« 2011年までの世界フィギュア選手権テレビ中継「終了」のお知らせ | トップページ | NHKの記者住居侵入で逮捕 (その2) 経済部で張り込み? »

2007-03-23

「マスコミたらい回し」とは?(その41) 奈良県南部の産科崩壊は婦人科にも及ぶ 県立五條病院の常勤医が3月末退職

これも、毎日新聞奈良支局は
 産科集約化の結果
というのだろうか。
何故、奈良県は
 産科医が不足
してるのか。誰も欠員補充に応じないのか。
その理由は、「大淀病院産婦死亡事例」報道にあると思う。

奈良新聞より。


来月から常勤医ゼロ-県立五條病院婦人科  (2007.3.21 奈良新聞)

   南和地域の拠点病院となっている県立五條病院(五條市野原西5丁目)の婦人科常勤医が4月からいなくなることが、20日までに分かった。現在勤務している30代の常勤医が3月末で退職全県的な医師不足で後任常勤医が確保できず、4月からの外来診療は週1日(木曜日)に限り、県立医大派遣の非常勤医一人体制で行う。

 同病院は昨年4月から、常勤医一人減で分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止平成17年度の患者数は、外来が延べ4136人、入院が同1844人だったのに対し、婦人科診療のみの昨年4月から今年2月までの外来患者は延べ981人(1日平均四人)、入院患者は同51人と激減した。

まあ、今時「医師確保」などといってる時点で、産婦人科医は誰も五條病院に行かないだろうな。

五條病院の分娩取り扱い中止は、去年の4月。大淀病院産婦死亡事例より前の話だが、この時で、すでに
 県内の産科不足は著明
になっていた。正常なお産なら、どこで産んでも大丈夫だが、問題は
 高リスク妊産婦や急変の管理・処置
だ。大淀病院産婦死亡事例のセンセーショナルな「誤報」を含む初期報道が引き金になって、奈良県南部産科の最後の砦であった大淀病院産科は4月から産科休止、奈良県南部の産科は実質的に崩壊した。産科ドミノ倒しは、県外の自治体、つまりは近畿圏にも深刻な影響を及ぼしている。
結局は
 田舎支局のつまらない功名心が奈良県の産科を殺し、奈良県のみならず近畿の妊産婦の安全なお産の機会を奪った
のである。
 産科ドミノ倒し
とは、
 1産科の閉鎖→他病院へ妊産婦が流れる→他病院の産科がオーバーワークとなり疲弊→産科休止or分娩制限→他病院へ妊産婦が流れる
という不毛な悪循環が広がり、結果的に産科が潰れていくことだ。

本来なら
 極めてまれで、母子共に助からない可能性が高かった難しい事例であり、残念ながらお母さんは助からなかったが、お子さんは無事
と、搬送を受けた国循の処置が賞賛されてしかるべきなのに、報道は
 大淀病院の「医療ミス」
と、まったく医学的事実と異なった煽情的な方向に進んだ。遺族感情は理解できるが、報道は冷静であるべきである。しかし、実際は、自らも妊娠中(妊娠初期の精神的にも不安定な時期)だった若い記者が遺族感情に引きずられて公正中立な立場を見失い暴走、
 支局全体が感情失禁に陥り、本当の問題を見ずに、誤った方向に突き進んだ
のである。信じがたい暴挙だ。

現在の奈良県南部の産科の状況をまとめた。


町立大淀病院
http://www.town.oyodo.nara.jp/shisetsu/oyodo_byouin/oyodo_byouin.html
一人医長
4月から産科休止

奈良県立五條病院
http://www11.ocn.ne.jp/~gojo-h/
婦人科のみ
一人医長→3月退職

宇陀市立病院
http://www.udacity-hp.jp/sanfujinka/index.html
産婦人科→出産を扱わず
一人医長
診察内容 婦人科全般 初期妊婦検診 子宮がん検診・卵巣がん検診 避妊相談 ピルの処方(避妊用・月経障害の改善用)

大和高田市立病院
http://www.ym-hp.yamatotakada.nara.jp/index.html

産科の分娩制限について

当院では現在、産婦人科医師3名体制で診療をおこなっており ますが、周辺地域の閉院等の影響を受け、当院医師が受け持つ患者様の数が限度を超えております。このままでは医療安全、患者サービス等にも支障をきたす恐れがあります。

  当院における分娩取扱いは、現住所が大和高田市、及び葛城広域圏管内(御所市・香芝市・葛城市・広陵町)にある方と里帰り先の住所が大和高田市にある方に限らせて頂くことといたします。ご迷惑をおかけしますがご了承の程お願いいたします。すでに分娩予約されている方は、その限りではありません。産科受診の際はご注意ください。


大和高田市立病院 院長

現在「臨時看護職員」として看護師・助産師募集中

2007春の医療崩壊は4月1日には判明するだろう。
近畿の産科崩壊の様相も明らかになるだろう。
その
 産科崩壊を進める圧力
となったのが
 毎日新聞奈良支局の「大淀病院産婦死亡事例」報道
である。いくら、この一連の報道が賞を受けようとも、
 全国の産科崩壊のきっかけの一つ
になったことを、わたしは忘れない。毎日新聞奈良支局と大阪本社は
 報道後、分娩制限を受けたり、搬送先が見つからずに不利益を被った全国のすべての妊産婦と赤ちゃんの敵
である。

|

« 2011年までの世界フィギュア選手権テレビ中継「終了」のお知らせ | トップページ | NHKの記者住居侵入で逮捕 (その2) 経済部で張り込み? »

コメント

奈良県立五條病院が平成19年7月から、院内だけでなく、病院敷地内全てが禁煙になり一見良い事の様に感じる人もいるだろうが、この様な決まりは病院幹部が自分勝手に決めた事にすぎず、仮に院長や幹部がヘビースモーカーだったら、絶対にこんな決まりにはならないと思う。又、話は変わるが、中には助けられて感謝してる者もいるだろうが、その他の色々な事からしても俺自身の経験からして、色々な意味でこの病院は、伏魔殿の様に感じる。

投稿: わたなべ | 2008-07-30 05:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109312/14359276

この記事へのトラックバック一覧です: 「マスコミたらい回し」とは?(その41) 奈良県南部の産科崩壊は婦人科にも及ぶ 県立五條病院の常勤医が3月末退職:

« 2011年までの世界フィギュア選手権テレビ中継「終了」のお知らせ | トップページ | NHKの記者住居侵入で逮捕 (その2) 経済部で張り込み? »