吹奏楽コンクールの季節
昨日、今日は
全日本吹奏楽コンクール 中学・高校の部
が杉並の「聖地」普門館で開催された。全国大会に出場したすべての学校はおめでとう!
最近はどうだかよく知らないのだが、以前は中学の部が一番面白かった。
少子化の影響でか、中学でも33人編制なんて学校があるのを知って驚いた。
8中学が金賞受賞 全日本吹奏楽コンクール・中学の部
ブラスバンドというのは、文科系の筈だけど、基本的にノリは体育会だ。
弟は今でもアマオケorアマチュア吹奏楽団でチューバを続けているらしい。チューバは吹き手が少ないし、どうしても必要なパートだし、楽器を持っている人は大歓迎だろう。わたしは人数が異様に多いフルートで、ピッコロ持ち替えだった。フルートはともかく、ピッコロの練習は普通の家では出来ないので、集めてみた楽譜はあるのだが、放置している。アマオケでもアマチュア吹奏楽団でも、フルートは掃いて捨てるほどいるから、今更どこかに入れてもらおうとも思わない。
その昔、コンクールの自由曲でやったのが
チャイコフスキーの序曲1812年
で、これは
本当は大砲を入れる
という派手な曲だ。もちろん、一般のオケやブラスバンドでは、なかなかそこまで手が回らない。うちの学校はバスドラム複数台で凌いだ。
そこへ行くと、自衛隊は余裕がある。
読売より。
大砲の音を楽器に、陸自・朝霞訓練場で名曲コンサート陸上自衛隊が大砲を楽器のように使ってチャイコフスキーの名曲を演奏するコンサートが20日、東京都練馬区の朝霞訓練場で行われた。
演奏された「大序曲1812年」は、ナポレオンのロシア侵攻などをテーマにした曲で、楽譜には大砲の音を入れる部分がある。
通常の演奏では、大太鼓やシンセサイザーで代用されているが、今回は105ミリ砲4門が空砲を鳴らして楽譜通りの演奏を実現した。
陸自は3年前の観閲式での演奏が好評だったため、多くの人に楽しんでもらおうと今回のコンサートを開催した。今月28日の観閲式でも大砲を使って演奏する。
(2007年10月20日23時13分 読売新聞)
1812年は、曲自体がカッコいいからな。オーケストラ版が原曲だが、ブラス用の編曲も昔からある。
ブラスでやる場合は、冒頭のコラールの部分で、管のいい音を響かせると、パイプオルガンみたいな感じに聞こえる。
その後は、弦なら弓でばりばり弾いていくところを、管楽器が音域ごとに分担して、指が絡まりそうになるパッセージを吹いていく。
冬将軍にやられたナポレオンが退却していくのを、ロシア軍が追い討ちを掛ける曲だから、スラブ音楽でなじみ深い旋律が次々出てくる。
で、当然、勝利宣言のフィナーレは華々しい。パーカッションの指定に
Canon
とか書いてあるわけだ。まさに
勝利の歓喜が爆発
するのだ。問題があるとすれば
大砲の音が大きすぎると、せっかくの旋律が聞こえなくなる
ことかな。
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