蜂蜜パニック勃発!(その2) 「健康食品蜂蜜」のまやかし 蜂蜜の薬効成分のない「精製蜂蜜」が日本の蜂蜜の9割を占める「中国産蜂蜜」の正体
蜂蜜業界については、以下のレポートがすごい。
国際新聞経済面 日本の『食の安全』健康食品を斬る 告発レポート 「わが国のハチミツは全て偽モノ」(社)全国はちみつ公正取引協議会の闇を暴く!
http://www.kokusaipress.info/keizai.htm
昨年2/28からずっと
本当に日本の企業が売っている「国産蜂蜜」は「ホンモノの蜂蜜」といえるのか
という問題について突っ込んでいる。
たとえば、
国産蜂蜜の混ぜモノ問題
について。
平成17年 2月28日(第260号)
いま、ハチミツが注目されている。わが国の主な販売店・業者などは、いかにも〝国産〟の「自然の恵み」である純粋ハチミツであるとPRに余念がない。ところが、ある統計によれば、わが国における生産量は二千五百トン程度。これに対してわが国のハチミツ消費量は、五万トン。この差はいったい何だ。
結論から述べるなら〝純国産〟ハチミツは、消費者の口に入るのがわずか五パーセント。あとの九十五パーセント強は、海外からの輸入ものというわけ。そんな馬鹿なことがあっていいものかだが、これが現状なのである。中国産ハチミツに関しては、追い追い述べるとして、「日本では長期にわたって純粋ハチミツのほかに、トウモロコシなどのデンプンから人工的につくられた異性化糖(甘味料)が、ハチミツに混入された偽ハチミツ(傍点、筆者)が公正取引委員会からしばしば排除命令が下されるほど、大量に出回ってきました」(「ハチミツが泣いている」集英社インターナショナル)というのだ。
異性化糖は日本人が発明し、一キロ約四十五円で取引されていて、砂糖よりも安い。中国から雑蜜を輸入し精製して脱色し、日本で着色と香りをつける。その異性加糖に精製した雑蜜を十パーセント程度混入してハチミツと称して販売する。パック詰め五百円程度の純粋ハチミツから、同量五千円の純粋ハチミツが販売されている。同じ純粋ハチミツでこんなに値段が違うのかカラクリの謎が解ける。不景気なので、安くて良い品物をと考える消費者は、ハチミツの知識がないので五百円のハチミツを買ってしまう。業者はボロ儲け、消費者は健康に良いと思い、安い加糖ハチミツを毎日食していたら病気になる。
(以下略)
中国産蜂蜜は
蜂蜜そのものではなく「蜂蜜入り」食品に入れられる、蜂蜜そのものの効能がすっかりなくなってしまっている「精製蜂蜜」として加工
されている上に、
業界は、蜂蜜の薬効成分が皆無の「精製蜂蜜」を「蜂蜜」として表示できるよう規約を改悪
したという。
平成19年(2007年) 1月 1日(第281号)
(略)
確かに国産のハチミツはほとんどテーブルハニーとして消費される。しかし、輸入ハチミツのうちテーブルハニーとして消費されるハチミツは輸入量のわずか二十パーセントから三十パーセントに過ぎない。実は残りの七十パーセントから八十パーセントの輸入ハチミツは「精製ハチミツ」に加工され、菓子、飲料などの甘味料として利用されているのである。臭い・色・栄養素が取り除かれた「精製ハチミツ」
平成十四年十月八日、公正取引委員会はハチミツ業界の自主団体である社団法人全国ハチミツ公正取引協議会から申請を受けて「ハチミツ類の表示に関する公正競争規約」を変更した。この際、これまで「脱臭・脱色ハチミツ」と呼ばれていた雑蜜を規約第二条(二)で「はちみつから臭い、色等を取り除いたものを『精製ハチミツ』とする」と定義づけた。
しかし、この「精製ハチミツ」なる品物は世界中どこを探しても日本だけにしか存在しない『ハチミツ』なのである。
「精製ハチミツ」と聞くと何やら品質を良くしたハチミツのように思われるが、臭いや色を取り除く行程でビタミンやミネラルなどの栄養素や殺菌力等も一緒に除去されてしまったハチミツ、否、「液糖」のようなもの(?)なのである。当然ながら、「精製ハチミツ」から天然ハチミツが本来持っている様々な効用を期待することはできない。
「精製ハチミツ」について、「ハチミツと同じ単糖類であることに変わりはなく、体内で分解せずに吸収する事ができるので糖分としてのハチミツの良さは失われていない」と強弁する業者もいるが、脱臭・脱色されて栄養素も抜け落ちたものを『ハチミツ』と呼称することに対して、「色や匂いと一緒に栄養分も取り除かれていることを、(社)全国はちみつ公正取引協議会は『ハチミツ』と認めているが、『ハチミツ』として取り扱うことには違和感を覚える」と否定的な見解を示す協議会加盟企業も少なくない。ハチミツ業界によるハチミツ業界のための規約変更
同協議会が、「精製ハチミツ」に規約変更した理由は、「脱臭・脱色ハチミツ」の持つ悪いイメージを払拭することだけではない。規約変更にはもっと大きな別の狙いがあったのである。それは、規約第二条で「精製ハチミツ」を「はちみつ類」に加えたことである。
変更前の規約では「脱臭・脱色はちみつ」は「はちみつ類」に含まれていなかった。このため、成分表示欄に「脱臭・脱色ハチミツ」と表記された商品は、商品名に「はちみつ」文言を使うことはできなかった。
しかし、規約変更で「精製ハチミツ」が「はちみつ類」に含まれたことによって、成分表示欄に「精製ハチミツ」と表記されている商品は、表示違反になることなく堂々と商品名に「はちみつ」と使うことが出来るようになったのである。これによって「はちみつ○○」、「△△はちみつ」といった商品が販売され、「精製ハチミツ」の需要は増加した。
しかし、規約変更前の「脱臭・脱色ハチミツ」と規約変更後の「精製ハチミツ」は、同じ『ハチミツ』である。二つの『ハチミツ』に違いはない。二つとも日本にしか存在しない『ハチミツ』である。規約は公正取引委員会によって変更されてはいるが、規約変更を申し立てたのはハチミツ業界の自主団体(社)全国はちみつ公正取引協議会である。消費者が規約変更を要求したことはなく、あるのはハチミツ業界の都合だけである。
規約変更によって、「精製ハチミツ」を製造・販売する業者にとっては販路拡大・売上増・商品価値の高上につながり、使用する菓子・飲料メーカーにとっては「はちみつ」を商品名に使って消費者にアピールすることができるメリットが生まれた。「精製ハチミツ」の売り手と買い手の利益、両者の思惑が一致した規約変更だったと言える。そこからは消費者をまったく無視した企業の傲慢さしか見えてこない。
〝うまみ〟は一部の企業だけが独占
規約変更は「精製ハチミツ」を製造・販売する業者にとって、販路拡大・売上増という〝うまみ〟をもたらしたが、この〝うまみ〟はハチミツ業界全体で享受しているわけはない。
「精製ハチミツ」を作り出すには高度な技術が必要で、専用の精製プラントがなければ製造することはできない。そして精製プラントを所有している企業は、アピ株式会社、日本蜂蜜株式会社、日新蜂蜜株式会社など一部の企業に限られている。精製プラントを持っていない企業が〝うまみ〟を享受することはない。
アピ株式会社は言わずと知れた(社)全国はちみつ公正取引協議会会長・野々垣孝氏が経営する会社である。日本蜂蜜株式会社は同協議会副会長・木方将文氏経営する会社、日新蜂蜜株式会社は同協議会理事・田中正道氏が経営する会社である。
規約変更の『からくり』が透けて見えるのは小生だけだろうか。
規約第二条
この規約において「はちみつ類」とは、はちみつ、精製はちみつ、加糖はちみつ及び巣はちみつをいう
(取材・調査・ハチミツ取材班。まとめ、ジャーナリスト・坂口義弘)
なるほどね。
蜂蜜業界の表示基準では「蜂蜜」に期待される薬効部分を抜いた中国産の安い「精製蜂蜜」入り食品でも「蜂蜜入り」と表示できる
ってことか。つまり
「蜂蜜入り食品」の「健康に対する効果」は「精製蜂蜜を使用した大量生産品に関しては無効」だが、表示では「精製蜂蜜」使用なのか、そうではないのかは分からない
ということだ。
昨日、読売が報じた
ニセ蜂蜜
の一例は、昨年発覚している。
平成18年(2006年)11月30日(第280号)
協議会加盟「ボーソーハチミツ」の暴走
「純粋」ハチミツに異性加糖の混入発覚「ボーソーハチミツ」が不適正表示
十月六日、農林水産省は「ボーソーハチミツ株式会社(本社 東京都江戸川区興宮町十九番地四号)が販売するハチミツ及びハチミツ加工品に不正表示が確認された」と発表した。事件の経過は次のとおりである。独立行政法人・農林水産消費技術センターは、食品表示監視業務の一環として平成十七年度に市販されているハチミツ及びハチミツ加工品の買い上げ検査をした。その結果ボーソーハチミツ株式会社が製造販売するハチミツに不適正表示の疑義が生じたため、平成十八年七月二十八日から九月八日までの間に、関東農政局及び独立行政法人農林水産消費技術センターが工場に立ち入り検査を実施し、
1 ハチミツ製品の原材料に異性化糖を最大で約二割使用しているにも関わらず、これらの原材料表示を行わないで、あたかもハチミツのみを原材料とした純粋なハチミツであるかのように、商品名として、「純粋」と冠した表示をおこなっていた八品目の商品を、少なくとも平成十六年十月から平成十八年七月までの間に七百五十二トン販売していたこと。
2 ハチミツ加工品の原材料にハチミツと同等量の異性化糖を使用しているにも関わらず、これの原材料表示を行わず、あたかもハチミツを主な原材料としている商品であるかのように表示した四十三品目の商品を、少なくとも平成十六年四月から平成十八年七月までの間に五百三十六トンを販売していたこと。
3 ボーソーハチミツ株式会社は、異性化糖を商品の原材料に使用していることを表示せずに販売する事が不適正な行為である事を認識していたにも関わらず、不適正のまま製造し、販売していたこと。
4 また、1と同様の原材料を使用しているにも関わらず、商品名として「純粋」と冠した表示をおこなっていた二品目の商品を自社の子会社であるピーシー株式会社(所在地 千葉県千葉市緑区辺田町六十番地四)を名目上の販売者として、少なくとも平成十六年十月から平成十八年七月までの間に五トン販売していたこと
などが確認された。全国はちみつ公正取引協議会も責任を問われる
(プレスリーリース抜粋)異性化糖の混入が確認された品目は、全部で実に五十一品。販売期間は約二年、販売量は合計千二百九十トンにものぼる。これらの数字は今回の検査を通して確認できた期間と量である。古い商品は保管されておらず物理的に検査できなかっただけで、実際には二年以上前から異性化糖を混入させたハチミツを「純粋」ハチミツとして販売していた可能性は否定できない。「純粋」ハチミツに混入されていた異性化糖の割合は、多いもので約二十パーセント、ハチミツ加工品ではハチミツと同等量というから五十パーセントにもなる。こうした商品を「純粋」として販売されては消費者はたまったものではない。違反を犯した企業は、全国はちみつ公正取引協議会の会員である。チェック機能が働かず二年もの間、違反を放置していた協議会も違反企業と同等に厳しく問われるものである。
ボーソーハチミツ株式会社は、一九六三年、「房総養蜂園株式会社」として創立。七〇年、全日本はちみつ協同組合に創立加入、同年全国はちみつ公正取引協議会会員。二〇〇四年一月社名を「ボーソーハチミツ株式会社」に変更。「ハニーレモン」を主力商品として、全国に営業展開。本社(江戸川区)の他に仙台、大阪、名古屋に営業所を持ち、千葉市緑区に第一・第二工場を有する大手企業である。同社のホームページには、同社の基本姿勢として「ハチミツのことなら、おまかせを。私たちは、ミツバチと共に生活をし、自然界がもたらしてくれる豊かな恵みとその驚異の源に感動し、これを研究し、商品として開発してまいりました。『確かな品質と信頼』をモットーに、ハチミツ及びハチミツのアプライド商品をむしろ多く商品提供するメーカーとして、今後も穏やかな暮らしに役立つ製品作りを心がけてまいりたいと思います」と謳われているが、今となっては何とも虚しく聞こえてくる。
同社の所謂「純粋ハチミツ」はインターネットでも販売されている。瓶詰めされた商品の写真の脇に「栄養豊富な純粋はちみつ。純粋はちみつは蜂蜜が花から採取した栄養豊富な純粋優良蜂蜜」と商品説明されている。インターネットを通じて購入する消費者は、商品を実際に手に取る事が出来ないためネット上の写真や商品説明を参考に購入せざるを得ない。ハチミツをインターネットで購入する人は、おそらくスーパーやドラッグストアで購入する消費者と比べ、ハチミツに対するこだわりを強く持っている消費者であろう。購入者はインターネットで売られている数多くの様々なハチミツの中から選びに選んで購入した「純粋」ハチミツが異性化糖の混入したまがい物のハチミツとは夢にも思わなかっただろう。農林水産省の見解とは
今回の検査について、農林水産省・安全局表示・規格課に問い合わせた。
食品表示監視業務とは
多種多様な商品の食品を試買検査し、ラベル等に適正な表示がおこなわれているか調べる業務です。
年間、何品目の商品を調べるのですか
およそ五千件です
今回、ハチミツは何品目試験検査されたのですか
はっきりとした数ではありませんが、四十品目くらいだと思います。
不適正表示はどうして判明したのですか
試買検査をおこなった結果、表示されている原材料に含まれていないものの混入が確認されました。
どのような検査をおこなったのですか
「炭素安定同位対比法」という検査方法を用いたところ、異性化糖の混入が確認されました。
異性化糖はどの段階で混入されたのですか
ハチミツの製造工場に立ち入り検査を実施した結果、ハチミツを瓶詰めする工程で異性化糖が混入されていたようです。
ハチミツの不適正表示はこれまでも頻繁にあった違反なのですか
ハチミツに対する異性化糖の混入は、最近になってようやく検査できるようになったので、これまで余り確認されていません。「十分反省している」
今回の不適正表示について、ボーソーハチミツ株式会社に問い合わせた。
不適切表示をしたきっかけは
ハチミツ販売業者の末端で起きている価格競争が主な原因です。異性化糖はハチミツよりも原材料費が安いので、異性化糖を混ぜるとその分だけ安いハチミツができるのです。また、(異性化糖は加熱すると着色するので)ハチミツの色の調整にも使っていました。
再発防止策は
品質管理に万全を期すため、製品表示を確認する部署を新たに立ち上げました。今後このようなことのないよう十分注意いたします。
不適正表示を始めたのはいつから
農林水産省から発表のあった平成十六年四月から平成十八年七月までの間です。それより以前に異性化糖の混入はありません。
異性化糖を用いた理由
異性化糖は、とうもろこしのでん粉からとれる糖で、果糖ブドウ液糖と呼ばれています。砂糖や水あめと違い、異性化糖の成分はハチミツと良く似ているのでハチミツに加えても成分や味は余り変わりません。
御社以外にも不適切表示をおこなっている業者は存在しますか
分かりかねます。
全国はちみつ公正取引協議会に加盟していますか
加盟しています巧妙化する異性化糖の混入
異性化糖の混入は、消費者はもとより販売業者からも見えにくく、巧妙化していると言われる。異性化糖をハチミツに混ぜるタイミングとしては、今回の不適切表示で明らかになったように、ハチミツを瓶詰めする肯定で異性化糖を加えて量を増やすケースがある。これとは別に養蜂家がハチミツに異性化糖を食べさせ、安く採れたハチミツを天然ハチミツとして業者に売るケースもあるという。実際に花畑(蜜源)に蜂を放して蜜を採取するわけではないため、花畑を維持・移動する手間が省け、花の咲かない時期にも安定して採取できるなど、養蜂家のメリットは大きい。しかし、当然のことながらミツバチが集めたからといって、異性化糖を餌にして採れたハチミツにハチミツ本来の効用はまったく期待できない。また、この場合、養蜂家を信頼してハチミツを仕入れ
た販売業者は、まがい物のハチミツとは気付かずに表示・販売・流通させてしまう危険性があり、被害者と加害者の両方の側面を持つことになる。検査による正確な分析によって異性化糖の混入が確認できたとしても、それはまがい物のハチミツを流通させないための一手段に過ぎない。検査技術の向上や厳格な検査を実施することによって、異性化糖の混入はより巧妙化し、判別できなくなる危険性もある。異性化糖の問題に対して、ハチミツと真摯に向き合っている業者や養蜂家は、年に数回、海外の養蜂場にまで直接出向いて養蜂の実態を確認、指導している。こうした努力なしには高品質の天然ハチミツを入手し、消費者に安心して提供することができない。異性化糖の問題を根本的に解決するためには、国内外の養蜂家・商社・はちみつ問屋、製造・販売業者・販売店といった業界全体の取り組みが欠かせない。その中で全国はちみつ公正取引協議会の果たす役割は小さくないはずなのだが……。
(取材・調査・ハチミツ取材班。まとめ、ジャーナリスト・坂口義弘)
日本では元々
ニセモノ蜂蜜が堂々と売られていた
という。
平成18年(2006年)10月31日(第279号)
(社)全国はちみつ公正取引協議会は検査方法に一考を 消費者を安心・納得させる姿勢を求む
(略)「まがい物」が作られるワケ
日本でまがい物のハチミツが作り出された理由は、単に砂糖がハチミツよりも安くなり、業者が水あめを混ぜて利益を増やそうとしたからだけではない。そこには日本の養蜂業を取り巻く特殊な事情が存在している。
一九六三年、輸入自由化により安価な外国産ハチミツが大量に輸入されるようになると割高になった国産ハチミツの売り上げは減少した。外国産ハチミツとの価格競争は、一部の業者にまがい物のハチミツ作りに手を出させるほど養蜂業を追い込んでいった。さらに郊外の開発が進んだことで花畑(蜜源)が失われ、採蜜量が減ったことも養蜂業の経営難に拍車を掛けた。養蜂は農業ではなく畜産に分類されるが、高齢化・後継者不足といった問題は農業と変わりなく、日本の養蜂家は年々減少している。ニュージーランドやドイツには、養蜂、採蜜、販売などについて定められた法律があり、養蜂業を保護・育成しているが、日本に同様の法律は見られない。日本でまがい物のハチミツが誕生した理由にはこうした非常に不幸な側面がある。
しかし、前述したようにハチミツと人類には長く深い歴史があり、天然のハチミツからはビタミン、アミノ酸、鉄分、カリウム、カルシウムなどの豊富なミネラルが摂取できるだけではなく、殺菌力・防腐性といった様々な効用を得ることができる。健康を促進し、医学的にも見直されつつある効用を安心して享受できない日本の消費者もまた不幸なのではあるまいか。
(注)異性化糖
トウモロコシ等のでん粉から作られたブドウ糖を酵素で果糖に変換(異性化)したもの。一九六〇年代後半から七〇年代に掛けて技術が確立された。原材料欄にはブドウ糖、果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖とも記載される。清涼飲料やパン・菓子類等に使われることが多いが「調味料」にも多く利用されている。無色透明で結晶しづらい、粘性が少なく、保存性が高い、加熱すると着色する等の特性がある。EU(欧州連合)では製糖業保護のため、生産割当が行われており、あまり普及していない。(取材・ハチミツ取材班、まとめ、ジャーナリスト・坂口義弘)
結局
誰も真面目に蜂蜜の品質向上を考えず、「価格競争」だけで「粗悪な蜂蜜」を売り続けていた日本の食品政策の貧しさ
が
「純粋蜂蜜」不当表示であらわになった
ということだな。
おまけ。上記の記事ファイルによると、
蜂蜜業界の利益を代弁する政治団体は「はちみつ養産会」
で、平成18年9月8日の官報によると、平成17年度の収支報告書では以下のようになっている。
はちみつ養産会
報告年月日 18.3.31
1 収入総額 1173131
本年収入額 1173131
2 支出総額 1056048
3 本年収入の内訳
個人の党費・会費(37人) 1173131
4 支出の内訳
経常経費 56048
事務所費 56048
政治活動費 1000000
寄付・交付金 1000000
なお、実質、三重4区選出の自民党津島派の田村憲久議員支援の政治団体になっているようである。
(追記 15:45)官報の同じ日付の号に政治資金として寄附を受けた旨、記載されている。
憲政会(田村憲久)
寄附の内訳
はちみつ養産会 1000000円
ほかには
日本医師会 2000000円
日本薬剤師会 2000000円
など。(追記おわり)
ちなみに「社団法人 全国はちみつ公正取引協議会」に関する情報は、以下で見られる。
社団法人 全国はちみつ公正取引協議会
http://www.disclo-koeki.org/02b/00556/
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