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2007-04-04

新・日本丸裸? イージス艦の情報はいったい誰が漏らしてる?→加筆あり

温家宝がやってくるから、ビビってるのか、あんまり大きな記事になってない
 中国人妻を持つ護衛艦「しらね」の海自二曹の情報持ち出し事件
なのだが、そもそもが
 中国人妻が自ら出頭して「入管法違反」で逮捕
というところから始まっている、奇々怪々な事件なのである。
4/4付産経から。


海自2曹情報持ち出し 米軍へ被害拡大も 中国人妻、数々の「奇行」
13:56

「外部への情報提供はしていない」。イージス艦情報を持ち出した海上自衛隊第1護衛隊群(神奈川県横須賀市)の2曹は、海上自衛隊などの調べに対し、情報を第三者に渡したことは否定している。だが、不当な方法で収集しただけでも罪に問われる「特別防衛秘密」を2曹はなぜ持ち出したのか。2曹の中国籍の妻(33)は昨年12月、自ら入国管理局に出頭し、オーバーステイであることを認めるという“奇行”に出ており、海自や公安当局は関心を寄せている。
 自衛隊幹部によると、2曹が持ち出した「イージスシステム」の根幹部分は、同盟国の日本にも開示されていない。自衛隊が保有するイージス艦は、船体自体は国内で製造されているが、高性能レーダーによる敵機探知やミサイルでの迎撃をつかさどるシステムの“心臓部”はブラックボックスのまま米側から提供され、船体に搭載するだけという。
 ただ、レーダーの探知能力など性能に関するデータは、イージス艦を運用する上で隊員も把握する必要があり、レーダーを操作する隊員らにも、性能などの資料が配布されているとされる。
 イージス艦は北朝鮮の弾道ミサイルを探知・迎撃する要。発射されたミサイルの航跡情報などを共有するため、日米のイージス艦同士で情報交換も行われており、仮に今回の事件で米軍の作戦指揮に関連する情報が漏れていれば、米側への被害も大きい。それほど重要な秘密情報だ。
 情報持ち出し事件の発端となったのは、中国籍の妻の入管難民法違反容疑事件だった。
 公安当局によると、妻はこれまでに少なくとも2回、不正入国している。平成16年初めに窃盗容疑で逮捕され、取り調べの結果、不正入国が発覚。同年2月に強制退去処分を受け、中国に戻った。
 ところが、再び日本に密入国。横浜中華街の中華料理店などで働いているうちに、知人の紹介で2曹と知り合い、18年10月に結婚。横須賀市内の2曹の自宅に転居した。
 だが、結婚から3カ月目の同12月、自ら入管にオーバーステイだと出頭した。海自や公安当局は妻のこうした「奇異な行動」に不審を抱いており、2曹の情報持ち出しとの関連を慎重に調べている

二回も密入国した外国人がわざわざ自ら出頭って、聞いたことがない。
(追記 20:15)
このオーバーステイで出頭した妻は
 在留特別許可
のために出頭したとも考えられる。
 オーバーステイの外国人との結婚手続き
http://www11.plala.or.jp/kudo-passport/page022.html#label1
でも、普通のオーバーステイで、ガサ入れするのか?
そもそも今回見つかったのはイージス艦の情報入りHDDなわけで、オーバーステイかつ前回強制送還で密入国してきた外国人の配偶者の家宅捜査にしては、えらく念入りな気がするのは考え過ぎか?
どうもよくわからない。
(追記おわり)

で、「外部に情報を漏らしてない」と言ってる海自二曹の持ち出した情報の一部が、
 海自二曹はアクセス権限がないだけでなく、情報を漏らしてたと思われる他の自衛隊員もアクセス権限がないイージスシステムの高度情報
だったことが判明した。
毎日より。


海自情報漏えい:イージスシステムの高度情報含まれる

 海上自衛隊第1護衛隊群(神奈川県横須賀市)の護衛艦「しらね」の2等海曹(33)がイージス艦情報を持ち出した事件で、情報の中に秘匿性の高い「イージスシステム」に関するものも含まれていたことが分かった。また、これらの情報は、米国が日本に提供して間もない十数年前のものだった。警察当局は、情報が日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法で定められる「特別防衛秘密」に当たるか、海自警務隊と慎重に調べる。警察と自衛隊の共同捜査は極めて異例。
 調べでは、神奈川県警が今年1月20日、2曹の中国人の妻(33)を出入国管理法違反(不法在留)容疑で逮捕した際、2曹の自宅からハードディスクを押収した。この中にイージス艦に関する数値やイージスシステムの一部が含まれていた。2曹は調べに対し、データを「同僚からもらった」と供述。捜査当局は、名指しされた同僚からも事情聴取を進めている。2人ともイージス艦情報を入手できる役職ではなく、情報に接触できる立場の人間から長期間に複数の下士官を経て2曹に渡ったとみて、流出元の特定を急いでいる
 イージスシステムは、100以上の目標を捕捉し、同時に10個以上の目標をミサイルで迎撃できるイージス艦(海自では93年から配備)の根幹のシステム。日米間の特別防衛秘密にあたる部分も多い。これまで最新型に更新され、米国では現在、7タイプ目となっている。
毎日新聞 2007年4月4日 15時00分

どう考えても変。
いったい誰がイージス艦の情報を漏らしているのだ?

自衛隊内の情報管理能力がアウトってことですね。
せっかく防衛省に昇格しても、この程度のセキュリティ意識しかないのでは、安倍ちゃんが必死になって
 改憲して、軍を持とう
としても
 軍事機密を世界に供給する「情報センター」
になるだけじゃん。

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