新・日本丸裸 (その9) 情報源の三佐から捜査は護衛艦「しらゆき」の三曹宅の強制捜査へ
不法滞在の中国人妻を持つ護衛艦「しらね」の二曹が
イージス艦の情報を外部に持ち出した事件
で、イージス艦の研修用資料を作った三佐への事情聴取が行われた。
なぜか、FNNでしか伝えなかったニュースだ。
2007/04/15 00:42
イージス艦情報持ち出し事件 海自警務隊、調査対象者を10数人以上に広げ事情聴取「特別防衛秘密」も含むとみられる、いわゆるイージス艦の情報漏えい問題で、海上自衛隊の警務隊は、海上自衛隊内部の調査対象者を10数人以上に広げ、事情聴取を進めている。
関係筋によると、中国人妻を持つ2等海曹のハードディスクに流出していたイージス艦に関する教育用の資料には、作成者として、40代の3等海佐の名前とともに、複数の隊員の名前が記されていたという。
横須賀基地などの警務隊は、この3等海佐に対する事情聴取を既に終え、現在は調査対象者の範囲を広げ、この資料の作成にかかわったとみられる別の隊員など10数人以上の隊員を対象に事情聴取を進めていて、情報の流出経路の解明を急いでいる。
これが昨日の未明のニュース。
で、
二曹に「エロファイル」をコピーさせた三曹の自宅に強制捜査が入った。
読売より。
イージス艦事件、ファイル提供の3曹宅を強制捜査海上自衛隊第1護衛隊群の2等海曹(33)がイージス艦情報を持ち出した事件で、神奈川県警と海自警務隊が、2曹に情報ファイルを提供した3等海曹(30)の自宅を、日米相互防衛援助協定に伴う秘密保護法違反容疑で捜索したことが15日、分かった。
県警などは流出した情報が同協定に基づく「特別防衛秘密」にあたると判断した。この事件での強制捜査は初めて。同法は1954年に施行されたが、同法違反容疑での強制捜査は極めて異例。
捜査当局によると、捜索を受けたのは、横須賀地方隊の護衛艦「しらゆき」で勤務する3曹の横須賀市内の自宅マンション。パソコンのほか、ハードディスクなど複数の記録媒体が押収され、県警と海自が内容の解析を進めている。
3曹は砲雷科に所属し、機関科の2曹と所属は違うが、2003年9月まで勤務した護衛艦「はつゆき」で一緒に乗艦していた。
2曹は「3曹のパソコンから様々なファイルをコピーした際、イージス艦情報のファイルが交ざっていた」と供述。3曹は「ファイルをやり取りした覚えはない」と、あいまいな供述を繰り返している。
3曹が任意提出したパソコンなどには、2曹のハードディスクに入っていた自衛隊法上の秘密情報や、わいせつ画像などは入力されていたが、イージス艦情報は確認できていない。
県警と海自は、2曹が持ち出した情報の分析を進めた結果、秘匿性の極めて高い「特別防衛秘密」が含まれていると判断。13日、3曹宅で、任意提出されていない機器類の捜索・押収に乗り出した。
(2007年4月16日3時4分 読売新聞)
さてね。
二曹も三曹も、なんかあると
あいまいな供述を繰り返す
ようですな。
しかし、国防上の秘密、しかも日米安保がらみの秘密の捜査に、よりによって神奈川県警が関わってしまっていて、防衛省としては片腹痛い思いだろう。
特別公務員の職務上の秘密漏洩について、一般の警察で捜査することがいいのか悪いのか、今後議論されるんだろうな。
どのみち、「特別防衛秘密」の持ち出しを巡って、法廷で審理を進めることは、
これが「特別防衛秘密」です
と証拠提出しなくてはならないだろうから、有耶無耶になるんじゃないの?
「軍」なら「軍法会議」だが、自衛隊は「軍」じゃないからな〜。
防衛省も、隊員がここまで情報管理ができないとは、予想できなかったのか、それとも平和ボケで情報教育が全くできてないのか。
いくら自衛隊に国防費を注いでも、一部の不心得者のせいで肝心の情報がダダ漏れですからね。意味ないじゃん。真面目な隊員は泣いているよ。
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コメント
わが国の防諜では、情報は軍隊からではなく、市民の噂話から漏れることになってるんです。(自爆)
参考:
http://yasai.2ch.net/army/kako/974/974211067.html(Res.37)
投稿: BUNTEN | 2007-04-16 20:53