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2007-06-08

「マスコミたらい回し」とは? (その66) 共同通信による「横浜焦土作戦」成功 横浜市内から、産科医次々と立ち去り現場は疲弊

昨年夏
 堀病院が無資格助産でガサ入れ
されたときに、こうなることは予想されていた。
共同通信の堀病院民事提訴原告の記者さん、ご満足いただけましたか。4/28には、この記者は大阪で次のように発言している。
堀病院事件その1〜ご遺族様はマスコミ様
堀病院事件その2〜経過について
堀病院事件その3〜次第にヒートアップ
堀病院事件その4〜それが「あなた」の真意ですか? それとも「あなたがた」の真意なのですか?
堀病院事件その5〜内診とプライド、お産と効率化!?

真面目に読むとかなりしんどくなるので、ご注意を。
問題は、どう贔屓目にみても
 メディアの人間が私怨のために、自分の記者としての立場と所属するメディアを利用しているようにしか見えない講演を公の場で行っている
点だ。一般市民はそうはならないからな。
上記で、共同通信記者氏は
 妊産婦50万人……お産難民がねぇ、増えるなんてもう、人質にとったような言い方、こんななぁ、ほんっとにねぇ、見当違いも甚だしい。
と仰っているが、自分が何をしているかについては、深く考えてないのか、それとも
 マスコミ人としてのご自分の影響力に対して謙虚過ぎる
のか。誰も
 何かあったら提訴する。不可避な病死でも「病院が助けられた」と言い張る
のでは、
 いつ何時急変が起きるか分からない、しんどい産科の現場
から産科医が立ち去るの致し方ない。
この頃は手を尽くして、危なかった母子の命を救っても、ささいなことで不平を言い立てる患者さんがいるとか。命の危険があったことを知らないのか、それとも
 のど元過ぎると熱さを忘れる
のか。実に情けない。
 命の恩人に後ろ足で砂を掛けるような行為を平気でできる産婦
が、21世紀の産科にはいるらしい。助けてあげた医師の絶望は深い。

命の危険がある可能性のあるお産は250回に1回の頻度だ。
 2007-03-20 お産の250件に1件は命に関わる危険なお産 命を救ってきたのは産科医
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/03/2501_b485.html
堀病院は年間1000件のお産を取るから、年に4人は
 命に関わるお産が発生する
のだ。
上記記事にもあるように、その250回に1回の危険なお産70回で1回の頻度で、産婦さんが死亡するのである。堀病院のお産は、こうした極めて少なく不幸な例なのである。お産で亡くなる妊産婦が少ないからご遺族が納得できないのはしょうがないのだが、もし、「病死」であることがわかっても、おそらくこのご遺族は、
 外に犯人捜し
をし続けるだろう。
まあ、共同通信記者氏の現状は
 素戔嗚尊が母の国に行きたいといって青山を泣き枯らした状態
に近いだろう。青山を更に泣き枯らして、日本の産科医を絶滅させるまで、泣き続ける「スサノオ」症候群だな。ここは高天原じゃないから、だれもこうした行動をとる人間を放逐できないのだ。
横浜市の産科の先生方は60を過ぎた高齢の先生方が少なくなかったのだが、堀病院の捜索を受けて、閉院された方もあるように聞く。
横浜市のお産難民の恨みは、確実に共同通信記者氏に向かっている。

で、横浜市内の産科は、去年一年で惨憺たる状況になった。
読売神奈川版より。


お産の現場負担ずしり 横浜市の実態調査で浮き彫り
産院過去5年で最少、赤ちゃん増加

 お産を扱う横浜市内の医療機関や助産所は53施設で、市の実態調査で把握できるようになった2003年度以降で最も少なくなったことが7日、わかった。横浜市内の病院で、資格のない看護師に助産行為をさせていたことが昨年、明らかになり、医師や助産師の不足や偏在がクローズアップされた。出産の件数は増加しており、調査は、お産の現場の負担が増大していることをうかがわせるものとなった。

 実態調査は4月、市内にある産科病院と診療所、助産所を対象に、過去4年間の実績と今年度の見通しを聞き、152施設から回答があった。それによると、出産を取り扱っている病院は26施設で、昨年度より2か所減った。診療所は1減の18施設、助産所は9施設で、前年度と同じだった。

03年度が62、04年度が63、05年度が61、06年度が56となっている。3年連続で減少となった。産科医が確保できずに出産を取りやめた施設が多いとみられる。

 出産を扱っているものの、人員態勢の問題から「今後、出産件数を減らす予定」としている施設も3か所あった。

 一方、昨年度の出産件数は56施設で2万6525件で、前年度より733件増えた。1施設当たりの件数は約50件増の473・7件になり、調査対象の03年度以降で最も多くなっている。

 医師や助産師の必要数と現状との差については、病院と診療所の40施設から回答があり、常勤医師は46人、助産師は65人足りないとしている。

 昨年の調査では、不足数は常勤医師が27人、助産師が9人という回答だった。出産数の増加や、無資格助産の問題を受けて助産師の必要性が高まったことなどから、不足感が高まったとみられる。

 市医療政策課は「潜在助産師の職場復帰を促す研修を行い、出産を扱う医療機関に病床を優先配分するなどして、市民が安心して出産できる環境を整えたい」としている。

(2007年6月8日 読売新聞)

どうですか、共同通信。
今後、横浜市内の産科はいよいよ厳しくなりますね。
亡くなった産婦さんについては心からご冥福をお祈りするのですが、こうやって人口の増えていく横浜市で、どんどん産科が減っていく現状を見て、どう思いますか。
決して、共同通信社が
 横浜の産科医焦土作戦に荷担した
とはお認めにならないでしょうけどね。

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コメント

 ブログの紹介ありがとうございます(なんとか書き起こしは終了しました。あとは資料のアップです)。
 
共同通信記者氏の講演内容ですが、どうも私のブログの操作ミスのようで、「その5」が別カテゴリに入っておりました。
 堀病院事件その5~内診とプライド、お産と効率化!? という題名でその5・最終回のエントリーがあります(このコメントのアドレスURLがそこへの直リンクです)。

 紹介の感謝と共に、こちらのミスをお詫び致します。

投稿: 三上藤花 | 2007-06-09 01:38

命の恩人に後ろ足で砂を掛けるような行為を平気でできる産婦
は20世紀の産科にもいます。
輸血や血液製剤で一命をとりとめて子育てを終え、ある程度の「生物としての使命」を終えたときに
ウイルス感染による肝細胞癌で闘病生活に苦しむ
そして口にする言葉は「こんな人生をあゆみたくはなかった」。
癌で苦しむなら子供産みっぱなしで氏にたかった、ってことですよ。

血液製剤によるウイルス感染(と自称する)「被害者」はこんな感じですよ。

(しかし、麻疹といい、インフルエンザといい、
この国の人々は感染症について無知すぎです。)

投稿: ナルコレプ死 | 2007-06-09 22:23

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