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2007-03-05

高松塚古墳解体 天井石に新たな亀裂発見 解体途中で崩壊の危機

前々から言ってる
2006-04-18 高松塚・キトラ古墳保存問題 渡邊座長辞任で済む話ではない (その3) 終末に至る「終末期古墳 高松塚」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/04/3__909d.html
のだが
 高松塚古墳の解体が失敗しても、特に天井石が砕け散っても、許してあげてほしい
のだ。だって
 高松塚古墳の石室は1300年以上を経た、二上山凝灰岩という極めて脆い石でできている
のだから。しかも
 高松塚を解体しよう
と言い出したのは文化庁で、現場は尻ぬぐいをさせられているだけなのだ。そうでなくても
 過去の失政のツケで高松塚古墳壁画が損傷
した上に、
 うまくできて当然、失敗したら非難の囂々
という立場に立たされる
 解体実行班の士気ははなはだ上がりにくい状況
である。中には
 なんで自分たちが上司たちの長年にわたるミスの責任を負わなくてはいけないのだ
と、自らの運命を呪っているヒトがいてもおかしくはない。

いままで解体実験は
 新しく切り出した凝灰岩
でやってきた。確かに、内部から見て取れる亀裂などを再現して何度もシミュレーションを行ってるのだけれども、
 相手はもっと古く、もっと脆く、もっと傷だらけで、かつ1300年にわたって版築された墳丘に押しつけられていた凝灰岩
なのだ。何が起きてもおかしくない。シミュレーションに使った凝灰岩には、そうしたストレスは全くかかってないからね。
だいたい
 天井石が砕け散っても、それは「経年劣化」のなせる技
なので、
 現代の技術が及ばなくても致し方ない
と思っている。

さて、案の定
 天井石に新たな亀裂発見
だそうだ。ま、
 天井石を外そうとしたら、かなりの確率で壊れるだろう
と思ってるから、わたしは驚かない。驚いてるのは
 高松塚の石室の状態を「切り出したばかりの凝灰岩と変わらない」と信じているマスコミ
の方だ。アホですか。
共同通信からにするかね。


高松塚の天井石姿現す 1枚小さく2枚に亀裂

 高松塚古墳の発掘調査で、初めて姿を現した石室の天井石。十字状に見えるのは墳丘の土層を残したもの=5日、奈良県明日香村(代表撮影)
http://www.kyoto-np.co.jp/static/2007/03/05/P2007030500082.jpg

 石室解体に向け発掘調査が進む奈良県明日香村の高松塚古墳(7世紀末−8世紀初め)で、4枚ある石室の天井石が築造から約1300年を経て初めて姿を現し、文化庁が5日、発表した。

 表面は平らで風化もなく、状態は良かったが、4枚のうち北端の1枚がほかの石より1回り小さかった。Tkk1別の2枚で新たに亀裂Tkk4
が見つかった。

 予想外の状況で、解体時に固定する器具の改良や、方法の見直しが必要になる。担当する奈良文化財研究所の肥塚隆保室長は「深刻な事態。ほかに亀裂が見つかってもおかしくない。全容が分かった段階で対応を考えたい」としている。

 天井石は4枚合わせた南北の長さが3・85メートル。南から3枚は東西幅約1・8メートル、厚さ0・6メートル前後で、北端の1枚だけ東西幅1・6メートル、厚さ0・45メートルだった。北端の1枚は、石室内側からの調査で小さいと考えられていたが、南北の長さは想定より0・3メートル以上長く、約1メートルあった。(共同通信)

痛々しい亀裂の状況。時事通信より。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070305-05070532-jijp-soci.view-001

ま〜、肥塚室長が本当に
 予想外
と思ってるかどうかは謎。考古学的に普通に考えると
 想定の範囲内だが、文化庁の予算外
というあたりかな〜。文化庁は、
 わからないものには予算はつけない
からね。

続き。毎日より。


<高松塚古墳>天井石側面に新たな亀裂…関係者に衝撃
3月5日21時28分配信 毎日新聞

 「解体方法を再検討せざるを得ない」——。ついにその姿の一部を見せた高松塚古墳(奈良県明日香村)の石室。だが、天井石側面で新たな亀裂が見つかり、関係者に衝撃が走った。鉄製用具で挟んで持ち上げる計画だが、亀裂のある面は挟めず、力の入れ具合では亀裂が拡大する恐れもあるという。北端の天井石は想定より小さくて薄いことも判明した。用具の作り直しは必至。待ったなしの解体はうまくいくのか。
 新たな亀裂について、解体作業を担当する高妻洋成・奈良文化財研究所主任研究員は、「石室内では、南から2番目の石は西から鉄分を含んだ黒いしみが直線状に延び、3番目の石の隅は割れていた。石の外側にも延びたら怖いと思っていたが、まさか現実になるとは」とショックを隠せない。
 3番目の石の亀裂は北東隅に近い位置にある。解体作業を担う左野勝司・飛鳥建設社長は「縦、横どちらの方向で挟んでも、隅の部分が取れてしまう恐れがある。隅の部分だけ特別に挟む方法を考えないと」と話した。
 横幅が想定より約20センチ短かった北端の天井石も頭痛の種だ。Tkk2
横幅が短すぎると挟む力が弱くなるといい、作業責任者の肥塚隆保・同研究所保存修復科学研究室長は「準備していた用具では使い物にならない」と話す。Tkk3用具の作り直しには約1カ月かかるが、左野社長は「時期を延ばすと、(カビなどが増殖する)気温が高い季節になる」と思案する。
 「無事に石室をすべて露出させることができるか心配だ」と話すのは、発掘担当の松村恵司・同研究所考古第1研究室長。掘り進めるにつれて、石室自体が倒壊する恐れもあると指摘。「石室をつっかえ棒で支えることも考えないと」と、頭を抱える。【大森顕浩】

 ◇石室北端の天井石のなぞ
 石室北端の天井石は、他の三つの石と比べ小さくて薄かった。「何かの転用材?」「運んできた石が小さすぎたのか」。それとも「設計上のミス?」——。関係者は首をひねる。
 北端の石は検出された長さが南北約1メートル、東西の幅は約1.6メートル。他の三つの石に比べて東西幅が約20センチ小さく、厚さも約15センチ薄い。一方、石室内部の寸法から考えると、南北の長さはもっと短くても足り、天井石が北壁からさらに北へ突き出ている可能性もあるという。ちぐはぐな石について、発掘を担当する奈良県立橿原考古学研究所の岡林孝作・主任研究員は「現場と石切り場の連絡ミスがあったのでは」と指摘する。
 一方「三つの石で天井を造るつもりだったのでは」と推測するのは、奈良文化財研究所の松村恵司・考古第1研究室長。南から1番目の石の継ぎ目部分に残されたノミの削り跡が他の石と比べて粗いことに注目し、「石室の組み上げ作業中に、1番目と2番目の石との組み合わせ部分が破損する事故があり、急きょ4番目の石が必要になったのではないか」と話す。【林由紀子】

最終更新:3月5日21時28分

ま〜、普通に考えて、これまでの想定が甘かっただけのことで、1300年も経ってれば、何でも起こりますとも。
しかし、本当に松村室長、頭を抱えてるんだとしたら、わたしの方が頭を抱えるけどな。まさかなあ。

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コメント

高松塚の件では、前文化庁長官の河合隼雄先生は誠にお気の毒だったとしか言いようがありません。
小泉前首相の三顧の礼で長官になったはいいが、全然自身に責任のない件で走り回り、頭を下げ,あげくの果てにアポッちゃう訳ですから。日本のユング派の第一人者を事実上失った喪失は何で埋めれば良いのでしょうか。

投稿: あみぐだら | 2007-03-06 00:00

そういえば奈良国道主催の大和北道路シンポジウム(3月11日)の
基調講演の田辺征夫氏は、ちょい検索してみるところ解体に賛成した一人でした。
(このシンポジウムのパネラーも大西をはじめ推進派ばかりで、やらせタウンミーティングな予感がしたのか、先日のサクラ動員に加担させられたのに懲りたかマスコミもそっぽを向かれてる状態か)

「何でも起こり得ます」、いただきます。
「不都合な真実」の奈良版を知事候補や各紙、県商工所などに送った所です:-)

投稿: miskij | 2007-03-07 00:09

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