F1カナダGP 大波乱のレースでハミルトン初優勝、琢磨3ポイントをもぎ取る

夜遅いし、眠いからいいや。
と、音を低くしてフジを付けて、ふと目が覚めると、カナダGPはとんでもないことになっていた。
なんと4回もセーフティカーが投入される荒れたレース。
　生き残ったマシンがポイント圏内を狙える
わけ。いつものように、佐藤琢磨に関しては
　琢磨、普通に走ってくれ〜
と祈るしかない。

ポールポジションを取ったハミルトンは、余裕のレース運び。
マクラーレンは、行け行け体制だ。
対するフェラーリは精彩を欠く。

クビサが大クラッシュ。スローで映像が流れると、どう見ても身体が無事であるとは思えない。
命に関わるかと思われたが、運良く、脚の骨折で済んだようだ。(頭部へのダメージは事故直後なのでまだわからない)
(追記　8:41)
クビサは奇跡的に無傷だという。よかった。

クビサ、明日退院

カナダＧＰ中に大クラッシュしたクビサだが、明日には退院出来ることになりそうだ。骨折といった噂もあったが、ＢＭＷ側によれば奇跡的に無傷で、明日には退院が出来そうだという。
なお、マリオ・タイセンはアメリカＧＰへの出場については「インディアナポリスで判断することになる。メディカルチェック後に判断する」としている。

何度もセーフティカーが投入されるため、ルール違反で失格するドライバーが出る。
琢磨がピット入りして、出ようとしたところでセーフティカーが入るという不運があり、給油か否かの判断をミスして順位を落とす。

琢磨の見せ場は、残り10周を切ってからやってきた。
この時琢磨は9位。2位で走っていたバリチェロがピットインし、これで8位以上確定。
琢磨の前をラルフ・シューマッハが走っていたが、なぜかラルフが琢磨に道を譲る形になり、あっさり外から琢磨が抜く。これで7位。
(画像は拾い物。クリックすると拡大します)
6位につけていたのは、昨年のチャンピオンアロンソ。さすがに琢磨も抜けないだろう、無理するな、と祈りながら見ていると、なんと、
琢磨がきっちりとアロンソを抜き、
順位を6位に上げる。
ああ、あとは無事に走ってくれ。

ラルフにアロンソを抜き去った琢磨は6位でフィニッシュ。スーパー・アグリは3ポイントをもぎ取る。

優勝はポール・トゥ・ウィンのハミルトン。この22歳は、4度のセーフティカー投入にも動じず、淡々とレースを走り抜いた。2位は僚友ハイドフェルド。3位は苦節10年のブルツ。
"God saves the Queen"だけが流れる表彰台。
黒人のハミルトンが初優勝を遂げた歴史的瞬間だった。今シーズン
　一度だけ流れる"God saves the Queen"
が、あと何回あるだろうか。がんばれ、ハミルトン。

完走12台。しんがりがホンダのバリチェロだった。
11位はスーパー・アグリのデビットソン。
同じホンダのエンジンを積んでいて、本家はどうなっているよ。
トヨタは、3位ブルツ10位ロズベルグのウィリアムズトヨタと琢磨に抜かれて8位になったラルフ・シューマッハの本家トヨタの3台が生き残る。トヨタのトゥルーリは、タイヤバリアに突っ込んで、途中でレースを終える。

スポンサーのまだまだ少ないスーパー・アグリ。
これで今季合計4ポイントだ。
スカパー!で今宮さんが
　もっとスポンサーがついてあげてほしい
とコメント。
　空前の企業収益
ならば、スーパー・アグリにも投資してあげてよ。

続き。(10:05)
デビットソンが急にピットインしたのはどうしてだろうと思っていたら
　コース上でビーバーと接触
したからだって。
スーパー・アグリの公式blogSAF NEWSより。

2007年06月11日■大荒れのレースを６位入賞でフィニッシュ！
(略)
アンソニー・デイビッドソンは、レース中にコース内に飛び込んできた動物と接触、フロントウイングを破損するアクシデントに見舞われたが、11位で完走している。
(略)
アンソニー・デビッドソン
「ビーバーのことは残念だった。ぼくのことを待って飛び込んで来たんだと思うよ！
あの時はセーフティカーの後ろで3番手を走っていた。1ストップ戦略でコースもクリアだったのに、あれでフロントウイングにダメージを負ってしまった。スピードが出ていて見えなかったので、なぜ、フロントタイヤが突然ロックアップしたのか理解できず、ピットインせざるを得なかった。ぼくが突然入ってきたので、ガレージのスタッフたちも驚いていたが、すぐにその後の戦略を考えてくれた。セーフティカーをオーバーテイクして周回を取り戻すように言われた。最終的にはとても楽しいレースになったよ。
(以下略)

ビーバーってところが北米のレースですね。