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2007-02-22

NHK「プロフェッショナル」 庭師・北山安夫 疲弊する現場@2/22 再放送 NHK総合

「プロジェクトX」の後継番組
 プロフェッショナル
は、
  NHK社会情報部(社情)のオナニー番組
だと常々思っている。
それを痛感したのが、2/15日放映の
 庭師・北山安夫
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070215/index.html
だった。どこがダメかというと
 プロのレベルに達してない映像処理
が問題だ。
 カメラマンは小西悠希
 担当PDは大坪悦郎
 担当デスクは河瀬大作
の三人で、
 受信料を使って作った番組で、よくもあれだけ素人並みの映像を公共放送の電波に乗せたものだ
と感心した。いったい
 どこが「プロフェッショナル」なのだ
と。ジョークにしては、使ってる受信料の額が尋常じゃない。まさに
 受信料の無駄遣い
である。
素人の投稿ビデオじゃあるまいし、手ぶれはする、何を撮りたいかわからない、フォーカスが決まらない、クレーンを使っているのに邪魔なものが映りこむ、と
 普通なら恥ずかしくて出せない映像
を平気で編集している。酔うかと思うくらいひどい映像の連続だった。

一般に、
 本来なら使えないレベルの映像を放映で流す
原因は次のようなものが考えられる。
1. PDがどういう映像を撮りたいか、カメラマンに撮影の意図を明確に指示できない
2. カメラマンが下手糞
3. カメラマンとPDの意思疎通ができてない(殴り合い寸前までいくこともある)
4. 放映期日が迫っているor一発で撮らないといけない現場など、再撮ができない状況
今回はどれだろうね? 小西カメラマンは若手だそうだが、カメラを扱う基本技術がなってないようだ。よく地方にこの技術レベルの
 自称巨匠のNHKカメラマン(態度だけでかくて、静止している物を撮らせてもフォーカスが決まらない技術レベル)
がいるけど、若手でこれだと先が思いやられる。

で、さらにあきれたのが、茂木健一郎のblog
 茂木健一郎 プロフェッショナル日記 NHK 『プロフェッショナル 仕事の流儀』の現場から
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/professional/
で、今回放映の回に関して、この担当デスクと担当PDが
 絶賛
されている点である。


2007年1月31日 (水) 雰囲気もデスクっぽくなって

『プロフェッショナル 仕事の流儀』の打ち合わせは、「社会情報番組」室の中の小部屋で行われる。

(略)
 今は「クローズアップ現代」に移ってしまった小池耕自さん、それに私と三人で「極悪三兄弟」を名乗っていた河瀬大作さんが、最近「デスク」になった。

 デスクになると、番組を企画したり、撮影現場で演出したりといったことに直接かかわるというよりは、複数のディレクターの制作を同時に見守り、指導する立場になる。

 まだまだ現場で前線に立ちたかった河瀬さんは、「いやいやぼくは」と言っていたが、ついにデスクになって、なんとなく雰囲気もデスクっぽくなってきた。

 河瀬「デスク」が「デスク」に座って、打ち合わせ開始。

 今回のディレクターは、大坪悦郎さん。

 有吉伸人さんが、大坪さんに、しきりに「おい、エース」と言う。

 「大坪はね、ディレクター、と言われても返事しないんですよ。エースと呼ばないと振り返らないんですよ」

 大坪さんは、「奇跡のような映像をなぜか撮ってきてしまう」と言われている。

 今回の映像も、心に染み入るものであった。
(略)

本気か、茂木健一郎。まさか
 雪模様の京都の庭
なんて
 定型ショットに騙されているだけ
じゃないだろうな?
で、
 大坪PDは社情の「エース」
なのか。すげーな、社情。
上記blog記事には
 大坪悦郎PDのご尊顔
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/photos/qualiadiary/otsubo20070130.jpg
が載っている。
街で見かけたら
 エース!
と声を掛けてあげましょう。

この茂木健一郎の「自画自賛」ぶりを見ていると、
 他からの批判を受け入れられないくらい、現場のモラルの低下が起きて疲弊している
としか思えないのだ。てかさ〜、
 テレビって映像が命
じゃないのか。ラジオのトーク番組じゃあるまいし
 カメラがきちんと映像を撮れず、しかたなしに「時間稼ぎのショット」で尺を稼ぐ(しかも電線を撮りたいのか、太陽を撮りたいのか、映像の意図が全く不明なひどすぎるショットだったりする凄さ)
ような編集が
 「プロフェッショナル」の番組制作者の「プロフェッショナル」としての態度
なのか。もう冗談を通り越して薄ら寒くなる。

で、今回の「プロフェッショナル」のご託宣が


逃げられない人。要はアマチュアというのは辞められる、いつでも辞められるんですね。プロは辞められないですよ。引き受けたというたら最後までやり通さなければならない。自分の意思では絶対におけない人なんですよね、その人がプロフェッショナルだと思います。 北山安夫

だもんな。もう
 何が何だかわからん、制作者の悪趣味
だと思うけどね。ま、
 NHKのカメラマンのひどさは前々から言われて
たけど、
 若手カメラマンが、これだけひどいレベルでしか仕事ができない
ということは、
 もう将来的にNHKには「プロのカメラマンは存在しなくなる」
ということだな。
今回は
 使えないビデオを延々と編集させられた編集マン
に、深く同情する。

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コメント

雑誌もテレビも面白くなくなったのは、リスペクトできる作り手が居なくなっちゃったからではないかと思うんですね。
で、それはなんでかというと、現場の質の低下も当然なんですが、僕らオーディエンスが年取ってしまった、ということもあると思うんですね。

そういう意味では、特にオピニオン系の雑誌は辛いですよね。
僕の場合、二玄社のNAVIやCGなどがそれ。
20代の頃は読んでいたけれど、もうダメです。ノー天気すぎだし、そんなことは10年前に終わったなあ、みたいな感じです。
下野康史氏が自転車に行ったのも、なんとなくわかるような感じ。

プロ野球もそうですねえ。
選手は全員僕より年下なので、なんか変な感じなんですね。
憧れの対象にならないのはもちろん、リスペクトできるだけの選手、監督、球団経営者が極端に少ない。

年取ると余計なことまで気が付くし、若いうちには気付かないことまで気付いてしまいますからね(苦笑)

投稿: らっこ | 2007-02-22 13:58

らっこさん、コメントありがとうございます。
リスペクトできる作り手は、若い人たちにもいる、と思っています。ただ、現場がおかしな状況になってるのはまちがいないでしょう。
いまメディアで中堅でバリバリやってる年代は「バブル入社組」ですよね?この年代は出来不出来の差が極端なのと、優秀な人材がメディアにいまの段階で必ずしも残っていない、というのが問題かな〜。大量採用で玉石混淆だったわけですが、だからといって残る人間が優秀かというと、これはまた別です。
で、就職氷河期組が優秀かというと、試験突破能力は優秀だったんだろうけど、人間関係を新たに作っていくとか、取材する能力では、あれれ、と思うことがあります。
いまみたいにメディア就職の参考書やら対応セミナーなんかがたくさんあると、試験だけでは結局見抜けないってことになるんじゃないかな。小器用な人材だけ集まってもね。

投稿: iori3 | 2007-02-24 08:55

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