産経新聞福島香織記者のblogが30万アクセスで「記念小ネタ」祭り
産経新聞の福島香織記者には常々敬服している。
他紙の特派員は中国語の出来が悪いのか(全然中国語ができなくて、通訳頼みだったりするんだろうな。通訳が信用できるかどうかはわからんぞ)、拾わない、もしくは拾い遅れる中国国内の重要な事件ネタをきっちりと、かつタイムリーに拾ってくる。最初に注目したのは
産経が他紙より鳥インフルエンザネタに強い
からだった。これだけインターネットが普及してるのに、他紙の北京駐在特派員は何をしてるんだ。せいぜい共同の記事を引き写すくらいだもんな。あとは通訳を連れて取材した「街ネタ」が中心だ。
中国にいる日本人は、二種類に分かれる。外国人特権にのうのうとしている日本人(こういう人たちは日本人サークルの中で閉じていて、内心中国人を蔑視している)と老百姓(一般庶民)と対等にやりあう雑草の強さがある日本人だ。福島記者は失礼ながら後者とお見受けしている。
一年ほど北大の中文で研究生だったことがあったが、北大から学部で中国留学する連中は、そうした強さがあった。二松学舎の諸君も、中国語に関しては、国立大の高級進修生より、よほどできる場合が多かった。最近は中国語学習の環境が整ってるから、以前ほど大学間の格差はひどくないと思うけど、中国語学習については、世間的な大学のレベルと、中国語の実力は一致しない。
ただ、中国語ができるからといって、その後の人生が順風満帆にいかないのが日本の学歴社会であり、外務省ノンキャリコースなど「語学屋」扱いで終わってしまったりするのだった。北京師範大で、外務省のノンキャリの女性と同屋だった後輩は、
朝から晩まで、新聞読んで、情勢分析してるんですよ〜
と驚いていた。中国語力を買われて、日本企業に採用される日本人留学生も、現地採用なら、日本から派遣されている駐在員よりも、給与はうんと低い。
閑話休題。
で、福島香織記者のblog
北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)
が30万アクセスを超えたそうだ。実に面白いblogなので、めでたい。
30万アクセス記念に
30万アクセスなりました。爆竹がわりに小ネタニュース! 2007/04/16 23:38
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/153089
というエントリが上がっている。
いや〜、ちょっと中国に滞在したことがあれば
そうそう、あるある
としか言えないニュースの大盤振る舞い。
温家宝が帰って、
氷をとかす旅
は成功したような話になってるけど、実際に中国って
福島記者が突っ込むような老百姓が大量にいる国
なのである。中国で日々起きる
わけのわからない事態
に
軽く突っ込める諧謔精神
がなければ
胡錦涛の推進する「和諧社会」のとんでもなさ
は乗り切れないだろう。あ、そうか
和諧社会
って
和諧謔社会
の略だったのね。(違
ともあれ、福島香織記者の更なるご活躍とご健筆を心から祈るものである。
おまけ。
北京から拙blogにはアクセスできない、と北京滞在中の友人から聞いた。
おお、ちゃんと「金楯」がアクセスブロックかけてるのか? スパムをよけるのにこちらからアクセス拒否しているIPもあるから、そっちのせいかもしれないけど。
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コメント
在中国ですが、「天乗日乗」はごく普通にアクセスできます。
「金盾」は原則的に、個別のWebをブロックするよりも、
サーバーごとにしますから、「cocolog-nifty」全体に影響しますが、
そのようなことはありません。ご安心を。
投稿: KM | 2007-04-19 01:18