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2007-03-19

福島県立大野病院事件第三回公判@3/16(しばらくこの記事をトップに表示します)→加筆あり

先週金曜日に第三回公判が開かれたのだが、まだ、周産期医療の崩壊を食い止める会のサイトに詳報が上がっていない。
今週にも、上がるだろうと思われるので、リンクだけ貼っておく。
 周産期医療の崩壊をくい止める会
http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi
前回、2ちゃんねるに公判傍聴メモを寄せてくださったいのげ先生は、今回は傍聴に行けなかったとのこと。
(追記 3/22 11:12)
 周産期医療の崩壊をくい止める会
のサイトに
 第三回公判について(07/3/16)
http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%C2%E8%BB%B0%B2%F3%B8%F8%C8%BD%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6%2807%2F3%2F16%29
がアップされた。公判でのやりとりが、克明に記録されている。是非、ご一読を。
(追記おわり)

公判の様子を伝える
 ロハス・メディカル・ブログ 2007年3月16日 福島県立大野病院事件第三回公判(1)
http://lohasmedical.jp/blog/2007/03/post_533.php
続報が今後出る予定。

ロハス・メディカル・ブログを読むと
 経験不足の助産師の誤認が、K医師逮捕の引き金の一つになったのではないか
と疑われる。
証人となった助産師は、
 今まで前置胎盤の産婦さんを扱ったことがない
上に
 今回の胎盤のような「膜様胎盤もしくは分葉胎盤」と思われる異状のある胎盤を見たことがない
のだ。初めて立ち会った前置胎盤の帝王切開で目にした異状のある胎盤を
 K医師が剥離でおかしくした
と誤認している可能性があるのだ。
検察の作文ではおそらく
 こんなに胎盤を損傷するほどの、はさみによる乱暴な切除により、妊婦が大出血を起こして死に至った
あたりになっているのではないかと思う。

しかもあきれたことに
 証拠として胎盤などは警察が押収している
にも関わらず、検察は
 証人の助産師に「絵を描かせる」
という不思議なことを始めたのである。
 臓器そのものがある
のに
 臓器の写真
でもなく、
 絵を描くことに慣れているとは思えない、助産師に絵を描かせる
って何?
どうも検察の医学的知識の不足がこのあたりにも現れているのではないかと感じる。

第三回公判は、予定時間を大幅に超過して6時過ぎに閉廷した。果たして、このほかにどんなやりとりがあったのか、医学の専門家の公判メモを期待している。

続き。(3/20 4:50)
日経メディカルオンラインに傍聴記事が掲載された。

2007. 3. 17 福島・大野病院事件の第3回公判が開催 実に7時間に及んだ麻酔医と助産師への証人尋問

 福島県立大野病院事件の刑事事件の第3回公判が3月16日開かれ、手術の麻酔を担当した医師と、手術にかかわった2人の助産師のうちの1人への証人尋問が行われた。しかし、麻酔医の証言は曖昧な部分が少なからずあり、また助産師への尋問は被告のK医師の過失とは直接は関係がない事項も多く、同医師の過失の有無を判断する決め手となる証言は出なかった(事件の概要や初公判の模様は、「福島・大野病院事件の初公判、被告は無罪主張」、「医師が刑事裁判の被告になったとき」を参照)。
 
 今回の公判で注目すべきは、証言内容そのものより、医師が刑事事件の被疑者あるいは関係者として、警察や検察の取り調べを受ける際、さらには裁判の証人として証言する際、どんな心境に置かれるか、その心境に応じて証言がどう変わるか、といった辺りが浮き彫りになった点だろう。

調書では断言するも、公判では記憶が曖昧に

 この日の公判は、10時から12時25分までは助産師への尋問、13時半から18時10分までが麻酔医への尋問で、計7時間にも及んだ。特に午後の麻酔医への尋問が長時間にわたったのは、同医師の証言が「〜かもしれない」「それは、○○の前のことか、後かはっきりとは覚えていない」など、記憶が曖昧な部分が多かったためだ。このため主尋問に立った検察側は、公判前に検察が行った取り調べの調書を持ち出し、「調書では断言しているが、違うのか」などと詰問する異例の展開が見られた。それでも麻酔医はひるまず、「調書にはそう書かれているのだから、当時はその通り話したのだろう。けれども、そう話したことは覚えていない」などと話した。こうしたやり取りが何回か繰り返された。

 例えば、今回の事件は、「前置胎盤で帝王切開した女性が、出血性ショックで死亡」という事例で、検察側は無理に胎盤剥離を続けたため、大量出血したことを加藤医師の過失の一つとしている。胎盤の剥離と出血量との時間的な関係が、過失か否かの重要な事項になる。調書には「胎盤剥離の段階で、出血量が目に見えて増えてきた」との趣旨の発言があるが、公判では出血量の増加は目にしたものの、時期については明確には覚えていないと証言した。

 麻酔医は検察の調書に対して、「おおよその部分は合っているが、検察の取り調べの際、細かいニュアンスは省かれた上に、『自信はないのですが』として話した内容でも、断言しているように調書に記載された。その時は調書が裁判に使われることも知らなかった。半ばあきらめて最後にサインした」と語った。被告の弁護人からの「検察の取り調べと、証言に立っている今と、どちらが真実に近く、記憶に従って話しているか」という質問には、「今だ」と答えた。

 麻酔医への検察の取り調べは、K医師の逮捕直後に行われ、「自分も逮捕されるかもしれない」という心理状態で話したという。しかし一方で、時間経過とともに記憶は薄れる。取り調べ時と公判時と、どちらの証言が信ぴょう性が高いかの判断は難しいが、取り調べ当時は「調書」の重要性を認識していないことを踏まえると、証人として立った公判の方が真摯に臨んだといえる。

「医師の過失はなかった」「手術前は不安」

 さて、第3回公判の証言の内容について簡単に触れておく。

 麻酔医に対しては、麻酔記録を基に、血圧や呼吸管理などの状況、輸液や輸血など麻酔医が行った対応、さらにはK医師の行為などについて、事細かに尋問された。加藤医師の行為については「刑事事件の被告となるような明らかなミスがあったとは思えない」と証言した。

 また通常は助産師1人のみだが、今回の帝王切開は2人で担当した。一人は新生児への対応や胎盤の計測などの対応、もう一人は母体の対応を行った。第3回公判は、前者の助産婦が証言した。前置胎盤の症例は初めての経験だったことから、「自院で対応できるか、術前は不安だった」と述べ、妊婦も不安感を持っていることがうかがえたと話した。さらに剥離された胎盤は、「大きく、表面がぐちゃぐちゃ」でこれまで見たことがない形状だったなどと述べたものの、一般的な帝王切開とは異なる状況であったことを示唆するだけにとどまった。

 第4回の公判は、4月27日。大野病院の院長ともう一人の助産師への証人尋問が行われる予定になっている。

(橋本 佳子=日経メディカル オンライン)

更に続き。(3/20 6:30)
ロハス・メディカル・ブログが更新された。
 福島県立大野病院事件第三回公判(2)
http://lohasmedical.jp/blog/2007/03/post_534.php#more
公判がなぜ7時間の長時間に及んだのか、これを読むとわかってくる。

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コメント

こんばんは、日経メディカルの橋本佳子編集長には何年か前に取材を受けたことがあります。「東大理学部を出てから*年です」と紹介されたので、日経メディカルの男性記者2人に「若いのにしっかりしているね」と言うと、すかさず「先生、彼女、大学院と言わなかったでしょう」と返されたことを思い出しました。その後、製薬業界に身を置く友人も取材を受けましたが「将来性」に関しては2人で太鼓判をおしていました。それから短期間に頭角を現したのは嬉しい限りです。

投稿: tera2005 | 2007-03-21 02:35

日経メディカルの記事
現役産科医が編み出した待遇改善の秘策
公立病院でも真っ当な勤務条件と給与を保証できるわけ
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200704/502965.html
についてコメントする

瑞祥会みずほレディースクリニックの第一番目の客が市立池田病院である。市立池田病院の前部長の抹左記先生が辞められた後、瑞祥会みずほレディースクリニックの医師たちが市立池田病院の中に入り込んだわけである。文中にある山口正明氏が市立池田病院の現在の産婦人科診察にあたっておられる。このときに同様の仕事というよりも瑞祥会みずほレディースクリニックの医師のほうが当直負担がそれまでの医師に比べて圧倒的に軽度で済むような条件で契約が取り交わされ、その上給与は他の池田病院の産婦人科医を初め他科の医師より1.5倍くらいの差がでたので医局会は沸騰した。院長も反対したが結局、人気とりの市長の強行突破となる。その後の医師(特に部長クラス)が次々と辞表提出した。医師はいくらでも行くところがある。市立池田病院の外来診察当番票をみると産科(笹木)、外科主任(縦石)、神経内科(腹)、眼科(腸)、皮膚科(曽野田)、耳鼻咽喉科(抹本)、の部長が退職して新しい医師の名前になっている。このような短期間に若い医師でなく部長が立て続けに退職することは稀なことである。またこれらの医師が自分たちの意思で動いたわけで、決して医局人事で受動的に動かされたわけではないことは彼らの退職後の就職先をみれば明らかである。市立池田病院を見限った結果である。積極的ではないが消極的な反抗と言える。確かに赤字が続き、経営状態が悪い状態が長期間続いていたために、非常に忙しく給料は安く、事務の無能さが目立つ病院ではあった。しかし瑞祥会みずほレディースクリニックの話を市長がもってくるまでは、事務を除く医師、看護士、コメディカル等の医療スタッフのチームワークは強く、非常に働きがいのある職場であると大方の職員が感じていたことを、ここに付け加えておく。これまで市立池田病院を愛しているがためにこれらのことを表立って公表してこなかったと思う。しかし瑞祥会みずほレディースクリニックの行動ををGood News として広めようとするなら、このような副作用を、ともに報告しておかなくては、医療の方向をミスリードすることになりかねないと考えここにコメントする。

投稿: kame | 2007-04-14 13:27

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