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2007-02-09

安倍ちゃんの「美しい国」は日本の文化破壊国家か 文化財研究所と国立博物館を統合

何でも統合して効率化すればいいというものではなかろう。
前々から噂されていたことだが
 文化財研究所と国立博物館を統合
するのだという。
朝日より。


国立博物館と文化財研究所、4月に統合 政府が閣議決定

2007年02月09日09時51分
 政府は9日、独立行政法人国立博物館法の一部を改正する法案を閣議決定した。

 この決定により、4月1日付で、国立博物館と文化財研究所の2法人が統合され、新たに独立行政法人国立文化財機構が誕生する。

 国立博物館は、東京、奈良、京都、九州(福岡市)の4国立博物館、文化財研究所は東京、奈良の2研究所からなる。

 いずれも文化財の保存・活用を目的としていることから、経営効率などを高めるため、05年、総務省の政策評価・独立行政法人評価委員会によって統合が勧告された。

 しかし、その後、文化人らによって「効率性追求による文化芸術の衰退を危惧する」と、反対運動が起きていた。

文化財の保存保護を目的としている、といっても、国立博物館と文化財研究所とでは、やってることが違う。問題は
 収益の上がるような事業を立ち上げにくい文化財研究所を潰すのか
という点だ。
奈文研でも、遺跡発掘調査だけではなく、別働隊を作って、事業とのリンクをはかっているようだが、本体業務に益するほどの収益を上げられるのかなあ。風通しをよくするのは結構だが、人員が足りているのか?
たぶん、狙いは
 収益の上がらない業務の切り捨て
 総人員の抑制、削減
ではないかと思う。博物館も文化財研究所も
 簡単に人材を育てられる場所ではない
という事実を忘れ去っているとしか思えない。文化財保護を言うならば
 安定した人材育成
という視点を抜きにしては語れないはずだが、それをも
 アウトソーシングして、民間委託
というのであれば、
 「儲からない文化財」は保護できない
事になっていくだろう。
電子化すればいいというものでもない。
 モノは生きている
のであり、
 絶えざるメンテナンス
が必要なのである。そこに求められるのは
 熟練した技術を持つ人の手と目
なのだ。それは
 一朝一夕で養われるモノではない
のに、
 目先の効率化を狙って、弱いところから切り崩し
をしているとしか思えない。それとも
 ロボットに遺跡を掘ってもらいたい
のか、文化庁。

文化財研究所と国立博物館の中の人たちの士気低下が心配だな〜。士気低下が招くモノは
 人材の流出
であり、それが更に士気低下に拍車を掛ける悪循環が予想される。

たぶん、これと連動していると思われる
 国費節減政策
の一つに、
 現在国が維持管理している藤原京跡と平城京跡を自治体に返す
って話があるんですけど、本気ですか、文化庁。橿原市と奈良市が藤原京跡や平城京跡を維持管理できるほど、財政基盤があるんですか?
昨年10月24日付けの朝日新聞奈良版より。


藤原京跡 誰が管理?
2006年10月24日

■文化庁、橿原市に委譲打診

 1300年前の日本最初の広大な都城跡、藤原宮跡(特別史跡)について地元の橿原市は、文化庁から管理の委譲を打診され、検討を始めた。実現すれば、市が宮跡を使ったイベントなどを開きやすくなる利点はあるが、毎年膨大な維持費がかかることから、市役所内には慎重論もあり簡単に決着しそうにない。同庁は、奈良市の平城宮跡(同)についても将来、管理費を県へ負担させたい考えで、問題は平城宮跡にも飛び火しそうだ。
(筒井次郎)

●文化庁「目が行き届かない」/市「膨大な費用かかる」

 藤原宮跡は近鉄大和八木駅から南東へ約2キロにあり、約59ヘクタール。もとは大半が民有地だったが、国が買収を進め、現在は7割の約42ヘクタールが国有地になっている。

 昨年までは宮跡を発掘調査している奈良文化財研究所が芝刈りなども担当して実質的に管理していたが、国から研究所の運営費交付金を削減されるなどしたため、今年度からは文化庁が直接管理するようになった。だが、これだと宮跡内で問題が起きれば同庁職員が東京から来なくてはならず、宮跡が管理者から「目の届きにくい」状態にもなっていた。

 岩本健吾・記念物課長が安曽田豊市長を直接訪ね、管理団体を引き受けるよう申し入れたのは7月。「地元が活用しやすいよう、管理を市に任せたい」と話したという。

 安曽田市長は9月に上京し、「協議を始めたい」と前向きに応じた。管理団体になれば、イベントの宮跡使用料は払わずに済むし、使用手続きも簡単になる。廃棄物の撤去や草刈りなどの整備も文化庁に連絡不要だ。

 ただ、市の試算だと草刈りだけでも人件費は年3千万円ほどかかる。文化庁は「管理費は当面出す」としているが、金額や期間は示していない。市役所内からは「費用の問題もあり慎重に対応すべきだが、文化庁の課長が直々に来ては断れない」との声が聞かれる。

 さらに、買収に応じていない百数十人の地権者全員から、市が管理団体になることへの同意を得る必要もあり、市幹部は「実現するとしても数年はかかる」と言う。

 文化庁記念物課は平城宮跡についても、「史跡は地元管理が原則。今後、奈良県にも橿原市と同様の管理方法を求めることもあり得る」という。同課によると、国が管理費を全額負担している史跡は全国で藤原宮跡と平城宮跡、高松塚、キトラ両古墳(明日香村)の4カ所しかない。

 平城宮跡の管理費用は文化庁が全額支出しており、県は名義上の管理団体になっている。文化庁から管理費負担の正式な打診はまだないが、毎年数千万円にのぼるだけに、県教委文化財保存課は「国の礎の史跡なのだから、国が管理すべきでは」と話している。

実は、これまで
 奈良文化財研究所が藤原京跡の草刈りなどをしていたが、独立行政法人化されて予算が減ったために、現在は文化庁が直接管理しているが、文化庁の出先機関がない(以前は、奈文研が担当)形になっているので、管理ができないといういいわけ
をしているのである。だったら
 奈文研に金出して、形式上「アウトソーシング」しろ
と思うんだけどね。変でしょ?
要するに
 安倍ちゃんの言う「美しい国」とは日本の遺跡を荒廃に導く文化政策を是とする
らしい。ま、安倍ちゃんの歴史認識ってその程度ってことで。
たった年間数千万円をケチって、日本文化の中枢であった遺跡を荒廃に導きたいらしい。くだらない
 天下り機関への業務委託
を削れば、数千万円なんてあっという間でしょうに。
 元高級官僚の私腹を肥やす
方が
 日本の首都遺跡を守る
ことより大事なのが
 安倍ちゃんの目指す「美しい国」
らしいね。

これから日本は間違いなく人口が減る。
もし、本気で
 観光立国
を言うならば、何よりも
 日本の歴史を語る遺跡・文物

 日本を売り込むための大事なソフトとハードを形成する
のだが、何考えてるんですかね。まだまだ調査が終わらない
 7-8世紀の日本の首都遺跡
をないがしろにするような文化国家ってありですか?

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コメント

文化財保護もデスマーチですね。ひどいもんだ。で、反対すると、既得権益に固執する改革阻止派とレッテル張りでしょうな。

投稿: わし | 2007-02-10 09:25

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