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2007-01-26

NHKも協力してるサンダンス映画祭で、AOL元副会長テッド・レオンシス出資の「南京」公開 アメリカは縮小する日本市場より中国市場を選ぶか

昨年
 2006-11-26 アイリス・チャンの『レイプ・オブ・南京』を下敷きに映画『南京』制作 AOL副会長が年明け以降に発表
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/11/aol_2d0f.html
で紹介した、
 AOL元副会長テッド・レオンシスが出資した映画「南京」
がサンダンス映画祭に出品された。
サンダンス映画祭とは、ロバート・レッドフォードが主催するNPOサンダンス・インスティテュートが毎年1月に行っている独立系映画祭で、NHKは毎年、サンダンス・インスティテュートと共同で
 「サンダンス・NHK国際映像作家賞」
http://www.nhk.or.jp/sun_asia/
を実施している。サンダンス映画祭の模様は、BS1で放映されることが多い。上映されたり、賞を取る映画は、低予算制作でかつリベラル〜ラジカル系のものが多いように思う。右か左か、といえば、左だ。

さて、早速上映された映画「南京」について産経が報道している。


映画「南京」 サンダンスで初公開 際立つ「日本の残虐性」

プロデューサーのテッド・レオンシス氏(撮影・松尾理也)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070126/usa070126000-1.JPG

監督のビル・グッテンターグ氏(撮影・松尾理也)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070126/usa070126000-2.JPG

 【ソルトレークシティー(米ユタ州)=松尾理也】1937年12月の「南京事件」をテーマにした米ドキュメンタリー映画「南京」が、ユタ州パークシティーで開催中のサンダンス映画祭で初公開された。同映画の制作陣は産経新聞と会見し、「反戦映画ではあるが、反日映画ではない」と述べる一方、中国の国営テレビ局との共同制作の形をとっていることなど、中国との密接なかかわりも認めた

 「南京」は、当時南京に滞在していた欧米人の証言、事件で生き残った中国人へのインタビュー、旧日本軍兵士へのインタビューの三つの角度から事件を描く構成になっている。

 このうち、中国側のインタビュー部分には、生存者が出演し、涙をながしたり、傷跡を示したりしながら、日本の残虐性を訴える

 一方、旧日本軍兵士の部分の多くには、日本国内の平和活動家によって収録されていた過去のインタビュー映像を使用一部には、文脈は不明ながらも、笑いながら虐殺を語る映像なども挿入され、中国側との対比が強調されている。

 制作指揮はインターネット接続大手AOLの元副会長、テッド・レオンシス氏がとり、監督は、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を2度受賞したビル・グッテンターグ氏が務めた。

 レオンシス氏らによると、同作品は、中国中央テレビ(CCTV)の協力を受けて制作され、今後同テレビでの放送が予定されている。日本での公開は未定だが、同氏らは「広範な取材、調査に基づき、正確な内容を期した。多くの日本の人々にも見てもらいたい。政治的な意図はない」と話している。

 サンダンス映画祭は全米最大規模の独立系映画祭として知られる。今年のドキュメンタリー部門には856の応募から「南京」を含む16本が選ばれ、上映されている。

                  ◇

 ■語ろうとしたのは歴史の一つの側面

 プロデューサーのテッド・レオンシス氏、監督のビル・グッテンターグ氏との一問一答

 −−映画「南京」の制作意図は

 レオンシス氏「ヒーローの物語としてつくった。それは違う背景でも語られうるが、今回、私が選んだのが南京だったということだ。ただし、南京事件が世界的にはほとんど知られていない問題であるということが、制作の理由でもある」

 −−事件をめぐっては、さまざまな論争がある

 グッテンターグ氏「この主題についてこのストーリーしかないと主張するつもりはない」

 レ氏「犠牲者数についても、激しい論争があるのは承知している。そこで、私たちは東京裁判での数字を引用することにした。もっと少ないという意見はあるだろう。では、少なければ問題ないのか?というのが私の意見だ。数の多寡は問題ではない

 −−反日映画ではないと強調しているが、日本に肯定的な部分はほとんど感じられない

 グ氏「語ろうとしたのは、歴史の一つの側面だ。いろいろ取材はしたが、結局、当時現場にいた人々についての映画にすることにした」

 −−旧日本軍兵士が笑いながら虐殺を語る記録的なシーンが会場でも波紋を呼んでいたが、ああした映像は意図的に選んだものか

 グ氏「70年も前の出来事を語る際には、入手できた記録フィルムが最良の映像として、よしとしなければならない場合もある。元兵士が笑っていようがいまいが、そこに何らかの含みを持たせる意図はなかった

 −−日本では石原慎太郎・東京都知事らにも取材を行ったそうだが、そうした保守派の意見はまったく反映されていない

 グ氏「その部分が映画に含まれていないことは遺憾に思う。しかし、私は同様に、他にも取材しながら映画からそぎ落とした多くの部分についても遺憾に思っている」

 −−故アイリス・チャン氏の「レイプ・オブ・南京」にはどれほどの影響を受けているのか

 レ氏「チャン氏の死亡記事をみたことが制作のきっかけになったのは事実だが、同書については史実的に不正確な記述が多いと聞いている。この映画は同書に基づいて作られたものではない

(2007/01/26 09:08)

CCTV、中国中央電視台と共同制作ならば
 反日映画
に決まってるじゃん。
 南京での所行を笑って語る日本兵士
なんて、中国に取ってみれば
 日本鬼子の鬼畜の所行を示す絶好の映像
だ。

しかし、胡錦涛は
 安易な反日運動は、却って共産党政権を揺るがしかねない
として、現在、反日煽動をむしろ抑える方向にしていたのだが
 映画「南京」を中央電子台が全国放映
となれば
 再び、反日暴動ののろしが、党に対する不満のはけ口として爆発する
のは間違いないだろうと思う。

で、
 なぜアメリカで反日映画「南京」が制作されたか
というと、中国事情に詳しい友人は
 中国でのビジネスをスムーズにするために、中国に気に入られるコンテンツを作ったんじゃない?
と見ている。これまでハリウッド映画を買ってくれていた日本は少子化で市場が縮小する一方だが、
 中国の人口は13億人を突破、今後もどんどん増加する巨大市場
だ。
 日本市場をある程度犠牲にしても、今後伸びる中国市場のハートをつかむ
ためには
 「南京」は絶好の商材
と、テッド・レオンシスは踏んだのではないか。

しかし、これで
 安倍ちゃんと胡錦涛の日中友好演出
は、下手をすると、逆効果ですね〜。中央電視台が共同制作の
 南京放映
なんてことになると、安倍ちゃんのスタンスから行くと、
 無視すれば弱腰と叩かれ、抗議すれば中国との関係がおじゃんになり
で、今までの努力は水の泡だ。
まだ「南京」は日本では公開されてないから、評価のしようはないのだが、ま、少なくとも、今後日本国内で
 サンダンス映画祭での「南京」公開に対する脊髄反射的反発
が出てきてもしょうがなかろう。さしあたりは、NHKに飛び火するかな? だって
 サンダンス映画祭に協力
ってことは
 「みなさまの受信料」をつぎ込んでる
のと同意だからな〜。直接、「南京」公開と関係なくても、NHKはロバート・レッドフォードには賛同して、サンダンス映画祭への協力を続けているのだから、そのサンダンス映画祭が「南京」公開を決めたことに文句をつけたい人はいるだろうと思う。
これからNHK予算の承認を国会でしてもらわなければならないのだが、また、難題が降ってきましたね、ハシゲン会長。たぶん、この件について、「ご説明」の時に、ねちねち言う議員先生がいるんじゃない?

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