者を派遣するほど魅力のある土地では
ない
ですし、路頭に迷う妊婦さんはたかだか年間300-400人ですから。

私はお産が好きで、大学卒業以来、毎年数百人の
お産を取り続けてきました。体力的にはまだまだ続けられると
思います。ただ、心が折れかかっています。
この事件が分かって、署名もしました。献金もしました。
何とか無罪になってほしいと、手紙を警察に送ったり、
マスコミに送ったり。出来る限りの努力をしています。
でも、我々、地べたを這うように頑張っている
産科医の意見なんてだれも聞いているようには見えません。

新人が入ってくればまだしも、うちの医局は今年も
ほとんど入らない
ようです。産婦人科の待遇を良く
するという話も全て空手形
。多分、永遠に良くはならないのでしょう。

この事件が有罪になったら、私にできる抗議は産科医を辞める
ことだけ
です。婦人科医になるのか、他科に行くか、医者を辞めるか..
.全然考えていませんが...。とにかく、
地域の妊婦さんには申し訳ありませんが、それだけは心に決めています。

903先生のような産科医は他にもいるだろう。

|

« 「国民は金を生む機械、装置」が本音か? 柳沢厚労相「女性は子どもを産む機械、装置」の失言 (その2) 世界に広がる柳沢発言 | トップページ | 福島県立大野病院事件初公判 (その4) 判決が産科医と妊産婦にもたらす暗い未来 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「国民は金を生む機械、装置」が本音か? 柳沢厚労相「女性は子どもを産む機械、装置」の失言 (その2) 世界に広がる柳沢発言 | トップページ | 福島県立大野病院事件初公判 (その4) 判決が産科医と妊産婦にもたらす暗い未来 »