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2007-09-11

「マスコミたらい回し」とは?(その107)不妊治療による多胎とNICU 読売の「美談記事」の謎→追記あり

2007-09-09 「マスコミたらい回し」とは?(その104)不妊治療による多胎とNICU 読売の「美談記事」は設備や人員の整わない地域の周産期医療への言語テロ行為→読売新聞東京本社に電話してみました
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/09/104nicu_ebc1.html
の続き。
今回の四つ子が生まれた兵庫県の小児科医であるYosyan先生が、
 この多胎妊娠の管理についての疑問点
を地元に住む専門家の立場から、ご自身のblog「新小児科医のつぶやき」でいくつか上げておられる。是非、ご一読を。
 2007-09-11 美談だが・・・
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070911

今回の報道から感じる、おかしな点は、Yosyan先生の次の指摘に尽きる。


NICUは貴重な医療資源ですから、ここまでの体制をなぜ取らなければならなかったかがどうしても不可解です。万全を期したい気持ちはわかりますし、そうである事が理想ですが、昨今の新生児医療の現状からするとやや過剰の印象が拭いきれません。何かそうしなければならない事情があったのでしょうか。

Yosyan先生も仰るように
 自然妊娠による四つ子
であれば問題はないのだが、今回は
 不妊治療による四つ子
なのだ。
 選択された「四つ子」
ということ自体、昨今の不妊治療の一般的ガイドラインからも外れている。
「美談」に見えるが、
 よく分からない、おかしな部分
を含んでいるのが、今回の読売新聞の報道なのである。

(14:10)続き。
Yosyan先生のところで、例によってコメント欄で議論が続いている。
 四つ子の謎
については、guri先生が
 体外受精じゃないんじゃないの?
という推論をされている。しかし
 NICUの専有期間が3/20から5月上旬までと通例より長いのは、やはり謎
ということだ。guri先生の議論を途中から引用する。


NICUの占有期間についてはYosyan先生と同様な感想です。多分切迫で入院してしまったためにその期間NICUを開けておかざるを得なくなったのかなと想像しています。出生後は普通の経過なら5月に退院でしょうから、よほど体重増加が悪かったとか、その他合併症がでたのかな、という感じです。

記事に書かれてない時期のことで、いろいろありそうですね。

shy1221先生のblogでYosyan先生がこうコメントされている。


これ産科も管理は大変なんですが、小児科も大変なんですよ。4人同時の早期産未熟児の受け入れのためには、4人の小児科医がスタンバイしておく必要があります。それも24時間体制で。兵庫医大であっても24時間4人体制でNICU維持しているとは思えませんからね。

一人の医師が複数の赤ちゃんを担当するのではなく、なんと四人の小児科の先生が、いつ四つ子が生まれてもいいように24時間待機しているのだ。そのあたりも、読売の記事では、さっぱりわからない書き方になっている。
どう贔屓目に見ても
 今時珍しい、潤沢に産科と小児科の人手と医療資源をかけた周産期管理
なのである。何故そんなことができたのかは、相変わらず謎だ。普通は無理だろう。

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