産科崩壊 35歳を超えたら高リスク妊婦 産科未受診の高リスク妊婦受け入れは高度治療のできる病院じゃないとダメなのに「受け入れ拒否」と書く朝日新聞
どうも
妊産婦受け入れ拒否
と書くと、受けると思ってるのか、各紙が毎日あちこちの事例をとりあげているのだが、まずマスコミに聞きたい。
高齢(35歳以上)の妊婦はそれだけで高リスク妊婦なのだが、未受診の高リスク妊婦を受け入れられる病院がその地域にいくつあるか理解した上で、記事を書いているのか
と。
どう考えても
普通の産婦人科が受け入れて、治療不能になる可能性が高い
ので、
受け入れ先がなかなか見つからない
のだが、どうもマスコミは
病院側に問題がある
と言いたいらしい。もう一度聞く。
受け入れ能力を超えた高リスクの高齢未受診妊産婦を受け入れてしまったら、再搬送になるだけ
なのだが、それでも
ともかく病院なら高齢の高リスク妊婦を受け入れろ
と言いたいのか、朝日。
妊婦搬送、4回以上受け入れ拒否が2件 岐阜県発表
2007年09月26日21時36分岐阜県は26日、過去3年間で妊婦の救急搬送時に受け入れ要請を4回以上断られ、病院収容までに約1時間かかったケースが同県内で2件あったと発表した。
県消防課によると、04年5月15日未明、妊娠が疑われる可児市の女性(当時41)が出血し、救急車を呼んだが、「かかりつけ医ではない」などの理由で5医療機関に受け入れを断られた。通報から63分後、救命救急センターに指定されている県立多治見病院に運ばれ、1日入院した。
05年2月12日には、各務原市の女性(同38)が妊娠9カ月で陣痛と思われる腰痛を訴えたが、4医療機関に受け入れを拒否された。通報から52分後に地域の中核病院である松波総合病院(同県笠松町)に運ばれ、そのまま入院した。
いずれの女性もかかりつけ医がいなかった。県の担当者によると、医療機関側も、それまでの経緯がわからない妊婦を受け入れるのは危険が大きく、対応できないと判断する場合が多いという。 04〜06年の同県内の妊婦の救急搬送件数は計1524件で、うち96.7%にあたる1473件が受け入れを拒否されずに搬送された。
いいですか。
35歳を超えた産科未受診妊婦は、いくらなんでも、自己判断による産科未受診
と考えざるを得ない。そうでないなら、
なにか非常に大きなトラブルがあって、それは医療体制の埒外にあるトラブル
である。しかも、
最終的に、地域の中核的な病院に搬送されている
のだから、全く問題はない。あるとすれば
高リスク妊婦をまず二次・三次救急に搬送するシステムが確立してない岐阜県の体制に問題がある
だけである。いずれにしても
医療側が非難されるべき事象ではない
筈だ。
数を上げればいいと思ってないか、朝日新聞。
医療は、その患者さんを救える力量のある医療機関が行うべき
ではないのか。それとも
不十分な医療でもともかく「受け入れろ」
なのか?
高齢妊婦はそれだけで高リスクだという事実をわかりにくくして、あたかも
何度も受け入れを拒否される「普通の妊婦がいる」
ような書き方は、ミスリードだ。
高リスク妊婦になる可能性のある女性は、妊娠の段階から、自覚的に管理する
のが
社会通念
ではないのか。それとも
そこまで社会教育をする必要はない
のか?
もし、社会教育の必要性を全く考えてないのなら、朝日新聞はメディアとしては、終わっている。
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