新潟県中越沖地震 柏崎刈羽原発の放射性物質漏れの数値を東電が上方修正→海外の方が問題にしている謎 IAEAが調査団派遣も
やっぱりな、東電。
最初に発表した放射性物質の外部漏洩を
上方修正
した。
東電のアナウンスより。
「柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて」(7月16日発表済)における海に放出された放射能量の訂正について
平成19年7月18日
東京電力株式会社平成19年7月16日にお知らせいたしました「柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて」におきまして、放水口を経由して海に放出された水の放射能量を算定する際の計算に誤りがございました。お詫びして訂正させていただきます。
なお、訂正後の放射能量につきましても、法令で定める値以下であり、環境への影響はありません。【放射能量】
(誤)6×104ベクレル
(正)9×104ベクレル
[訂正版]
柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて平成19年7月16日
東京電力株式会社定期検査中の柏崎刈羽原子力発電所6号機原子炉建屋3階および中3階の非管理区域内において、本日午後0時50分頃、水漏れを確認し、放射能が含まれていることを午後6時20分に確認いたしました。漏れた水の量は、約0.6リットル(3階、放射能量は約2.8×102ベクレル)、約0.9リットル(中3階、放射能量は約1.6×104ベクレル)でした。
その後、この漏えい水が放水口を経由して海に放出されていることを確認しました。放出された水の量は約1.2m3で、放射能量は約9×104ベクレルと推定しております。
なお、放出は現在止まっており、6号機の海水モニタの値に有意な変化はなく、法令で定める値以下であり、環境への影響はありません。以 上
この分かりにくい発表はこういうことだ。
朝日より。
漏れた放射能量、1.5倍に訂正 東京電力
2007年07月18日13時46分東京電力は18日、地震の影響で運転を停止している柏崎刈羽原発6号機で放射性物質を含む水が海に漏れた問題で、放射能量の計算を間違えて低く見積もっていたことを明らかにした。当初は6万ベクレルと発表していたが、実際は9万ベクレルだった。
日本より、海外の方がこの
地震の後の原発トラブル
に関心が高い。
例えばBBCの報道。
Japan admits greater nuclear leakA radioactive leak at a major nuclear plant in Japan damaged by an earthquake on Monday was worse than previously thought, the plant's operators say.
Owner Tokyo Electric Power company said 50% more radiation was discharged into the sea, following the magnitude 6.8 quake, than was earlier reported.But the firm insisted the leak was still well below danger levels.
The mayor of nearby Kashiwazaki City has ordered the plant to remain closed indefinitely.
Hiroshi Aida said the plant could not reopen until its safety had been verified.
Meanwhile, Mohamed ElBaradei, head of the UN's atomic agency, has called on Japan to investigate the incident to "make sure that we learn the necessary lesson from the earthquake".
Exceeded expectations
In a statement, the Tokyo Electric Power company (Tepco) said there had been a mistake calculating the radioactive level of water that leaked into the sea.
It was 50% more radioactive than had been announced, the company said.
"But the corrected radioactivity is also below the legal limits and does not affect the environment," Tepco said.Despite Tepco's reassurances, the incident has triggered public concern and criticism of the company.
The seven-reactor plant suffered more than 50 malfunctions as a result of Monday's earthquake.
As well as the leak, a small amount of radioactive gas was emitted into the atmosphere.
There was also a fire at an electrical transformer, and a number of drums containing low level nuclear waste came open after falling over.
Tepco President Tsunehisa Katsumata has apologised for the incidents.
"I think we can say the size of the earthquake was beyond our expectations," he said as he visited the plant.
"We regret what happened and will strive to make this a power plant that is safe," he said.
The plant is located close to the epicentre of Monday's earthquake, which killed nine people, injured hundreds and flattened scores of homes.
Officials at Japan's Meteorological Agency said that they were examining whether a fault line could stretch underneath the plant.
"We cannot deny the possibility" the plant sat on a fault, the French news agency AFP quoted the agency's Osamu Kamigaichi as saying.
で、IAEAに心配されちゃって
調査団を派遣しようか?
とまで言われちゃってるのが、
唯一の核被爆国・日本
なのだ。
NHKより。
IAEA 原発に調査団派遣も新潟県中越沖地震のあと放射性物質を含む水漏れや発電所の排気から放射性物質が検出されるなどトラブルが相次いでいる柏崎刈羽原子力発電所について、IAEA=国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は、原子炉のシステムなどについて全面的な調査を行う必要があり、IAEAから国際的な調査団を派遣する用意があるという考えを表明しました。
これは、IAEAのエルバラダイ事務局長が、18日、訪問先のマレーシアのクアラルンプールで記者会見して明らかにしたものです。この中で、エルバラダイ事務局長は、柏崎刈羽原子力発電所で地震の影響で放射性物質を含む水漏れなどのトラブルが相次いだことについて日本から報告を受けていることを明らかにしたうえで「日本は原子炉の構造やシステムなどについて全面的な調査を行う必要がある」と述べました。そのうえで「IAEAは被害の検証と教訓を生かすために国際的なチームを通じて日本の調査に加わる用意がある」と述べ、要請があればIAEAの調査団を現地に派遣する考えを明らかにしました。7月18日 17時52分
続き。(19:02)
NHKが
柏崎刈羽原発のトラブル
について、ただいま鋭意報道中。
民放や新聞・雑誌は
東電が大スポンサー
なので、そうそうおおっぴらに東電を批判できない。あの
オール電化
とかの大きい広告を打ってるのは、東電を始めとする
各地の電力会社
だからな。
更に続き。(19:20)
保安院が東電に厳重注意。
朝日より。
東電が漏れた放射能量低く見積もる 保安院が厳重注意
2007年07月18日18時47分新潟県中越沖地震で運転を停止している東京電力柏崎刈羽原発6号機から、放射性物質を含む水が海に漏れた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は18日、東電が放射能量の計算を間違えて低く見積もっていたと発表した。今回の地震の対応で相次ぐミスに、保安院は東電の担当者に口頭で厳重注意した。
東電によると、当初は6万ベクレルと発表していたが、実際は9万ベクレルだった。タンクの水を採取して含まれる物質の放射能量を確認する際、データが書かれた数値を誤って読み取った。外部への影響は従来の発表通り、ないとしている。
保安院は18日午後、東電の担当者を呼び「ミスが相次ぐと原子力発電への信頼が損なわれ、社会に不安を与える。緊張感を持って仕事をするように」と厳重注意した。
今回の水漏れトラブルでは、16日午前の地震発生から2時間半後に水漏れを確認したものの、放射性物質が含まれているどうかの確認を、5時間半あまり放置。国への報告も午後7時近くになってからで、甘利経産相は翌17日未明、勝俣恒久社長を呼び、発電所の火災の初期消火のまずさと合わせて厳重注意した。
ふ〜ん、
数値の読み間違い
って、なんだかな〜。全然信用できないんですけど、東電。
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