天理よろづ相談所病院憩の家外来棟へ行く→追記あり
帰りの上つ道は混んでいた。壬申の乱で歴史にその名を残す上つ道は、いまでも国道として機能している。その上つ道を奈良市内からまっすぐ南下し、天理教の「おやさと」内で天理北大路を東に折れたところに、昨年出来た天理よろづ相談所病院憩の家外来棟がある。奈良交通の停留所表示は
憩の家外来棟
になっている。92番のバスが外来棟の車寄せに入れる設計になっていた。憩の家病院と外来棟の間には、シャトルバスもあり、玄関の内側には専用の待合いスペースが設けられている。
外来棟が完成してから、初めて足を踏み入れた。
院内の写真を撮ってこなかったけど、会計は電子化されていて、窓口でも、支払機でもどちらでも支払いが出来る。支払機に診察カードを差し込むと、今日の会計金額が表示されるので、指示に従って入金すれば、領収書が出てくる仕組みだ。その他にも、ATMや自動販売機が総合待合いの横に置いてあって、必要なことは院内で済ませられるように配慮されている。
憩の家病院との違いは
目立つ場所に事情部がない
ことだろうか。天理教の教義に従い、天理よろづ相談所病院は
身上部(医療部門)、事情部(信仰部門)、世話部(生活部門=「世話どり」)
の三つの部門から成立している。
現在、病棟がメインになっている天理よろづ相談所病院憩の家は、以前は
天理教の教義に従って、患者さんや家族の相談を受ける事情部
が二階エスカレータをあがってすぐのところにあって、近代的病院の中で異彩を放っていたのだが、外来棟ではそれが見あたらない。わずかに
よろづ相談窓口
が、残っているようだ。その意味では外来棟は
天理教色が薄まっている
ようにも見える。
尚、現在事情部は場所を移したみたいだ。
天理よろづ相談所病院 事情部の活動
http://www.tenriyorozu-hp.or.jp/02jijyoubu/01katudou/katudou.html
病棟と外来棟が一緒だった頃は、天理教の法被を着た信者さんたちが、奉仕活動に忙しく働いていたのだが、外来棟では見かけなかった。外来棟は土足のまま入れるしね。(憩の家病院は、スリッパに履き替える。信者さんが消毒済みスリッパをベルトコンベアに載せてくれるので、受け取って、履き替え、靴をロッカーに入れる仕組みだった)
一部で誤解があるようだけど、天理よろづ相談所病院は、近代的な病院で、
医師は京大系(病院の幹部クラスを除き、天理教信者でなくてもイイという話)
である。奈良県内では一番信頼して掛かれる総合病院だ。
(追記 20:13)内科医&元患者先生からコメントをいただいた。
前ほどじゃないかも
だそうなので、新たにかかる予定の方は、どの診療科にかかるつもりで、どんな先生がいるのかをチェックしてから受診していただければ、と思う。
近鉄沿線なら、八木まで行って県立医大という選択肢がある。
ただ、どっちも診療科によって得意不得意はある。
ま〜、労働条件を考えると、
勤務医は選びにくい
時代になりましたからね。
そういえば、最近は奈良駅周辺にもたくさん医院が開業してるけど、勤務医からの逃散組の先生なのかしら。
(追記おわり)
食堂は、5階に「お洒落」なレストラン「萬葉」を作った模様。1000円程度のメニューが中心で、
ラーメンがどうなったか
を楽しみにしていたわたしには、
パスタはあるが、ラーメンはない
というがっかりなメニュー展開。行かなかった。1階には、売店の横に喫茶コーナーがある。
やっぱり1歳半から病院通いを続けている身としては
病院の食堂のラーメン
は、気になるわけですよ。あの何とも貧乏くさいラーメンをチェックするのが、趣味になっているのだ。
売店は、弁当が充実していた。
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コメント
信頼してかかれる病院「だった」という方がいいかも…
ここのところは奈良医大と五十歩百歩。
京大からもやや切り捨てられ気味で、学歴ロンダのモチベーション低い先生が増えましたね…研修医の先生たちは結構ブランド病院なので勇んで応募されるようですが、今度は定着できる枠がないんですよ。
昔は良かった…とは言いたくないのですが、ここんとこなかなか大変だそうです。
投稿: 内科医&元患者 | 2007-03-12 19:50
内科医&元患者先生、コメントありがとうございます。
おお、よろづも大変ですね。年度末だからか、今日行った診療科では
○○医師は三月末で退職します
というテロップ(待合い室の電光掲示板)が出ていました。
産科も「10月何日までの分娩予約は締め切りました」という掲示を総合受付に出してました。これも
県南部の産科崩壊
の影響でしょうかね?
わたしの場合は、県立まで行くのが遠いので、よろづで間に合う内はいいかな、と。
メジャーのお世話にはあまりならずに済んでいるのが幸いなのかも知れません。
眼科は主治医が大阪にいますし、ありがたいことに大学にかつての同級生が残っているので、本当に困ったときには相談に乗ってもらっています。
投稿: iori3 | 2007-03-12 20:12