夏は乾麺の饂飩
素麺よりも、乾麺の饂飩が好きだ。
去年は稲庭饂飩を何度か頼んだが、今年は趣向を変えて、別な饂飩を考えているところだ。
関西周辺だと
小豆島の手延べ饂飩
か
氷見の饂飩
か、そんなところかな。
北海道にはいい饂飩用小麦があるんだけど、うまい饂飩の乾麺があるかどうかがわからない。大体、加工技術がイマイチだったり、気候の点でできなかったりするのが、北海道の常。
とりあえず、小豆島饂飩を素麺・冷や麦・蕎麦とお試しセットで売ってるところがあったので、注文してみた。
夏は毎日、乾麺の饂飩ばかり食べるから、やっぱりおいしい方がいい。三ヶ月はあまり米櫃の中身が減らない生活が続く。
あとは、
ヒガシマルのぶっかけうどんつゆかぶっかけそばつゆ
があれば、更に楽。
奈良は関西の筈なのに
ヒガシマルのつゆをあまり売ってないし、マルテンに至っては、ほとんど見かけない
のである。関西の夏は
ヒガシマルかマルテン
がないと、しのげないのに、なぜか
ヤマサとかキッコーマンとか箱根の向こうの醤油屋の商品ばかり
が棚に並ぶ。
うう、
ヒガシマルの蕎麦つゆ
が、一番
夏の饂飩
に合うのに。次点が
マルテンのそばつゆ
だ。最近はヒガシマルもマルテンも、もう少し上位の商品を出してるんだけど、そもそも定番商品すらみかけないので、味を見る機会がない。ほんと、京都と山一つ越えただけで、いきなり
めんつゆ環境が激変する
のだから、イヤになる。ヒガシマルもマルテンも兵庫の龍野醤油の老舗である。ヒガシマルは創業が天正年間というからもう400年、マルテンは寛政七年創業で200年ほど、会社になってから今年で100年だそうだ。
醤油の話をするなら、うちで普段使うのは、小豆島の丸島醤油。
ちょっといい醤油は、和歌山の醤油だ。今は、角長の濁り醤が冷蔵庫に入っている。
饂飩じゃないけど、素麺で好きなのは、
富山の大門素麺
だ。素麺というより、かなり細い饂飩という感じだけど。
ここ奈良は素麺の産地なので、残念ながら、大門素麺を見かけない。
奈良でも、本当に手延べで奈良で作っているところは少ない。あまり流通もしていない。だいたい、注文だけで売れちゃうらしい。
あとはヨソから持ってきた素麺を奈良で包装して売っている。なので、奈良の大メーカの素麺は買ったことがない。せいぜい、麺を干すときにできる
フシ
の袋入りを買うぐらいかな?
乾麺の饂飩は、食感が中国の麺によく似ている。
中国の街中の麺は、鹹水を入れないで、油で延ばした麺だから、当たり前といえば当たり前。最近の中国は何を売ってるか恐ろしい部分があるが、初めて北京に行った初春は、綿実油を塗った生地を両手で延ばして麺を作る店は、そこらにいくらでもあった。
たまには乾麺の饂飩で、新疆拉麺(実態は汁なしの炒麺)を作るのもいい。最近は羊肉が手に入りやすいから、楽だ。羊肉・トマト・セロリと豆板醤があれば、新疆拉麺はできる。あとは、火力と火傷を恐れずに鍋を振る気合いだ。
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コメント
ior3様は良いものをご存知ですね、『角長』は『湯浅醤油』の伝統を守り、大量生産しない2者の1つだそうで(2者のほかは「湯浅で作っていると言うだけの『湯浅醤油』だそうです)、私も『角長』の醤油を使っています。あと、キリンビールの『日本の味100選』には『湯浅のしらす』が和歌山県代表で選ばれています。私の知り合いは『大木商店』を選んでいます。あと、私が頂き、美味しかったのが『魚定』の『干物』です。湯浅湾で捕れた新鮮な魚を干物にするそうで、昨年のお歳暮に(電話で「干物は食べますか?」と、相手に聞いてから)20件ほど贈りましたが、大喜びされました。これにベルギーのモンドセレクションで16年連続グランプリの栄冠に輝く田端酒造の『羅生門』が加われば最高です。
投稿: Nebula202 | 2007-06-18 02:59