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2007-10-09

クロ現 夜間・休日 パンク寸前〜小児治療の現場から〜@10/9 19:30-20:00 NHK総合

小児医療に関するクロ現が今晩放映予定。


10月9日(火)放送予定
夜間・休日 パンク寸前〜小児治療の現場から〜

少子化で子供の数が減少しているにも関わらず、小児救急に駆け込む患者が増え続けている。目立つのが風邪や便秘など軽い症状の子どもたち。救急を24時間営業の夜間病院として利用するこうした傾向を、医療関係者は病院の「コンビニ化」と指摘している。 ある病院の調査によると、患者の98%が軽症で、入院を要する事例はわずか2%にすぎない。この背景には、共働きが増え、夜しか子どもを病院に連れて行けない、いざという時相談できる相手がいないなど、小児救急に頼らざるを得ない親の事情がある。しかしその結果、本来救急が対応すべき重症患者に手が回らず、待合室で急変する事態も起こっている。また、夜間、休日の過酷な勤務に耐えきれず医師が倒れ、小児救急を取りやめる病院も出てきている。逼迫する小児救急の現場に密着し、子どもの突然の病気やケガにどうすれば適切に対応できるのか、探っていく。
(NO.2473)

スタジオゲスト : 田中 哲郎さん
    (小児科医)

高校の同期生が二人小児科医療の最前線で戦っている。1人は小児ガンの専門家、もう1人は青森でNICUに配属され、地域の周産期医療を担っている。
果たして今夜のクロ現は、どこまで悲惨な状況になっている小児医療の現実をあぶり出せるのか。
気が向いたら、感想を書く。(17:30)

続き。(20:05)
さすがに国谷裕子キャスターは
 限られた医療資源をどう利用するか
という観点を持っていた。「特報首都圏」とはエライ違いだ。
今回の小児救急の話は、九州で取材されたモノだった。
(画像はクリックすると拡大します)
Img_00112
昼間の小児科受診者数は横ばいなのに、夜間休日にかかる患者さんが増えているのが分かるグラフ。今や夜間休日が昼間の受診を抜くの半数近くに迫っている。

福岡県久留米市聖マリア病院の夜間休日診療の実際。
Img_00113
共働きで帰宅したら子どもが熱を出していて駆け込んだ母親。「安心したいんですよね」

Img_00114
夜間休日診療を受ける子どもは97.5%が軽症。救急適応ではない。
本来、この時間の診療を受けるべき重症の子どもhわずか2.5%
このままでは
 本来緊急に処置しなくてはいけない重症の子ども達が手遅れになる危険性
が高い。

いわゆる「病院ショッピング」の例。自分が納得いくまで、複数の病院を掛け持ちする。
Img_00116「年齢的には3,4才なのであまり(虫垂炎は)多くないのかなあ」
風邪から来る腹痛と診断されたのだが、親は虫垂炎を疑い、前日に2軒の病院を周り、この日は大きな病院だからと言うので夜間救急に駆け込む。

夜間診療は、あくまで救急対応なので、スタッフは昼間の1/4しかいない。
そこへ昼間と同様の精密な検査を求める親。訴えは
 1歳の子どもの便が固い
便秘と診断するも納得せず、両親は他の患者を待たせた状態で30分の腹部エコーを要求。結局便秘。
こんな親によって、小児科は疲弊していくのだ。

待ち時間が30分を超えたので、救急対応のために待機させられていた別の医師をもう一人呼ぶ。
Img_00117
これで救急搬送が入ったら、えらいことになる。

苦渋をにじます大部敬三小児科部長。

Img_00118「こなすのにいっぱいいっぱい」

Img_00119「いっぱいいっぱいの時は危ないですよね」

Img_00120「ミスらないように より慎重にしないと  いけないから」

一方、
 トリアージを導入して、重症患者を見逃さないようにしている病院
もある。

福岡 北九州市 北九州市立八幡病院。年間25000人が小児救急を受診する。
Img_00122

待合室でトリアージを行っている。
Img_00123待合室の掲示。「トリアージ」の文字が見える。

Img_00124 トリアージのやりかた。

Img_00125「トリアージ」の問診票。待合室で看護師が直接記録していき、20項目をチェック、患者の重症度を5段階に分けて、重症の患者から診察を受けさせる仕組み。

この病院の例では、虫垂炎を疑われる10歳の男の子がトリアージによってすぐ診察を受け、悪化した虫垂炎と診断され、緊急施術となった。

以下は
 医療の集約化
について議論していたが、省略。

見ていると分かるのは
 自分のことしか考えない、子どもの健康に対する「健全な判断力」を失った親が夜間休日診療に押しかけ、本来ならば救急医療に資するべき医療資源を食い荒らしている
事実である。

この調子で医療資源を浪費していると、疲弊が後戻りできないところまで行って、最前線から医師は立ち去り、日本は滅びるかも知れないね。

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コメント

番組に呼ばれてた田中哲郎氏(小児科医)の話し振りが気になりました…

祖父も小児科医だったけど、子供の親をよく叱っていたそうです。
(ちなみに南方へ複数回往復した元軍医でした)

投稿: miskij | 2007-10-09 20:08

センセイと呼ばれる、もう一つの職業である教諭も
余りにも身勝手かつ自己中心的な“モンスターペアレント”に辟易してますね。
実は、このモンペアに起因する自殺も多いんですよ、余り表には出ませんが。
(※偶然か、今日のアサヒってる新聞・朝刊で、このモンペア起因の教諭自殺問題を
取り上げてましたね。)

教育と医療が崩壊した国に未来も希望もヘチマもないでしょう。

投稿: 馬小屋 | 2007-10-09 23:10

>今や夜間休日が昼間の受診を抜く。

老婆心ながら、誤読です。
グラフの左上の60000の人数の黄色数字が昼間の受診者数です。
ブラフの右上の23000の人数の赤色数字が夜間の受診者数です。
よって、昼間の受診者数を抜いているのではありません。昼間の患者数は横ばいなのに、夜間の患者数の急激な伸びを強調したグラフです。グラフの角度が問題をあらわしています。

トリアージは、取り立てていうほどのものではありません。
報道されたようにきちんとした手順によっているかどうかは別として。
普通窓口の看護婦が、患者の主訴や顔色や機嫌などで判断し、診察の順番を飛び越して診察しています。
たいていの外来に、診察順序はかならずしも受付順では無い事の但し書きが、掲示されています。トリアージ云々の文言は無くても。

投稿: 龍 | 2007-10-10 05:38

miskijさん、馬小屋さん、龍さん、コメントありがとうございます。

馬小屋さんのご指摘の記事はこちらですね。
夢見た教壇2カ月 彼女は命を絶った 23歳教諭の苦悩
2007年10月09日18時05分
http://www.asahi.com/national/update/1009/TKY200710080324.html

龍さん、ご指摘ありがとうございます。訂正しました。

投稿: iori3 | 2007-10-10 06:36

相変らず酷いグラフを使ってるんですね>NHK

夜間休日診療の増加率は6年で2割ほど。
日中の診療数の減少分のほうが多いようにも感じます。

夜間休日のほうはグラフ全体で4000の高さなのに、日中のほうは60000。どうせ表示する時間も数秒程度で、同じような誤解を誘発させようとしてるんでしょうね。

投稿: あ | 2007-10-10 11:23

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家族全員で突っ込みながら見ました。 出てきたのが九州の病院ばっかりだったのはなぜでしょうか。まあ、それはおいといて。なんで昼間より夜のほうが患者さんが多いの?しかも明らかに子供元気そうじゃん。 インタビューされていた親は「誰かに大丈夫って言ってほしくて」と... [続きを読む]

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昨日の日記の記述に関連して、天漢日乗さん*1から引用。 少子化で子供の数が減少しているにも関わらず、小児救急に駆け込む患者が増え続けている。目立つのが風邪や便秘など軽い症状の子どもたち。救急を24時間営業の夜間病院として利用するこうした傾向を、医療関係者は... [続きを読む]

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 NHKのクローズアップ現代によれば、夜間や休日に病院に殺到する小児科患者さんの97.5%が入院にならない軽症です。要は安心のために来ている、あるいは「昼間は都合が悪い」という利便性や安易な利用がメインです。こういう「コンビニ受診」のために、必要最小限しかない医療従事者が対応して、重症患者さんの見落としや救急患者さんの引き受けが困難になっているのであれば、この対応は仕方ないと思います。夜間の急変をおびえる家族の安心のためにコールセンターの活用や昼間の受診のために「家族が有給休暇」などを取得するのを自... [続きを読む]

受信: 2007-11-11 18:39

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