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2007-10-16

NHK、亀田一家を的確に追い詰める

昨日のNHKの7時のニュースとニュースウォッチ9には驚いた。
7時のニュースでは18:30に会見を始め、18:45に終了したJBC倫理委員会の亀田一家処分会見を
 中国党大会のニュースの前に流す
という異例の扱い。編集時間がぎりぎりだったと思うのだが、手際よく、反則シーンを流していた。
ニュースウォッチ9では、もっと周到な編集で、NHKがここまでやるのか、と正直度肝を抜かれた。
TBSで放映された生中継を素材に、亀田大毅の反則シーンを逐一、アナウンスをかぶせて検証。
亀田興毅の反則指示については、聞こえにくい音声部分を
 ピンク色のテロップで表示
するという念の入れよう。同じく、亀田史郎の内藤選手威嚇についても
 7時のニュースの時点から、威嚇するシーンを挿入
していた。
なんなんだ、NHKのこの気合いの入れ方は。本気じゃん。

謎を解いたのは、ニュースウォッチ9で流した
 JBC倫理委員会記者会見場面
の冒頭シーンだった。記者会見場にはいる齋藤慎一JBC倫理委員会長(理事)を、JBCの廊下からカメラが後追い、会見場全体を舐めた。会見前からJBC側にカメラを設置できたと言うことなのだ。
たぶん
 JBCの倫理委員会にNHKは何らかの協力をした
のだろうと思う。
 12ラウンドすべてのビデオの精査

 NHKが技術協力を申し出たor依頼された
のではないかと推察している。JBCの倫理委員会はビデオの扱いについては素人だ。NHKが機材を持ち込んで、聞こえにくい亀田興毅・史郎親子のセコンド指示の音声を明瞭にしたり、反則をしていると疑われる部分を止めたり、拡大したり、スチール写真と照合して実況カメラの映していない反則を確認したり、そういった手助けをしたのではないのか。だからこそ
 会場入りする齋藤理事の後追いカメラ映像
が撮れたのではないか、と思う。
だめ押しが
 福田総理にJBCの処分について意見を求めたぶら下がりの映像
だ。総理のぶら下がりは、産経の【福田日誌】15日によると、
 7時27分、執務室を出て、28分から34分、大会議室前で報道各社のインタビュー。
とあるから、JBCの処分が下ってからわずか43-49分後の早業だ。恐らく、処分決定後すぐに政治部の福田番記者に、
 亀田一家の処分について、コメントを取れ
という指示が出ていたと思われる。(質問した社は不明だが、NHKの可能性もある)
昨夜の福田首相のコメント。時事より。


スポーツマンらしくやって=亀田大選手ら処分で福田首相
10月15日21時1分配信 時事通信

 福田康夫首相は15日夜、日本ボクシングコミッション(JBC)がタイトル戦で反則を繰り返した亀田大毅選手と父親の史郎氏をライセンス停止処分としたことについて「スポーツの世界でフェアネス(公平さ)は大事だ。スポーツマンらしくやってほしい」と注文を付けた。その上で「(反則行為が)ひどいという話を聞いているから、(処分も)まあそんなもんかなと思っている」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

この質問は
 福田首相にとっても、イメージアップになるおいしい質問
だったわけで、官房長官時代を彷彿とさせる、なかなか軽妙な受け答えだった。
このシーンをJBC亀田一家処分のニュースの最後に置くことで
 亀田一家の「不公正」に一国の首相が苦言を呈する
という、大きなニュースになったことが印象づけられた。これは、国策である
 スポーツは青少年の健全育成を目的とする
という方針とも合致するから、福田政権としては全く問題ない。また、今日は、スポーツを管掌する文科省からも、渡海文科相が、この方向から苦言を述べている。時事より。


ボクシングの亀田選手、処分は当然=渡海文科相
10月16日11時1分配信 時事通信

 ボクシングの亀田大毅選手が1年間のボクサーライセンス停止になった処分について、渡海紀三朗文部科学相は16日の閣議後記者会見で、「処分は当然。スポーツはフェアプレーの精神でやっていただかないと、特に教育上もよくない。大事な試合でこういうことが起こるのは残念」と、同選手らに苦言を呈した。 

今日の7時のニュースでも、
 協栄ジム金平会長の謝罪会見
を結構大きく扱った。NHKニュースより。


亀田選手処分でジム会長謝罪

プロボクサーの亀田大毅選手が世界タイトルマッチで繰り返した反則行為をめぐり、亀田選手らがJBC=日本ボクシングコミッションから処分を受けたことについて、所属するジムの会長が、16日、JBCを訪れて謝罪しました。
亀田選手は、11日に行われたWBC=世界ボクシング評議会のタイトルマッチで反則行為を繰り返し、15日、JBCからプロボクサーライセンスの1年間停止処分を受けました。また、セコンドを務めた父親の史郎トレーナーや兄の興毅選手らも処分を受けました。これを受け、亀田選手が所属する協栄ジムの金平桂一郎会長が、16日、東京・文京区のJBCを訪れ、関係者に謝罪しました。記者会見をした金平会長は「世間をお騒がせし、ボクシングの権威を失墜させてしまいました。ファンや関係者の皆様にたいへん申し訳なく思い、処分は甘んじて受けたいと思います」と謝罪しました。また、亀田家については「伸び伸びした姿に共感し、わたし自身もそうした行動を容認してきました。しかし、パフォーマンスと反則は別で、今後はしっかり監督していかなければならないと考えています」と話し、個人の意見としたうえで「亀田家は早く公の場で謝罪をしなければいけないと思う」と述べました。会長自身は、近く、対戦者の内藤大助選手のジムを訪れ、謝罪する意向を示しました。

10月16日 19時20分

このニュースでは、スチールで反則の場面を流し、金平会長の発言には
 太ゴシックで丁寧にキャプション
が付けられていた。
NHK、完全に
 亀田一家をコーナーに追い詰めている
状態。

実は、
 NHKは亀田一家のドキュメンタリーの取材に入ってたのに、TBSが独占して亀田一家を扱うことになったので、企画が潰された
という過去があるという。昨年8月の情報。leleleさんの「双風亭日乗はてな出張所」より。


2006-08-03 昨晩のボクシングですが 14:09
(略)

そして最近、NHKのドキュメンタリーとして亀田一家を取材していた知人のディレクターが、すでに取材を開始していたのにもかかわらず、亀田一家の取材はTBSオンリーになったからということで取材を拒否され、いきなり番組自体がポシャってしまったという事実を知りました。
亀田一家に、いったいどういう力が働いているのでしょう。

というわけで
 NHKスポーツ番組部の面子をTBSと亀田一家は潰したことがある
ってことですね。
そりゃ、喜んでJBCにも協力するだろうな、NHKスポーツ番組部。
 

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