河合隼雄元文化庁長官逝去
河合隼雄先生が亡くなった。合掌。
時事通信より。
2007/07/19-16:37 河合隼雄氏が死去=元文化庁長官、教育にも尽力−ユング派心理学の第一人者元文化庁長官で臨床心理学者の河合隼雄(かわい・はやお)氏が19日午後2時27分、脳梗塞(こうそく)のため、入院中の奈良県天理市の病院で死去した。79歳だった。兵庫県篠山市出身。
河合氏は昨年8月、奈良市の自宅で就寝中に脳梗塞を起こし、搬送先の病院で緊急手術を受けたが、意識不明の状態が続いていた。今年1月、任期満了で長官を退任した。
1952年、京都大理学部数学科卒。米国留学を経て62年からスイス・チューリヒのユング研究所で学び、日本人として初めてユング派精神分析家の資格を取得。わが国のユング派心理分析の第一人者として知られる。
臨床心理学者の立場から、日本と海外の神話の比較研究を行うなど、日本文化論でも独自の優れた業績を上げた。
行政や教育の分野にも通じ、広く活躍。故小渕恵三元首相の私的諮問機関「21世紀日本の構想」懇談会の座長や、教育改革国民会議委員など政府関係委員を歴任し、2002年1月、史上3人目の民間人として文化庁長官に就任した。児童・生徒の心の悩みにも関心を寄せ、スクールカウンセラー導入にも尽力した。
95年に紫綬褒章を受章、2000年度には文化功労者に選ばれた。ユング関係の著作のほか、「昔話と日本人の心」「とりかへばや、男と女」など多数の著書、論文がある。
自宅は奈良市西大寺新田町7の9。(了)
最後まで、最初に搬送された天理よろづ相談所病院に入院されていたようだ。
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