学士力(がくしりょく)@中教審
大学全入時代を迎えて
大学卒業生の学力基準チェックをする
とか、中教審が言い出した。
読売より。
問われる「学士力」、楽じゃないぞ!大学全入時代中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の大学分科会小委員会は10日、大学卒業までに学生が最低限身に着けなければならない能力を「学士力(仮称)」と定義し、国として具体的に示す素案をまとめた。
えり好みさえしなければ誰でも大学に入れる「大学全入時代」の到来を控え、「大卒者(学士)」の質を維持する狙いがある。各大学に対しても、安易に学生を卒業させることのないよう、卒業認定試験の実施など、厳格なチェックを求める。
今回の素案に示された「学士力」は、「知識」「技能」「態度」「創造的思考力」の4分野13項目。
「知識」では、専攻分野の基本的な知識の習得だけでなく、社会情勢や歴史とも関連づけて学ぶことを、「技能」では、卒業後の社会生活を送る際に必要な能力として、日本語と特定の外国語で読み、書き、聞き、話す力の習得を求めた。
さらに、各大学に対し、授業ごとの到達目標や成績評価の基準を明確にし、学士力がどれだけ定着したか把握するよう要請。大卒の水準維持のため、学部別や全学的な卒業認定試験を実施することも提案した。
◆「学士力」の主な項目◆
【知識】
▽異文化の理解 外国などの文化を理解する
▽社会情勢や自然、文化への理解 人類の文化や社会情勢などを理解する【技能】
▽コミュニケーション能力 日本語、特定の外国語で読み、書き、聞き、話すことが出来る
▽情報活用力 インターネットなどの多様な情報を適切に使い、活用できる
▽論理的思考力 情報や知識を分析、表現できる【態度】
▽チームワーク、リーダーシップ 他者と協力して行動したり、目標実現のために方向性を示せる
▽倫理観 自分の良心や社会のルールに従って、行動できる
▽生涯学習力 卒業後も自ら学習できる【創造的思考力】知識、技能、態度を総合的に活用し、問題を解決することができる
(2007年9月10日14時41分 読売新聞)
で、早速畏友S氏が
安倍ちゃんの採点表
を作ってくれた。
知識: 日本の国内事情を理解できず選挙戦でKYな発言をくりかえす
技能: 乱れた日本語で談話を発表する
情報活用力: 身体検査を行うとみんなザル
論理的思考力: 言うこと聞いてくれない人がいると「やめちゃうよっ」とすねる
リーダーシップ: 意味不明なスローガンを掲げるだけで具体性がない
倫理観: 法律に触れなければ何をやってもOK
生涯学習力: 同じ失敗を何度も繰り返して閣僚を首にする
創造的思考力: 問題は混迷を深めるばかりで何も解決できていない。
さて
採点ははうまっち
安倍ちゃんの乱れた日本語と言えば、
「慚愧に堪えない」→残念に思う、と言いたかったらしい
が有名だが、昨日のスピーチでも
「職責にしがみつく」→職責を全うするor地位にしがみつく
という不思議な用法があった。「慚愧に堪えない」は用意した原稿がない発言だけど、昨日のスピーチは原稿有りだから、凄い話。
わたしの周囲では
スピーチの日本語を手直しできる程度の国語力がある人間が、首相周辺にはいないのか
と、半分呆れられている。
| 固定リンク
« 愛媛で日本初の天然ダイヤ発見 ただし大きさは1/1000ミリ→顕微鏡でも見えてません | トップページ | 「マスコミたらい回し」とは?(その107)不妊治療による多胎とNICU 読売の「美談記事」の謎→追記あり »
コメント