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2007-07-03

首都圏産科崩壊 分娩予約の「キャンセル待ち」=「流産待ち」の場合もあるのに、「キャンセル待ち」が通って「ラッキー!」他人の不幸に思い及ばないのはシアワセなのか@朝日新聞千葉版→追記あり

わたしは、この
 嬉しそうな顔写真入りで「産科のキャンセル待ちが通った!」と喜んでいる女性
について、詳しいことは知らない。
しかし、顔出ししてるからには、
 顔出しできるレベルの有名人
なんだろうね?

この女性は、
 千葉で妊娠六ヶ月、来年まで分娩予約ができないと聞いていたが、「キャンセル待ち」が通った
と喜んでいるのだ。
 産科のキャンセル待ちが通る
というのは
 分娩予約をしていた妊婦さんが誰か流産した
ということではないのか?
もし、その産科の予約をキャンセルした妊婦さんが流産したのでなく
 他の病院でのキャンセル待ちが通ったから転院した
のであっても、結局は
 誰かが流産したから、「分娩予約」枠が一つ空いた
ということだろう。千葉〜東京東部のお産事情は、かなり厳しくなっている。
(追記 12:10)
shy1221先生からトラックバックを頂いたのだが
 分娩予約が取れないので、複数かける
という場合もあるが、かなり厳しいらしい。
少なくとも
 流産による「分娩予約」キャンセルの可能性がある
以上、こうした明らかに配慮を欠く文章を公にすること自体、朝日新聞千葉支局には問題がある。
不妊治療や習慣性流産の経歴がある妊婦さんが、本来は妊娠継続が確実になってから、「分娩予約」をしたい、と思っていても、
 かなり早期に「分娩予約」を入れないといけない現状
では、
 ひょっとしたらまた流産してしまうかも知れないけど
と不安を抱きつつも、妊娠継続が確実とは言えない早期の段階で「分娩予約」を入れざるを得ないのだ。
産科崩壊が招いた悲劇なのだが、気の重い「分娩予約」と更に悲しい「分娩予約のキャンセル」があることを、妊婦年齢の上がっている首都圏の報道機関は認識し、こうした話題を伝える際には、もっとセンシティブにならないとダメだろう。
(追記おわり)

このように
 首都圏の産科崩壊は妊婦同士が「他人の流産をあてにする」ほどの惨状
を呈しているのだ。
 一つ(多胎なら複数)の命が消えることで、他の妊婦さんのお産が可能になる
というのは、不幸としか言いようがない。

問題の記事。


BAY VOICE 来年まで生めない?困る〜!
2007年06月30日

 私は現在妊娠6カ月。初めての妊娠生活を、毎日新鮮な気持ちで過ごしています。最近は胎動も感じ、日々大きくなっていくおなかを見ては、自分自身の身体に秘めていた力に驚いています。そして妊娠して初めて分かったことが、たくさんあります。

 その一つ、覚悟はしていたものの、やはり痛い出費。最近、出産育児一時金が35万円になったのは本当にありがたい。しかし、保険の利かない健診や赤ちゃんを迎えるためにそろえる物など、トータルで考えるとまだまだ足りないんです。

 足りないと言えば、産婦人科医の数。総合病院ではなく、産院で探したのですが、産婦人科と掲げている病院も分娩(ぶんべん)はやってませんという所が多く、やっと見つけた産院の受付窓口には「来年1月までの出産予約は受け付け終了しました」との張り紙が……。えぇ〜!来年まで!! それは困る。ダメ元で問い合わせてみると、「たった今、キャンセルが出ました」との答えが。「ラッキー!!」と心の中で大きくガッツポーズ。なんだか教習所の予約を思い出しちゃいました

 産婦人科医が減っているとは聞いていましたが、ここまでとは。産みたくても産める場所がないなんて困ります。少子化対策、この点もどうにかしてほしいなと、つくづく実感した出来事でした。
(以下略)

そうですか。
 流産待ちと教習所の予約待ちは同じレベル
ですか。
シアワセですね。
無事ご安産の暁には、あなたのお産を可能にしてくれた、失われた小さい命に感謝し、流産を悲しんでいる女性を思いやっていただきたいものです。

続き。
朝日新聞千葉版で連載を持っているこの女性は
 bay fmの人気DJ
らしい。
しかし、朝日もこんなエッセイを載せるんですね。はっきり言って
 千葉支局のデスクの怠慢
だと思う。このエッセイは、どう考えても
 公にするに値する内容
ではない。むしろ、
 表だっては言えないけどね
と、決して公にならないように配慮しなければならないレベルだ。もし、これがある程度の有名人の発言として外に出たら、普通は批判にさらされる。殊に、現在妊娠中の女性の書いたものなのだから、原稿を依頼した側は、こうした話題の扱いに、細心の配慮を必要とするのだ。もし、掲載された原稿が元で、トラブルが起きても、いったん外に出てしまった原稿を取り戻すことは出来ないからだ。

このエッセイを読んで
 流産して、「分娩予約」をキャンセルせざるを得なかった全国の女性達は大いに傷ついてる
と思う。流産は、母体に、肉体面でも精神面でも大きな傷を残す。新しい家族を迎えることを楽しみにしていた、女性の家族もがっかりしているだろう。その中には、不妊治療でやっと授かった赤ちゃんを流産してしまったカップルだって、いるかも知れないのだ。
そういう
 小さい命を図らずも失ってしまって、悲しみに暮れている女性達やその家族への配慮
を著しく欠いた
 シアワセの絶頂にいる人間にありがちな「他人を傷つけても気がつかない」残酷さ
が、今回のエッセイに出てしまっているのだ。普通なら
 ボツにすべき原稿
である。

恐らく、この女性の「キャンセル待ち」を通したのは
 同じ千葉県内で流産した女性
だろうね。
そうした悲劇が「キャンセル待ちを通した」ことを想像できず、
 本来ボツにすべき、決して署名・顔写真入りで公表できない類のエッセイを全国から見られるweb上に掲載した
のは、報道のプロである千葉支局の失態だ。
千葉のお産はしんどいところに来ている。それなのに、足下の
 産科崩壊に気がつかないほどのボケっぷり
なのだから、今後
 千葉のお産難民
なんて、記事出稿するんじゃねえぞ、朝日新聞千葉支局。

(追記 12:00)
今見たら、該当記事が消されていた。
そもそも掲載すべきでなかったエッセイを、いったん掲載してから消すのは、情けないですね、朝日新聞千葉支局。
地元で起こっている
 産科崩壊
についての認識が甘いから、こんなことになるのだ。
(追記おわり)

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コメント

一理あるけど、男性が外野から
ちゃちゃいれる事柄じゃない。

生死の駆け引きを生身でやってる女性が
指摘する事でしょ。

投稿: damy | 2007-07-03 14:58

>damyさん
blog主さんは自身の性別を明らかにされていないと思いました。男女不明です。

投稿: お弟子 | 2007-07-03 17:06

出産予定日はあくまでも予定日だから、
早くなることも遅くなることもありえる。

産んだことがないので自分は憶測でしかものを言えないけど、
おそらく分娩予約は余裕を持って1ヶ月単位くらいで予約をするんじゃないかと予想。

仮に7月15日が予定日なら、
7月1日~7月31日までならいつでも分娩できるように1ヶ月単位で分娩予約していて、
もし予定通り7月15日に産まれれば、7月16~31日までの予約をキャンセル、というように。

投稿: あばばばば | 2007-07-03 17:26

あばばばば様、それは違います。当院は分娩予約制ですが、早い者勝ち、先着○○名様の世界です。
毎月こなせる分娩数は医師の数によりほぼ決まります。
従って確かに1ヶ月単位で予約はしているけど、毎月こなせる分娩数の上限に達した目安がついた時点で締め切り。ほかの病院は知りませんけど、だいたい似たようなシステムだろうと思います。

投稿: 山口(産婦人科) | 2007-07-03 18:50

あばばばば様
現在6ヶ月で分娩予約ということは10月くらい。
その頃の予約が取れた取れなかったと書いている訳で......
既女板では里帰りしたんじゃないかという好意的な解釈もありましたが。

投稿: 泥曰 | 2007-07-03 19:35

いつもいろいろなブログにとあるHNで書き込みしています。
今回は匿名で....


この件については、朝日新聞にメールしました。ちょっと思慮が足りなかったのでは?と
削除はその後でしたので、恐らく、それをご覧になって削除されたのだと思います。


っと書いていたら当の新聞社の担当者の方からメールが届いていました。

削除しました、と。

削除に関しての「事の顛末」はこういうことだと思います。

投稿: こんかいは匿名 | 2007-07-04 00:17

朝日の別の記事ではこういうものがありました

「医局の窓の向こう側:燃え尽きたら」(2007.7.3)
http://www.asahi.com/health/medicalasahi/TKY200707030430.html

訴訟を抱えた産婦人科医師の焦燥・落胆・抑鬱を描いた記事です.

投稿: 新婚の夫 | 2007-07-04 01:18

damy様 、お弟子様:

Blog主様は男女の性別を明らかにされていませんが、大淀病院のことで、以下
の文がありましたので、私は「女性」だと理解しています。

>陣痛に苦しむ産婦さんを撮影するのも、家族の行動としてはかなり異例では
>あるのだが(わたしが産婦だったら、カメラを回すよりも、そばにいて励ます
>なり、手を握るなりしてもらった方がよい)

消された記事の「魚拓」URLです。
http://megalodon.jp/?url=http://mytown.asahi.com/chiba/news.php%3fk_id%3d12000230706300001&date=20070702204135

投稿: Nebula202 | 2007-07-04 11:34

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いつもお世話になってます天漢日乗: 首都圏産科崩壊 分娩予約の「キャンセル待ち」=「流産待ち」が通って「ラッキー!」他人の不幸に思い及ばないのはシアワセなのか@朝日新聞千葉版で知りましたよ。 asahi.com:来年まで生めない?困る〜!-マイタウン千葉 ウェブ魚拓 まあ... [続きを読む]

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