わが家で和久傳の「西湖」がつくれる和菓子手作りセット 流し枠つきでなんと720円
京都の和菓子は一部を除いて
たね屋で持っている
といっても過言ではあるまい。たね屋とは
菓子材料専門業者
だ。地域によっては
餡屋
とも呼ばれる。
京都のたね屋は、ありとあらゆる和菓子材料を商っている。
そういえば、
A店で出しているCというお菓子とよく似たお菓子がB店で出ている
のを経験したことはありませんか? あれは
たね屋が材料を持ってくるから
だ。
麩焼煎餅(亀屋良永の御池煎餅など)
が人気だとなれば、あちこちが似たような麩焼煎餅を出すのは、こうしたからくりがある。
で。
紫野和久傳の「西湖」
という蓮粉の黒砂糖風味のお菓子がある。蓮粉、蓮根から取った澱粉で作られた、もちっとした軟らかいちまき形に成形されたお菓子で、京都だと伊勢丹の地下で売っている。蓮の澱粉は耦粉といい、中国では西湖あたりの名産である。清の袁枚が書いた『隨園食単』には、
耦粉にはニセモノが多い
旨が記されている。それくらい、生産量が少なく、かつ美味な食材なのだ。
この
西湖と同じような和菓子がつくれるキットが型つきで720円
というのだから、凄いですね。京都のたね屋「美濃与」が、一般向けに販売している
長らく庵
の商品だ。
蓮粉餅セット京都菓子職人がオススメするおうちで簡単「蓮粉餅セット」。
簡単レシピ同封です。
名前にはあまり馴染みがないかもしれませんが・・・・!?
でも、一度、トライしてみて下さい。その食感と風味は癖になりますよ。間違いないです!しかも超簡単。
蓮(はす)由来のデンプンのモチモチ感と黒糖の独特の甘みが絶妙。冷蔵庫に入れて冷やして食べると黒糖の甘さのキレが出て、美味しさが増します。独特のつややかな色も冴えてきます。
温かいお茶や紅茶などに合います。
お客様のおもてなしに、笹カップに入れて高級感を演出。豪華なお店の雰囲気です。お客様もびっくり!!この「流し饅頭専用枠」は、水菓子やゼリーなどに使用するもので、お菓子屋さん用に当社が開発した商品です。プロの職人さんにも使っていただいてます。
専門業界から一般の市場に出るのは、今回が初めてです。
一つの穴の容量は約18cc、直径約3.5cm、高さ約2.3cmのドーム型。一口サイズのお菓子が作れるように仕上げています。
☆【蓮粉餅のもと】は別途注文可能です。
お値段・ご希望数量などなど、
info@chorakuan.comまでお問い合わせ下さいませ。■作り方(リンク先は写真で手順を説明)
1 鍋に蓮粉餅のもととグラニュー糖を入れよく混ぜます。
2 水を加え、撹拌しながら良く混ぜたら、15分程吸水させます。
3 黒糖粉末を加えて中火にかけ、木ベラで混ぜながら沸騰させます。
4 透明になって腰が出るまで〜3分練ります。
5 火からおろし、スプーンなどですくって手早く容器に流し入れます。
6 固まったら型から取り出して完成。
おおおおお。
720円で西湖によく似たお菓子が12個もできちゃう。
西湖は一個250円だから、お菓子作りが苦にならないヒトは是非トライを。
一回目は長らく庵のレシピ通りに作ってみて、次回からは和三盆を加えるなどレシピを工夫できたりもするな。
長らく庵では、よく
おうちで簡単に市販の生菓子相当のものがつくれてしまうキット
を売っている。しかも、安い。
今年の正月には、ここで
国産の栗ペーストと栗の甘露煮
を買って
中に甘露煮を入れた栗金団(甘露煮を栗ペーストで包み、ラップで茶巾絞りにしただけ)
を作ったが、おいしかったし、なにより大変安かった。
そこらの普通の和菓子屋のものよりも、安く、遙かにおいしいのが簡単にできてしまう。というか、そこらの和菓子屋が使っている菓子材料より、いいものを売っているから、当たり前なんだけどね。
和菓子ってつくづく「暖簾代」が高い
と思っちゃうよね。
餡が嫌いな和菓子屋の五代目(すでに菓子屋は戦時中の砂糖の統制で廃業)なのだが、餡の味には敏感だ。曾祖父は、ご飯に店で炊いた餡をかけてたべてたそうだけど、わたしは羊羹一本で四肢麻痺になるのは間違いないからな。菓子屋をやめてからも、昔いた職人さんがたまに尋ねてきたりして、菓子の途切れない家だった。「さざれ石」という玉石そっくりな飴を持ってきてくれる職人さんがいたのだけど、それもとうに絶えた。「さざれ石」はたまに食べたくなる。
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