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2007-06-08

「マスコミたらい回し」とは? (その65) 毎日新聞奈良支局、今度は「陣痛促進剤撲滅キャンペーン」を展開 毎日新聞関係者のお産には「陣痛促進剤を使わない」ってことでいいのか?

医学的な検証に基づかずに、「陣痛促進剤による被害を考える会」が
 陣痛促進剤使用で、何らかのトラブルのあったお産を叩く
のは、この会の設立主旨から言って、しょうがない。
また、「陣痛促進剤による被害を考える会」にサポートされている
 大淀病院産婦死亡事例のご遺族が、「陣痛促進剤による被害を考える会」の主張を鵜呑みにする
のも、致し方ないだろう。

問題は
 果たして、「陣痛促進剤が悪である」というご遺族の発言を新聞に載せていいのか
ということだ。
もし、毎日新聞奈良支局が
 陣痛促進剤が不要な薬剤であり、日本人の健康を損ねる
というのなら
 医学的な検証の元に記事を書くのがスジ
だろう。
 医学の素人の片言隻句をわざわざ新聞紙上に掲載する
のは、
 スムーズなお産を進行させるために、陣痛促進剤を使っている普通の産科医に全面戦争を仕掛けている
のでしかない。
お尋ねしますが、おたくにいた青木絵美記者は陣痛促進剤の投与は受けずにご安産だったのですね? また、毎日新聞の記者やその配偶者あるいは子女が子どもを産む場合は
 陣痛促進剤は絶対使わない、あるいは使わせない
のですね? 死に至る場合もあるのは
 陣痛促進剤を使わない、遅延分娩や陣痛微弱、過期妊娠の方が恐ろしい
のですが。予定日を大幅に超過しても陣痛が来なかったり、陣痛が弱すぎたり、お産が長引いて難産となり、死ぬのを防ぐ薬の一つが
 陣痛促進剤
だが、
 遅延分娩や過期妊娠、陣痛微弱になっても陣痛促進剤を打たず、独力で産め、死んだら、自分の責任
ですか、毎日新聞奈良支局。
 これ以上、奈良県内の周産期死亡率を上げてどうするつもり
ですか。

毎日新聞奈良版より。


妊婦転送死亡:義父・高崎憲治さん、奈良女大で意見交換「医師と対話したい」 /奈良

 ◇夫・晋輔さんと陣痛促進剤の危険性訴え
 ◇「別の専門科目の講義にも活用を」栗岡教授
 五條市の高崎実香さん(当時32歳)が昨年8月、分娩中に意識不明となり、転送先で死亡した問題で、奈良女子大学で6日講演した夫晋輔さん(25)は終了後、学生ら約15人と質疑応答や意見交換をした。意見交換には晋輔さんの父憲治さん(53)も参加。学生から「次世代の医師や看護師にも体験を話してほしい」と求められ、憲治さんは「機会があればぜひやりたい。医師と対話したい」と答えた。【高瀬浩平】

 憲治さんは実香さんが出産時に使った陣痛促進剤の危険性について繰り返し訴えた。文学部2年の松井翔子さん(20)は自分が生まれた時、母親がこの薬を使ったという。松井さんは「母が亡くなったかもしれないと思うと身につまされた。自分が産む時も危険性を考えないといけない。今日聞いたことをブログに書き込みたい」と言う。
 大学院人間文化研究科で社会学と心理学を学ぶ山本智子さん(48)は「子どもがいる晋輔さんは家庭を中心に見ていて、妻がいない寂しさを感じていた。憲治さんは全体を見て、制度を問題にしていた。役割分担しているようだ」と話した。
 講演を依頼した栗岡幹英教授(医療社会学)は「別の専門科目の講義にも生かしたい」と次につなげる考えだ。晋輔さんは「学生に意見が伝わって良かった。全国の多くの人に伝えてほしい」と話した。
毎日新聞 2007年6月7日

書いているのが
 女性記者ではなく、高瀬浩平記者
というのがポイントだ。
 お産の経験が無く、たぶん自分の身近でもお産がない記者に「陣痛促進剤は危険」という記事を書かせる井上朗支局長は卑劣
である。

ちなみに、ご遺族の希望である
 医師との対話
は、全国の医師が喜んで引き受けるだろう。
毎日新聞は、大阪の医師の団体から青木絵美記者との対談を申し込まれたときに
 産休中
といって断った前科があるから、是非、
 医師達とご遺族の平和な対話
を実現してくださいね。きっと
 金沢大の打出先生などをフィーチャー
してくれることだろう。

続き。
一応、奈良県医師会に電話をしてみた。あまり新聞報道の重要性と影響力については、気がついてないようだった。
メディアにウソを書かれたら、すぐに反撃しておかないと、メディアはつけあがる。
今回の講演は
 これから母親になるだろう、若い女子大生がほとんどの国立大学での講演
という意味でも、
 社会的影響が大きすぎる
のだ。女子高等師範が前身である奈良女の学生は、教員になる学生も多いが、今回の講演で
 陣痛促進剤って危ない
と無批判にすり込まれた学生が、さらに教育の場で
 陣痛促進剤は危ないんだよ
と児童・生徒の前で話すとすれば、この誤った情報の害は実に長く続くのだ。

言われっぱなしで、放置するから、お産の現場で
 陣痛促進剤って恐い薬なんでしょう
なんて妊婦さんに言われちゃうわけですがね。そのあたり
 日本産婦人科医会
も、もっと上手に宣伝活動をしていただきたいと切に思う。

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