「マスコミたらい回し」とは?(その61) 光市母子殺害事件の本村さんの「次の被害者スター」作りに邁進するマスコミの情報操作
最初に断っておくが、大淀病院産婦死亡事例の亡くなられた産婦の方のご冥福を祈る。またご遺族には実にお気の毒であると思う。
以下で問題にするのは
この極めて稀で不幸な事例を自分たちの商売に使い倒そうとしているマスコミの報道態度
である。
民事提訴を機に、ご遺族のメディア露出が増えた。
眼鏡をかけ、妻を亡くした若い男性
というイコンは、
光市・母子殺害事件のご遺族本村さん
に通じるとばかりに
大淀病院産婦死亡事例と光市・母子殺害事件高裁差し戻しを同列に扱おうとするメディア
が出てきている。
片や医療を扱う民事提訴の原告、片や凶悪な少年犯罪の被害者遺族かつ犯罪被害者遺族の権利を勝ち取るために8年間一人で頑張ってきたご遺族
で、まったく立場が違う。あらゆる障壁を、自らの力で一つ一つ切り開いてきた本村さんが、冷静に加害者に対する異議申し立てをする姿には、感銘を覚える。もっと感情が激しても致し方ないほどの凶悪犯罪だ。しかも、少年法による保護を口にするような加害者の手で、妻子が一時に失われた。
今日は
日テレのザ・サンデー
がそれをやった。
要するに
光市・母子殺害事件の高裁差し戻しが終わると、本村さんの「ニュースバリュー」がなくなるから、代わりの「スター」がほしい
ということなのだ。ご遺族をマスコミはいいように利用しているとしか思えない。
ちなみに、ザ・サンデーでは、一昨年膵臓疾患で手術をした室井佑月が大淀病院の医師批判をしていたという。要するに
患者様・室井佑月
ってことだな。
治って当たり前、治らなかった医療ミス
という意識の人間が、平然と医師批判をする。そして、そうした人間が
子どもがいる母親かつ病気から復帰した
というスタンスを利用して、テレビで、自分勝手な主張を繰り返すのである。
人間は機械ではない。
室井佑月は膵臓にできた腫瘍が良性だったそうで、無事テレビに復帰したが、帰ってこられない人もいる。
こうした
メディア文化人
にとって
病気や子育ては「金儲けの道具」
であることも確かだ。
闘病記や出産・子育て記は、「作品」とは関係なく「垂れ流しで売れる商品」
だからだ。しかも
同情や共感を安易に得ることができる商材
なのである。誰もが
ご病気、たいへんでしたね
お子さん、無事生まれておめでとうございます
とは言うが、こうした言葉は
ほぼ判断なしに得られる言葉
である。要は
出せば、ある程度の数売れるし、売れなかったとしても、「文化人タレントの売り込みのプラス要素」になる
わけである。
つまり
成功者の過去の苦労が売り物
になるのと同じ図式だ。
最近の室井佑月は
モテる女であることを諦めた
ようで、たぶん、これから
女手一つで息子を育てた、文化人の母
というスタンスで商売するのだろう。そのうち
国の子育て関連の委員
などに名を連ね、その手の講演で稼ぐようになるだろう。官僚は室井佑月クラスの女性には弱いからな。
モテる女でいられるのはそう長くは続かないが、母親というファクターは一度獲得すれば、終生使える。
酒と薔薇の日々
を得るために、作家を始めた室井佑月の次のステップは
働くシングルマザーとして、あちこちでコメント・講演する
ことで、これは長く稼げるネタだ。
そうしたタレント戦略とテレビ局の思惑が一致したところに
今日のザ・サンデーの「大淀病院産婦死亡事例&光市・母子殺害事件高裁差し戻し」コンボでのコメント
がある。
たぶん室井佑月はもう子どもを生まないつもりなんだろうから、産科を批判しても、痛くもかゆくもないってことなんだろう。でも、婦人科のお世話にはなるんじゃないの?日本では産婦人科は一体の教育をしてるんですが。
今後
大淀病院産婦死亡事例と光市・母子殺害事件高裁差し戻しコンボ
で番組を構成する局があったら、チェックだ。間違いなく
情報操作
であり、
大淀病院産婦死亡事例の本質を歪める番組作り
だからだ。
早速、日テレ「ザ・サンデー」に関しては、スポンサーチェックが始まっている。医療関係の企業がスポンサーのようで、医師の怒りを買っていた。
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