正しくない北海道弁@MBS「せやねん」10/27→お店の方からコメントがあります
ニュースを見ようかなと思って、MBSをつけたら
北海道料理の店のおにいちゃんがキングサーモン丼を紹介
するために、北海道弁を話しているという設定なのだが
これは北海道弁ではない
ぞ。こいつ、どこの出身だ?語彙は北海道弁に似てるけど、イントネーションが北海道弁じゃない。要は
テレビ用北海道弁もどき
だな。こんな変なイントネーションかつ語彙は、道産子は話さない。つか、たぶん北海道に行ったこともないんじゃないのか、と思うくらい変な言葉だ。
関西人は北海道弁はこんなもんだ
と思ってるような話し方なので、関東以北の人間でもなさそう。関東には道産子は結構いるから(以前、テレビ東京には、「正しい北海道弁を話す会」みたいな社内サークルまであった)、こんな変な言葉は恥ずかしくて話せない。ここまで奇妙な言葉を北海道弁だとして平気でカメラの前で話すことができるのは、話し手のおにいちゃんが、元々関西出身の人間だからじゃないかと睨んでいる。聞いていると、道産子なら話せるはずの、いわゆる「標準語アクセント」も怪しい。北海道弁のイントネーションは東北弁に共通の発語の仕方を基礎に持つから、東北出身者の多い地域の人なら、もうちょっとマシなイントネーションになるはずだ。
それに、
キングサーモンはほとんどすべて輸入物
である。キングサーモン丼は北海道の味じゃないんだけどさ〜。
北海道ではキングサーモンはほとんど捕れないし、捕れたとしても、外食の安い単価の丼に載せられるような価格にはならない。マスノスケもしくは「大助」などの名前で売られている高級魚だ。
ま、普通に考えると、外国産の養殖キングサーモンでしょう。北海道で一般に捕れるのは
シロザケ(ドッグサーモン)
だ。
言葉も売り物もニセ似而非北海道産
とは恐れ入りますな。
(追記 10/28 9:50)
下にお店の方から、コメントを頂いているので、再掲する。
第一に
MBSさんからは北海道弁でのお話を強請されたわけではございません
北海道弁で話せますかとの質問に対し、むしろ私どもの方から北海道弁で話した方が当店の性格が伝わるでしょうというお話をさせていただいております
その結果、「ではそれで・・・」という組み立てになったものです
したがいまして不快な思いをされたのであれば当方がお詫びをするべきでしょう
申し訳ございませんでした
第2に
しかしながら、本人は間違いなく北海道出身であり、21歳までは北海道に住んでおりました
その後、東京に上京し板前修業の道に入り、9年を「東京」で、10年を「栃木」でという生活をしておりました
そして大阪に来て3年・・・
言うなれば北海道よりも他府県が長くなってしまっています
とりわけ栃木での生活は人生の伴侶を得たこともあり、本人の日常言語には多大な影響を与えたようです
また、不慣れなテレビカメラの前ということもあり緊張著しいものがあったのも事実でございます
拙いご説明ではございますが、先様ほどのご見識の持ち主であるならばご理解いただけるものと存じますが。
第3に
私どもがお出しさせて頂いている素材についでございますが、先様がおっしゃるように「オオスケ・・・マスノスケ」に間違いございません
従いまして、当然北海道近海ものでございます
ただし、冷凍物でございます
が、この時期でも釧路・厚岸・根室近海ではシャケの定置網にオオスケが紛れ込んでまいります
なので、まんざら冷凍物ばかりとは言えません
当店のブログでも申し上げておりますように、当店は当店の素材に関するご質問は何でもお受けいたしております
また、冷凍物を「活〆」ですと言ってお出しすることはございません
このあたりは当店のブログ・・・カテゴリー「本生御殿丼ぶりやとは」を覗いていただきますとご理解頂けるものと存じますスルーしようかとも思ったのですが先様のブログを拝見するうち、「説明責任」にも似た感情が芽生えましたのでコメントさせていただくことにいたしました
それは、当店を応援し、愛してくださっているお客様のコメントを拝見したからに他なりません
いかったら、うちの店さ一回遊びに来いばいいべさ
なんもんネェけど、なまらはんぱでねぇ北海道弁ば聞かしチャルから
ちなみに、あいだよ・・・俺の北海道弁はオヤジの「函館弁」とお袋の「小樽弁」だから・・・浜言葉だからきたねぇよw
ととと、失礼しました。お里が知れますか・な。
本生御殿のテレビに出た「おんちゃん」の「兄」でした
「おんちゃん」=弟
ということなので、現在提供されているのは、冷凍もののマスノスケだそうだ。上記の疑いについては、一部訂正します。今の時期、定置網に生のマスノスケが迷い込むことについては、その通りで、大変ラッキーなことに、たまに市場に出てくることがある。一度だけ、札幌にいる頃、そうしたマスノスケを食べたことがあった。
「正しくない北海道弁」の話し手が「栃木で暮らした」ということなので、何故、イントネーションが滅茶苦茶なのかは、大体分かった。栃木弁は、北関東の言葉だが、北海道弁のイントネーションと逆になるところがある。北海道弁だと下がるところが上がるなどする。お店の方がおっしゃるように、混乱すれば、ああした滅茶苦茶なイントネーションになるだろう。
わたしとしては、これ以上はなんともよういいません。
ただ、「ハマの人間だから、待遇表現が出来ない北海道弁でいい」というのには、違和感があります。確かに、小樽や函館の市場で買い物すると、ハマ言葉でのやりとりになりますが、それはハマ言葉を使ってもいいと考えられている空間だから許されていることです。
北海道弁にも待遇表現はあります。札幌で、同じ言葉を使って、テレビ取材を受けますか? そうではないでしょう?
それがわたしの感じる違和感であり、もっと言い換えれば、「北海道の人は関西では外国人と同じだから何をしても許される」という風潮に感じる違和感です。
堅いことを言うようですが、少なくとも、客を客と思わない言葉を使っても構わない、というお店には、わたしは行きません。
(追記終わり)
(追記 10/28 1:30)
コメント欄に、実際に店に行かれる舟木さんが、
(国産の)大助だと聞いている
と書かれているのだが、鮭の顔をよく見てないので、なんとも判断できない。(手前が尻尾だったので、尻尾の付け根がずんぐりしているのがよく見えたわけだ)今の時期のマスノスケだとすれば、漁期を外れているので、冷凍のはずだけれども。。。
いくらテレビの演出とはいえ、下品なニセ北海道弁で北海道の人たちを貶めるのは感心しないし、たとえ正直な商売をしていたとしても、扱っている食材にも疑問を抱いてしまうことになる。テレビに放映されるのは、影響が大きいからだ。
なお、タレントの田中義剛は道産子の振りをしているが、もともとは八戸の人間で、大学の時に北海道に来た。営業のために、北海道弁を使うけれども、あの北海道弁を聞き苦しいと思っている道民はいるのだ。つか、八戸だったら八戸弁使えや。城下町故、八戸弁は、実に品の良い言葉である。わたしの母方の祖母は、「お城下の八戸弁」を誇りにしていた。田中義剛が「営業に使うテレビ用北海道弁」よりも、よほど情緒のある、美しい方言である。
(追記おわり)
店は新大阪にある
本生御殿丼ぶり屋
とかいう店。MBSの取材チームに言われて、しょうがなく
ニセモノの北海道弁もどき
を使ってるなら気の毒だけど、そうじゃないなら、まあ、勝手にやってくれ。大体、お客に向かって
〜べや
という終助詞を使うのは、教養がないと自分で言ってるようなモノだ。北海道の飲食店で、お客にこんな言葉を使ったら、まず、
バカにするのか
と、みんな怒って店を出て行くだろう。「〜べや」を使える範囲は、自分と同等か目下。絶対に客商売ではお客に対して使わない。たぶん、取材したMBSも
北海道の人は待遇表現も使えない野蛮人
だと思っているから、こういうVを平気で流すのだろう。
東京育ちだけど、町村信孝官房長官は北海道5区(札幌市厚別区,江別市,千歳市,恵庭市,北広島市,石狩市,石狩支庁管内)選出
だということに、早く気がつけばいいですがね。官房長官として、毎日マイクの前に立つマッチーの話す日本語は、基本的に東京のイントネーションに聞こえるけど、よく聞くと北海道弁の名残がある。あれが道央の北海道弁を一番東京の言葉に近づけたときのイントネーションだ。NHKの森田美由紀アナは、札幌出身だが、こちらはプロとしてアクセントやイントネーションを徹底的に矯正しているので、正しいNHK準拠の日本語共通語になっている。
北海道弁らしい語彙。道央都市部で使う範囲内。
はんかくさい
あずましくない
まかす
かまかす
しゃっこい
えらい
まかなう(これはかなり上の年代の人しか使わないかも)
じょっぴんかう
なんも(北京語の「沒関係」「沒事兒」に相当)
したっけ(接続詞にも、別れの言葉にも使われる)
などなど。ハマ(海沿い)に行くと、もっといろいろな語彙が増える。
その昔
函館の朝市で朝烏賊を売る口上
が、持ち芸の一つだったのだが、これは道産子のいるところでやらないと言ってる意味が分からないし、シチュエーションが理解できないと受けないので、関西ではやったことないな。
おまけ。
札幌市豊平川さけ科学館の
サケの種類と商品名 札幌版(さけ科学館調べ)
http://www.sapporo-park.or.jp/sake/data/smleaf07.pdf
これによると
札幌市内で市販されているキングサーモンと呼ばれる鮭鱒類の魚
には、3つのタイプがある。
外国産(天然・養殖)のマスノスケ
国産(天然)のマスノスケ
外国産(養殖)のタイセイヨウサケ
の3つだ。
マスノスケ King Salmon/Chinook Salmon
商品名 キングサーモン (冷凍・輸入)
北米などで漁獲されるほか、チリやオーストラリア、ニュージーランドなどの海で養殖されたものが輸入されています。 【養殖と天然】
商品名 スケ、マスノスケ(鱒之介)オオスケ(大助・大介)キングサーモン
旬 春~初夏
日本の川には遡上しませんが、エサを求めて回遊中に、北海道の太平洋沿岸などで少量漁獲されます。脂肪分が多く、美味です。 【天然】タイセイヨウサケ Atlantic Salmon
商品名 アトランティックサーモン/アトランティックキングサーモン/アトランキングサーモン/サケ/キングサーモン/北欧サーモン(冷凍・輸入)
ノルウェーやチリ、オーストラリアなど、世界各地で養殖されたものが 日本に輸入されています。脂(あぶら)はよく乗っています。 【養殖】
タイセイヨウサケは、マスノスケとは属が異なる。マスノスケはサケ科サケ属だが、タイセイヨウサケはサケ科タイセイヨウサケ属。
北海道の人は鮭鱒類は食べ慣れているけど、それでもこんな混乱がある。関西の料理屋のキングサーモンが果たして、養殖キングサーモンなのか養殖タイセイヨウサケなのかは、わからんなあ。テレビで映っていた「キングサーモン」は、かなり尻尾の付け根がずんぐりしてたのは確認したが。まさか、養殖サーモントラウトではないと思うけど。(サーモントラウトをキングサーモンとして売るのは完全にアウトなのだが、鮭の捕れない地域では時々あるらしい)
キングサーモンは、天然物も養殖物も、わりと尻尾の付け根はほっそり見えると思うので、そのあたりが謎だ。アトランティックサーモンは、キングサーモンに比べると、尻尾の付け根は、細く見えない。
マスノスケ(キングサーモン)
アトランティックサーモン
サーモントラウト
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コメント
方言について専門に勉強したわけではないので、そこについては何も。
ただキングサーモンに関しては少し勉強された方がよろしいですね。
投稿: 舟木 | 2007-10-27 13:07
言葉についてはMBSの要請とお店で事前に聞いていたので
あまりのウソくささを逆に笑って見ました。
まあ、いかにもTV的な作りで。
投稿: せの | 2007-10-27 13:08
いかにも教えて!gooからひっぱってきたような「おまけ」が追記されていますね。
追記したのなら普段は追記時刻とともに書いているのに。
投稿: どなどな | 2007-10-27 15:18
舟木さん、せのさん、どなどなさん、コメントありがとうございます。
舟木さん、どなどなさん、言葉足らずの分を書き足してますが、(追記)を入れるのは、速報などの場合で書いた時間の明記が必要と判断したときか、定稿になったと自分が感じた後です。この記事については、まだ定稿になってるかどうか判断中です。今日は体調が悪く、ねぼけながら書いているのも、なかなか定稿にならない遠因ですが。
鮭鱒類は、道産子にとっては、米の次くらいに大事なものなのですが、関西に来ると、ずいぶん扱いが違いますね。鮭の新巻一尾もらうのは普通なので、それをどう処理するかについては、家で手伝わされて覚えます。関西だと鰤の処理に当たりますが、鮭の場合は、氷頭をどうするかとか、細かい処理が増えます。
せのさん、貴重な情報ありがとうございます。なるほど、MBSの指示ですか。やれやれですね。
投稿: iori3 | 2007-10-27 15:35
贔屓にしてる店に否定的な記事だったので、少し大人気ない書き方をしてしまいました、申し訳ありません。
まず言葉についてですが、別の方がコメントされてるように、恐らくかなり局側からの演出があったものと思われます。
私は主人をよく存じておりますが、普段あのように極端な話し方をされるのを聞いた事が無いです。
私は北海道の方言について詳しくありませんので、あの話し方のどのあたりが失礼に当たるのかは解りませんが、主人は普段客に対し失礼な(横柄な)態度を取るような方ではありません。
そしてもう一度冷静に読み返し、やはりどうしても納得の出来ない部分があるのでそれについて述べさせていただきます。
>言葉も【売り物もニセ北海道産】とは恐れ入りますな。
この部分だけは訂正願えないでしょうか?
あの店の素材に対する真摯な姿勢を知ってるだけに、贋物扱いされるのだけはどうしても我慢なりません。
この記事を見た他の方が、あの店は贋物を出しているなどと思われるのはこの店のファンとしては許せない事です。
どうしても批判的に書かれるのなら、せめて【疑わしい】程度に留めて置いてもらえませんか?
もちろんそれでも個人的には納得できませんが・・・。
今回紹介されたキングサーモンがどの種類の物か番組では詳しい説明がなされてませんでしたが、普段私が店で食べる時に聞いてるのは、貴方が本文中に
>「大助」などの名前で売られている高級魚だ。
と書かれているオオスケと聞いております。
実際店で出されてる丼のメニュー名には「オオスケのハラトロいくら丼」と書かれてます。
そんな高級魚をあんな値段で出せるわけが無いと仰られるかも知れませんが、これはもう実際食べていただく以外信じてもらう手段はないのでしょうね。
せやねんを見られてると言う事で、恐らく関西圏にお住まいなのだと思います。
でしたら是非一度実際にお店で食べて判断していただきたいです。
既にご存知かもしれませんが、お店のHPのURLを書いておきます。
http://www.kaisen.jp/
ちなみに昨日紹介された店は新大阪店ですが、出演された主人は普段堀江店に居られます。
長文失礼しました。
投稿: 舟木 | 2007-10-28 01:11
当方のブログへの書き込み誠にありがとうございます
そして、誠に興味深いご意見を頂戴いたしておりますことに心より御礼申し上げます
感じられたことをストレートに書かれることに異を唱えるつもりはございませんが、幾つかの点につき申し添えさせていただきます
第一に
MBSさんからは北海道弁でのお話を強請されたわけではございません
北海道弁で話せますかとの質問に対し、むしろ私どもの方から北海道弁で話した方が当店の性格が伝わるでしょうというお話をさせていただいております
その結果、「ではそれで・・・」という組み立てになったものです
したがいまして不快な思いをされたのであれば当方がお詫びをするべきでしょう
申し訳ございませんでした
第2に
しかしながら、本人は間違いなく北海道出身であり、21歳までは北海道に住んでおりました
その後、東京に上京し板前修業の道に入り、9年を「東京」で、10年を「栃木」でという生活をしておりました
そして大阪に来て3年・・・
言うなれば北海道よりも他府県が長くなってしまっています
とりわけ栃木での生活は人生の伴侶を得たこともあり、本人の日常言語には多大な影響を与えたようです
また、不慣れなテレビカメラの前ということもあり緊張著しいものがあったのも事実でございます
拙いご説明ではございますが、先様ほどのご見識の持ち主であるならばご理解いただけるものと存じますが。
第3に
私どもがお出しさせて頂いている素材についでございますが、先様がおっしゃるように「オオスケ・・・マスノスケ」に間違いございません
従いまして、当然北海道近海ものでございます
ただし、冷凍物でございます
が、この時期でも釧路・厚岸・根室近海ではシャケの定置網にオオスケが紛れ込んでまいります
なので、まんざら冷凍物ばかりとは言えません
当店のブログでも申し上げておりますように、当店は当店の素材に関するご質問は何でもお受けいたしております
また、冷凍物を「活〆」ですと言ってお出しすることはございません
このあたりは当店のブログ・・・カテゴリー「本生御殿丼ぶりやとは」を覗いていただきますとご理解頂けるものと存じます
スルーしようかとも思ったのですが先様のブログを拝見するうち、「説明責任」にも似た感情が芽生えましたのでコメントさせていただくことにいたしました
それは、当店を応援し、愛してくださっているお客様のコメントを拝見したからに他なりません
いかったら、うちの店さ一回遊びに来いばいいべさ
なんもんネェけど、なまらはんぱでねぇ北海道弁ば聞かしチャルから
ちなみに、あいだよ・・・俺の北海道弁はオヤジの「函館弁」とお袋の「小樽弁」だから・・・浜言葉だからきたねぇよw
ととと、失礼しました。お里が知れますか・な。
本生御殿のテレビに出た「おんちゃん」の「兄」でした
投稿: 本生御殿丼ぶりや | 2007-10-28 04:24
本生御殿の正しくない北海道弁を話した弟の兄でございます
さて、早速の丁寧な訂正を賜り誠にありがとうございます
私どもとしては、一人でも多くの方に「ご理解頂く努力」は全方向的におこなうべきであると考えておりますので今回の件に関しご理解を示していただけたことはとても嬉しい限りでございます
しかしながら、釈迦に説法のような話で恐縮でございますが、当方の先様に対する「最初からの対応」並びに「コメント」をお読み頂いてもお判りのように、決して礼を逸した対応はさせて頂いていないものと自負いたしております(それは人の感じ方、ということも理解のうえ申し上げております)
私どものこの「基本的」あり様に鑑み、先様の私どものコメントに対する「結び文」を考えさせていただきました
以下、結び文引用(注・文節に当方のコメント挿入「店」で表記)
「ブログ筆者」
わたしとしては、これ以上はなんともよういいません。
ただ、「ハマの人間だから、待遇表現が出来ない北海道弁でいい」というのには、違和感があります。
「店」
当然のことであると考えます
「~べや」という言葉での待遇表現ということであるならば、おっしゃる通りでございます。
しかしながら、私どもは一度も「ハマの人間だから待遇表現が出来ない」とは申しておりません
したがいまして「違和感」はお感じになられませんようお願い申し上げたいですね
「ブログ筆者」
確かに、小樽や函館の市場で買い物すると、ハマ言葉でのやりとりになりますが、それはハマ言葉を使ってもいいと考えられている空間だから許されていることです。
「店」
飲食業・・・ここでは「サービス業」と言うカテゴリーにおける飲食業と位置づけましょう
飲食業と言うものは、けして料理を提供することだけがサービスであるという時代ではありません
「サービスを求める側」と「サービスを提供する側」の思惑のシンクロ、結果「迎合」がその時代その時代サービスの在り様を生むのであろうと考えます
「ハマ言葉」が飛び交う飲食店、まるで北海道にいるかのように感じられる飲食店でのちょっとした非日常を味わえる空間・・・私達が作り上げようとしているお店のスタイルです
ただしそこには礼と節が伴うべきであると言うことを私達は忘れておりません
それが許される空間とは「本物」だけが許されるのでしょう
私どものこの辺りの一線の引き方は、たぶん先様より強い信念に基づいているものと存じます
「ブログ筆者」
北海道弁にも待遇表現はあります。札幌で、同じ言葉を使って、テレビ取材を受けますか? そうではないでしょう?
それがわたしの感じる違和感であり、もっと言い換えれば、「北海道の人は関西では外国人と同じだから何をしても許される」という風潮に感じる違和感です。
「店」
先様は「松山○はる」という歌手をご存知でしょうか
北海道足寄が生んだ偉大なるフォークシンガーですね
たぶん良くお聞きになられた年代ではないのでしょうか?
「お国訛りは通行手形」なんていう古い言い回しもございます
「○はる」さんのコンサートなぞに行くと年がら年中「~べや」「べ」「だべ」の連発でございます
しまいには、お客様に向かって「おまえら」ですからね
では何故そんな彼が受け入れられるのでしょう
それは「話し手の言葉の持つ力と温度」が「聞き手」に伝わっているからではないでしょうか
今回の放送では出演者の「力不足」からそれが先様に伝わらなかっただけ・・・なのではないでしょうか?
従いまして、札幌で同じ言葉で出演するかの問いには「受けます」とお答えいたしましょう
ただし・・・私が出演した場合ですが。。。
したがいまして、最後の2行は私どもにとりまして、まるで見当はずれ・・・ということを申し上げられると存じます
「ブログ筆者」
堅いことを言うようですが、少なくとも、客を客と思わない言葉を使っても構わない、というお店には、わたしは行きません。
「店」
私、書いていてなんだかとても楽しくなってまいりました
先様の人物像に興味が尽きません
また先様の「執筆意欲」をかきたてることになるやも知れない最後の一言を申し上げましょう
お客様が店を選べるように、店もお客様を選べるのです。
もう少し正確に申し上げましょう
相応しいか、相応しくないか
このお客様を受け入れることによって「他の大切なお客様」に迷惑にならないか・・・
たから、会員制、一見お断り、完全予約制、の店が存在するんですね。
一口にお客様を大切にすると申し上げましても色々でございますね
幸い当店は敷居「だけは」低くいたしております
あとは、一度来られて気に入らなければ二度と来なけりゃいいだけの話
自分に合った飲食店探しもどうしてどうして奥が深いですね
因みに当店は「食べることに不真面目なお客様」はお断り申し上げております
長文失礼いたしました
投稿: 本生御殿丼ぶりや | 2007-10-30 01:35