のだめカンタービレ 二ノ宮知子インタビュー@6/23付岩手日報(Kiss連載"Lesson110"のネタバレあり)
地方紙で、二ノ宮知子が
のだめカンタービレの今後の展開
について語っているというので、検索して発見した。
★魅了する女たち 人気漫画家の秘密★(3) のだめカンタービレ 二ノ宮 知子さん 2007.06.23 夕刊 4頁 夕刊04 写有 (全1,105字) 音の雰囲気感じ描くグランドピアノの周りに散らかる大量のごみ。インターネットで知り合った音大生の部屋の写真を見て、二ノ宮知子さんは直感した。「面白い。これは漫画になる」。片付けができないピアニストを主人公にした大ヒット作「のだめカンタービレ」は、こうして誕生した。
二ノ宮さんは一九八九年に漫画家デビュー。「GREEN〜農家のヨメになりたい〜」「トレンドの女王ミホ」など、コミカルな味わいを得意としてきた。
自らロックバンドを組んでいたこともある音楽好きだが、クラシックはピアノ曲をCDで聴く程度。しかし、「のだめ」を作る過程で、古典の魅力にはまっていった。「作曲家も演奏家も、ストーリーを考えて表現するところは漫画家と似ている。自分に置き換えると、とても勉強になる」
登場人物の微妙な表情や動き、巧みなコマの切り替えで、音楽を表す。メロディーが聞こえてきそうな描写には、その道のプロもうなる。「とにかく曲を繰り返し聴く。必要なら、楽譜も調べます。激しいかやわらかいかなど、音の雰囲気を感じとって、描きます」
クラシックに詳しい人も読んでいるだけに、細部にも気を付けている。「楽器への指の当て方が違うだけで、苦情が来る。曲のどの部分を演奏しているかにも、読者は敏感です」。オーケストラを描くときは「写真を見て、分からないときは取材する」という。
主人公ののだめが、思いを寄せる先輩、千秋に怒鳴られたときなどに発する「ぴぎゃーっ」「ぎゃぼー」といった奇声は、ネット上でのファンとのやりとりから生まれ、感覚的なキャラクターを象徴している。
終盤に入った物語の行方について二ノ宮さんはこう語る。「のだめのような子が、ある程度年齢を重ねてから自分の才能に真剣に向き合った結果、どうなるのか。二人の天才がこのまま恋人としてつきあえるのか。そのあたりに注目してほしい」
(毎月第4週に掲載。企画「あした」は休みます)
【メモ】クラシックファンを急増させ、社会現象となった「のだめカンタービレ」。二〇〇六年以降のドラマ化、アニメ化も手伝い、コミックスの売り上げは驚異的な計二千二百万部に達した。
ごみだらけの部屋に住む天才ピアニストの音大生、野田恵(通称のだめ)と、世界的指揮者を目指す隣室の自信家、千秋真一。正反対の二人の恋愛を軸に、仲間とのオーケストラづくりや、プロとして成長する過程の葛藤(かっとう)が描かれる。
〇一年夏、講談社の雑誌「Kiss」で連載を開始。プロの演奏家からクラシック愛好者、ブラスバンドで楽器を扱う小中学生、高校生まで、読者は広がり続けた。コミックス1—18巻、ドラマDVD、アニメDVDが発売中。
岩手日報社
お〜、
のだめと千秋はどうなる?
って展開か。
手元には
Kiss 13号
があり、
Lesson110
が掲載されている。この後1ヶ月"Kiss"には「のだめカンタービレ」の掲載はない、恒例の
4回連載2回休み
の休み前の回だ。
コンセルヴァトワール受験に来た、里麻ちゃんは黒木くんを振り回したあげく、一次試験で敗退。
三善アパルトマンの面々(のだめ・ターニャ・ユンロン)と黒木くんは残念パーティを開く。
疲れて、のだめのこたつで寝込んだ黒木くんにターニャがキスをして、後片付けを始める。黒木くんとターニャはどうなる?
千秋からのだめに電話。もうすぐフランスに戻って来るという。
数日後、三善のアパルトマンへ現れたのが、峰。
というところでLesson110はおしまい。
ターニャとユンロンは来るべきコンクールに燃えているし、清良もフランスのコンクールに出場予定。
そこへ峰登場。
作者は
どんどん風呂敷をたたんで、終わりに向かいつつある
のが分かる展開だ。
上記インタビューにある
のだめのような子が、ある程度年齢を重ねてから自分の才能に真剣に向き合った結果、どうなるのか。二人の天才がこのまま恋人としてつきあえるのか。そのあたりに注目してほしい。
という二ノ宮知子の言葉からは、
最終楽章に入ったけど、簡単なラブロマンスでは終わらないぞ
という決意が感じられるけど、どうなるかな?
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