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2007-06-06

やるな成都晩報 「天安門事件」意見広告を掲載

一昨日は
 天安門事件18周年
だった。
中文の学生だったわたしには、心のトゲになった事件で、研究室は中国からの留学生が集まり、天安門広場が人民解放軍に制圧されていく様子を映したビデオを、日本人学生と共に固唾を呑んで見守っていた。京大は民主化支持派の拠点校の一つだったから、その後の抗議集会などでは、
 中国共産党の学生スパイ
が跳梁跋扈した。学内デモと雖も、写真を撮られないように、民主化支持の留学生達は気を配らなければならなかった。
その後、北京を訪れたことはあったが、天安門広場に足を踏み入れたのは、やっと去年の9月だった。
 2006-09-30 国慶節前の天安門広場 五星紅旗はためく下に
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/09/post_3754.html
17年間、どうしても、中に入れなかったのである。

さて、北京五輪をにらんで
 人権にも気を配る中国
という世界的なメッセージ発信のためか、
 天安門事件の再評価
が始まっているという。
その中で、こんなコトが起きている。
朝日より。


天安門の犠牲者の母、現場に花手向ける 当局、初の黙認
2007年06月05日20時45分

 89年の天安門事件で犠牲になった学生の母親らが、事件後初めて息子が銃弾に倒れた現場に花を手向けて冥福を祈っていたことが5日、香港紙や関係者の話で分かった。

 事件18周年前日の3日深夜、事件で長男を失った丁子霖・人民大学元助教授ら3組の肉親が北京市の復興門外大街を訪れた。現場に花と写真などを供えて子供らの死を悼んだという。

 丁氏ら事件の犠牲者の肉親の一部は、6月4日の前後は当局から外出を制限されてきたが、今回は自宅周辺の監視もなく、当局は初めて現場で弔うことを黙認した形だ。

 一方、四川省成都市では、夕刊紙「成都晩報」の広告ページに4日、丁氏らの活動について「意志を貫く強さに敬意を示す」とする意見広告が掲載された。香港紙によると、広告ページの編集は成都晩報が代理店に外注しており、晩報は「手違い」を強調経緯の調査や当局への説明など対応に追われているという。

民主化勢力による政府転覆はあり得ない、と踏んでいるのか、中国共産党。とりあえず
 害のなさそうな関係者に寛容なところを見せるパフォーマンス
か。
注目すべきは、後半の
 成都晩報に「天安門の母」を讃える広告が掲載された
という部分。
 外注だったから
とか、バックレてるけど、印刷直前に紙面の最終確認はするだろっ。
ま、
 成都晩報GJ!
ってことで。

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