周産期医療の担い手が足りない NICUの後方病床で赤ちゃんが哺乳瓶を「一人飲み」が多発(その2) NHK「おはよう日本」で放映されました→NHKのサイトに動画がアップされました
先ほど6:35-6:36のNHK「おはよう日本」で、
後方病床での「一人飲み」
に関するニュースが流れた。
まだNHK全国ニュースの方にはテクストが上がってないので、NHK青森で昨夜放映されたときのものを上げておく。
(追記 11:00)
全国ニュースにも上がった。
赤ちゃんの看護態勢に課題
http://www.nhk.or.jp/news/2007/03/17/d20070317000013.html
動画もある。
(追記おわり)
赤ちゃんの看護態勢に課題体重の少ない状態で生まれた赤ちゃんの治療を行っている全国の病院に尋ねたアンケート調査で、各地の病院で、看護師が見守り続けない状態でベッドに寝ている赤ちゃんにほ乳瓶をくわえさせることがあり、その結果ミルクが気管に入って呼吸困難に陥るなどのトラブルが起きている実態が明らかになりました。
この調査は新生児の治療を専門とする医師のグループが、体重の少ない状態で生まれた赤ちゃんの治療をしている全国の184の病院を対象に行ったもので、半分の92の病院から回答を得ました。
それによりますと、これらの病院では赤ちゃんへの感染症を防ぐなどのため母親などは付き添えず、看護師がすべての世話をしていますが、半数以上の50の病院が、赤ちゃんにミルクを飲ませる際に看護師が多忙のため見守り続けることができず、ベッドに寝ている状態でほ乳瓶をくわえさせて飲ませたことがあると回答しました。
このうち20の病院では、ミルクが気管に入って赤ちゃんが一時、呼吸困難に陥るなど深刻なトラブルを経験していることがわかりました。調査に答えた病院のほとんどが、人手不足を理由にあげていて、看護師1人で受け持つ赤ちゃんは平均で9人、中には25人というケースもありました。
保育所で1歳未満の赤ちゃんを預かる場合には、保育士1人で受け持つ赤ちゃんは法律で3人と定められていますが、病院の看護師については一部を除いて基準がありません。
調査を行った青森県立中央病院の網塚貴介医師は、看護師についても保育所のような法整備が必要だと指摘した上で、「入院が必要な赤ちゃんは年間10万人いるが、各地で危険にさらされている実態がわかった。一刻も早く1人の看護師の業務量にあった適切な法整備をする必要がある」と話しています。
この研究は、17日、福岡市で開かれる乳幼児の突然死を研究する日本SIDS学会で発表されます。
体重が軽かったり、何らかのトラブルを抱えている赤ちゃんを救うための後方病床で、
看護師が法令などで厚く配備されてない
ために、病院によっては手不足となって
一人飲み
せざるを得なくなり、
命を救う場所
で、
誤嚥などのトラブルが起きて、赤ちゃんが生命の危機に瀕している
のだから、本末転倒だ。
たとえばこんなことが起きているわけ。
1.人手不足だから、赤ちゃんに哺乳瓶をくわえさせると、そのまま次の赤ちゃんのベッドに移る
2.次々受け持ちの赤ちゃんに哺乳瓶をくわえさせる
3.ちゃんと飲んでるかを一人一人確認する暇がない
4.気がつくと、ミルクが気管に入ってしまった赤ちゃんが呼吸困難を起こして顔が真っ青に
5.慌てて救命措置
赤ちゃんを預けているご家族にとっても、信じられない状況だろう。
NICUに赤ちゃんを入れると、親が出産直後から一定期間、子育てに関われないために、親子関係の構築に問題が起きがちだと言われている。それでも命を助けてもらいたくて、身を裂かれるような思いで、子どもを預けているのだ。
せっかく助かって、育ちつつある命が、人員不足によって起こる可能性のある不幸におそわれないように、国の法令などの整備が必要だ。
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