2007年東京優駿 牝馬ウオッカが三馬身ぶっちぎりで勝利 64年前の優勝牝馬クリフジの騎手の遺骨
去年の秋の天皇賞は、天覧競馬だったが
牝馬のヘヴンリーロマンス
が勝った。
今年のダービーは、台覧競馬で
牝馬のウオッカ
が牝馬としては64年ぶりに勝った。4コーナーから真ん中にいたウオッカがものすごい脚を見せて、あっという間に前残りしていたアサクサキングスを抜き去り、終わってみれば3馬身の差をつけての勝利。上がり33.0秒。これでは誰も追いつけない。
ロイヤルボックス前では、勝った四位騎手がヘルメットを取って、馬上から挨拶した。
64年前に勝った馬は、下総御料牧場の生産馬クリフジ。伝説の豪脚牝馬で、11戦全勝。一番近寄られたときでも3馬身差。1943年の第12回東京優駿では出遅れたのに6馬身差で勝ったという。
第12回日本ダービー - クリフジ
http://www.youtube.com/watch?v=6MBmAlpVWBM
デビュー戦以来、
クリフジに騎乗した前田長吉騎手の遺骨は昨年シベリアから60年ぶりに故郷に帰ってきていた
のだった。
昨年7月5付東奥日報より。
シベリア抑留戦没者2遺骨が帰郷終戦後、抑留先の旧ソ連のシベリア・チタ州で亡くなった十和田市出身の漆舘久治さんと、八戸市出身の前田長吉さんの遺骨が四日、それぞれ約六十年の時を経て郷里に帰った。国の戦没者遺骨DNA鑑定で六月中旬に身元が判明したもので、心待ちにしていた遺族は遺骨をしっかりと胸に抱きしめ、「よく帰ってきたね」と目を潤ませた。
(略)前田長吉さんの遺骨は、八戸市に住むおいの前田長一さん(78)宅を訪れた県職員から、本家の前田貞直さん(55)に手渡された。長吉さんの妹中居しげさん(78)=むつ市在住=ら親族約三十人が「おかえりなさい 長吉さん」と横断幕を飾って出迎え、出征後六十二年ぶりの“再会”に目を潤ませた。
遺骨の箱を手にした貞直さんは「こんなに遺骨が重いとは。よく帰ってきたね、良かったね」と言葉を詰まらせ、遺骨を仏壇に供えて手を合わせた。
長吉さんは二三年二月、当時の是川村(現八戸市)に生まれ、上京し騎手として活躍。四三年に「最強牝馬」クリフジに騎乗し史上最年少でダービーを制覇するなど栄光を収めたが、四四年に出征。戦後シベリアの収容所で強制労働に従事し、四六年に二十三歳で死亡した。
写真左=前田長吉さんの遺骨を仏壇に供えて手を合わせる前田貞直さん(八戸市)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/imags2006/0705e.jpg
Wikipedia 前田長吉の項目には、在りし日のクリフジと前田長吉騎手の姿が残っている。
クリフジと前田長吉(1943年10月3日於京都競馬場・阪神優駿牝馬)
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/61/Kurifuji.JPG
http://ja.wikipedia.org/wiki/前田長吉
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