韓国の犬肉販売サイト、閉鎖に追い込まれる
4月に韓国で
犬肉販売サイト
が開かれた。
犬肉の販売から料理法まで「犬肉サイト」、議論広がる犬肉を販売するインターネット・サイトが登場し、ネットユーザーの間に賛否両論が渦まいている。4月から運営中のオンラインショッピングモール「補身ドットコム」では、1品600グラムで犬肉を販売しており、1頭を丸ごと買える商品もある。
1頭は約20万ウォン(約2万4000円)から31万ウォンまで。同サイトは、一般の補身湯(ポシンタン、犬肉スープ)の店とは異なり、ネットでのみ注文を受け、犬肉料理に必要な野菜と薬味を宅配し、料理法も紹介している。同サイトをめぐって、城南市(ソンナムシ)オフィシャルサイトでは先月から、サイトの閉鎖を求める犬肉反対者の書き込みが相次いでいる。
一方、同ショッピングモールは食用犬肉に賛成する人々から大きな支持を得ており、ショッピングモールの代表は、各マスコミとのインタビューで「食用犬肉を日なたに引き出し、さらに清潔かつ低廉な犬肉が供給できる市場を作るべき」と主張している。
金鎮ウォン(キム・ジンウォン)記者
2007.07.03 16:03:20
韓国・北朝鮮の人たち、および中国東北部の朝鮮族は、犬肉を食べる。中国東北部にいくと
狗火鍋(犬鍋)
の看板がやたらと目につく。
もちろん、中国の漢族だってその他の少数民族だって犬肉(狗肉)は食べる。地域によっては
猫肉
も食べるのだ。
猫肉の話はこちらに。
2006-01-07 上海冬の怪 突然いなくなる野良猫は「羊肉串」として屋台で売られていた
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/01/post_5c10.html
で、韓国では
ソウル五輪開催に当たって、欧米から非難を寄せられていた「犬肉食」を目立たないところに隠した
のである。もっとも、犬肉食が禁止されたわけではなく、とりわけ冬や夏になると
補身湯(犬肉スープ)+麦飯
の組み合わせで、
冬は風邪を防ぎ、夏は夏ばてを防ぐ
人は今でもいるだろう。赤い、辛いスープに麦飯を放り込み、わしわしと食べるのが
庶民の風邪よけ・暑気払い
である。北京にある中央民族大学が中央民族学院と呼ばれていた頃、
朝鮮食堂(朝鮮族向けの民族食堂)
には、
補身湯
もあったし、
小吃部(スナックを売るテイクアウト専門の部門)
には
紅焼狗肉(犬肉のロースト)
も売られていた。店先にはだいたい1/4身くらいに切り分けられて、こんがりおいしそうに焼かれた犬肉が、無造作に積み重なっていた。
こうした食文化は、
動物愛護団体
には、甚だ評判が悪い。
韓国の犬肉販売サイトは、愛護団体の執拗かつ激烈な攻撃についに陥落、サイトを閉じたというのが今日の報道だ。
記事入力 : 2007/07/04 10:02:43 犬肉販売サイト、抗議に耐え切れず3カ月で閉鎖インターネット上で犬肉を販売していたサイトが抗議に耐えられず、3カ月で閉鎖を余儀なくされた。閉鎖されたのは、犬肉販売サイト「補身(ポシン)ドットコム」で、関係者は「動物保護団体などからの抗議が相次ぎ、オンライン販売の中止を決めた」と話している。同サイトは京畿道城南市の牡丹市場に事務所を置き、今年4月に開設され、生の犬肉を「プレミアム級」「一般級」などに分類し、写真付きで注文販売を行ってきた。
しかし、サイトの存在が知られるようになると、サイト掲示板に「犬肉文化は国家イメージを傷つける動物虐待だ」「犬肉販売は厳然たる違法行為だ」などと主張する犬肉食用反対論者からの抗議が相次いだ。また、サイトの通信販売業届け出を受理した城南市にも動物保護団体などから陳情が寄せられた。
城南市は「電子商取引法には品目規制に関する規定がない上、届け出時に商号、サーバー所在地、販売品目(食品)などが明確だったので届け出済み証を交付したが、動物保護団体などの抗議が相次いだため、オンライン販売の中止を提案した」と説明した。
サイト運営会社のコ・セフン代表は「犬肉を好む韓国人が多いのに、犬肉が合法か違法かあいまいにされており、堂々と販売できないのが残念だ。電話販売などさまざまな流通経路を模索していく」と述べた。
水原=リュ・ジョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
大田南畝の随筆によれば、日本でも
江戸時代に、子犬の腹に米を詰めて蒸し焼きにした「えのころ飯」が、薩摩藩で食べられていた
という。薩摩藩と中国との関係を考えると、別にそうした料理があってもおかしくはない。
沖縄でも犬を食べる地域はある。
うちの犬は可愛い、ヨソの犬はおいしい
というのが、中国に伝わる諺の一つだけれども、このまま
韓国の食犬肉文化
は、闇から闇へと隠れて仕舞うのだろうか。
最近の中国はペットブームで犬を飼うのが流行しているけれども、それでも
中国の犬肉食文化は廃れない
だろう。そのあたりが、
韓国と中国の違い
だ。
| 固定リンク
« ABC「ムーブ!」を見るのがしんどいわけ | トップページ | 産科崩壊 「看護師利権」がお産の場で母子を危険にさらし、産科崩壊を促進 看護師と助産師さえいれば産科は成立するのか「内診問題の真相」 産科を閉じたオーク産婦人科院長の告発 »
コメント