« 小沢一郎辞任(その2) 福田首相はかなりの策士 | トップページ | 小沢一郎辞任(その4)ところで田中真紀子はどうしてる? »

2007-11-05

小沢一郎辞任(その3)小沢 vs. 読売新聞

みんなが呆れた
 大連立構想の絵を描いたのはナベツネ
で、
 密室協議の仲介をしたのもナベツネ
と言われる中、昨日、小沢一郎は辞任会見で次のように朝日と日経以外のメディアを斬って捨てた。


小沢氏「混乱にけじめ」 「報道に憤り」とも 会見全文
2007年11月04日18時48分

(略)
 もう一つ。中傷報道に厳重に抗議する意味において、考えを申し上げる。福田総理との党首会談に関する報道について、報道機関としての報道、論評、批判の域を大きく逸脱しており、強い憤りをもって厳重に抗議したい。特に11月3、4両日の報道は、まったく事実に反するものが目立つ。

 私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけたとか、今回の連立構想について、小沢首謀説なるものが社会の公器を自称する新聞、テレビで公然と報道されている。いずれもまったくの事実無根。党首会談、および会談に至るまでの経緯、内容について、私自身も、そして私の秘書も、どの報道機関からも取材を受けたことはなく、取材の申し入れもない。

 それにもかかわらず事実無根の報道がはんらんしていることは、朝日新聞、日経新聞を除き、ほとんどの報道機関が、自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一翼を担っているとしか考えられない。それによって、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な中傷であり、強い憤りを感じる。

 このようなマスメディアのあり方は、明らかに報道機関の役割を逸脱しており、民主主義の危機であると思う。報道機関が政府与党の宣伝機関と化したときの恐ろしさは、亡国の戦争に突き進んだ昭和前半の歴史を見れば明らかだ。

 また、自己の権力維持のため、報道機関に対し、私や民主党に対する中傷の情報を流し続けている人たちは、良心に恥じるところがないか、自分自身に問うてもらいたい。

 報道機関には、冷静で公正な報道に戻られるよう切望する。

で、今朝の読売は、小沢一郎というコマがなくなったのにもかかわらず、社説で大連立支持を訴える。
 小沢代表辞意 それでも大連立を目指すべきだ(11月5日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20071104ig90.htm

この
 読売は大連立支持
というスタンスは、他の記事にも一貫しており、今日の記事は小沢一郎と民主党への攻撃色を鮮明にしている。
まずは、
 民主にとっても、自民と連立している公明にとっても嬉しくない、密室協議の中身の暴露記事
から。現在(3:50)のwebトップ記事だ。


党首会談で「小沢副総理」一度は合意、17閣僚の配分も

 福田首相(自民党総裁)と民主党の小沢代表の党首会談で、民主党が連立政権に参加した場合、小沢氏が副総理格の無任所相に就任することで合意していたことが4日、明らかになった。

 両党首は連立政権の17閣僚の配分を自民党10、民主党6、公明党1とすることでも合意、「大連立」を前提に話し合いが行われていた。

 関係者によると、2日の党首会談では、民主党に割り当てる閣僚ポストとして小沢氏の副総理、国土交通相、厚生労働相、農相が挙がったという。副総理は内閣法に法的な位置づけはなく、あらかじめ首相臨時代理に指名された閣僚を指してきた。政府は、首相臨時代理を組閣時に5人指名しているが、臨時代理順位の1位を無任所相の小沢氏とする方針だったと見られる。

 このほか、自民、民主両党間に設置する政策協議機関のメンバーに民間人も参加することが話し合われた。

(2007年11月5日3時0分 読売新聞)

この記事は、公明にしてみると
 福田総理は、ここまで公明をバカにしてたのか
という内容で、これからの衆院選での
 自公協力を根底から揺るがす
衝撃的なものだ。いまや
 公明党の協力なくしては、自民党は小選挙区では勝てない
と言われているにもかかわらず、流動的な政局の下で、こうした
 自民党の背信行為が喧伝される
のは、自民党の選対本部には、極めてマズイ状態だろう。どうするよ、古賀誠。
もちろん、小沢代表の独断専行だったにせよ
 民主も大臣の椅子には弱いのか
と、国民が思っちゃうところは、民主にとっては大打撃だ。少なくとも
 小沢グループの民主議員は、大臣になりたいと思ってるだろう
と疑われちゃうわけで、民主党内の分裂は避けがたいし、避けられたとしても、党内の疑心暗鬼は止まるところを知らないだろう。

更に追い討ちを掛けてるのが政治部長の署名記事だ。


小沢氏は真実を語れ

 実に理解に苦しむ発言である。


 民主党の小沢代表は4日の記者会見で、辞任表明に続けて報道機関への批判を展開した。「私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけた」などの報道は「全くの事実無根だ」というのだ。

 党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、「大連立」構想も小沢氏の提案だった、といった点は読売新聞も報道した。小沢氏の批判がこれを指すのであれば、「事実無根」などと批判されるいわれは全くない。

 いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ。

 小沢氏は「どの報道機関からも取材を受けたことはない」とも反論している。しかし、「大連立」について、小沢氏は「考えていない」と記者団に答えていた。党首会談後も、そのやり取りをほとんど明らかにしようとしなかった。

 報道内容を否定しなければ、小沢氏の党内での立場が苦しくなるという事情があるのだろうか。それにしても、「(報道機関は)政府・自民党の情報を垂れ流し、自ら世論操作の一翼を担っている」「明白な誹謗(ひぼう)中傷」などという認識は、全くの誤りである。

 「ねじれ国会」で行き詰まった政治状況を打開するための「大連立」について、小沢氏は記者会見で「あえて民主党が政権の一翼を担い、参院選を通じて国民に約束した政策を実行」することが「民主党政権を実現する近道」とも強調した。その意義をもっと早く説明し、党内の理解を得る努力をしていれば、違った展開になったかもしれない。

 報道機関が「逸脱」しているというのなら、どこがどう逸脱しているのか、具体的に指摘すべきである。

 代表辞任を今回の政治的混乱に対する「けじめ」と小沢氏は語ったが、連立政権の意義と合わせて真実を自ら語ることこそが、本当の意味での「けじめ」になるのではないか。(政治部長 赤座弘一)

(2007年11月5日1時35分 読売新聞)

要は
 ネタは握ってますぜ、どこまでバックレるつもりだ
と、小沢一郎を恫喝してるわけで、このまま小沢一郎が、
 朝日と日経以外は誹謗中傷を垂れ流した
という発言を撤回しないなら、
 もっとネタを出しますぜ
と言ってるのに等しい。あんまり品のいい記事じゃないんだよね。
そのネタ出し第一弾が、先ほどの
 組閣計画暴露記事
だろう。つまりは
 いきなり拳銃の実弾入りのお手紙を送ってくる物騒な人たち
と、あまりやり方は変わらない。

ま〜
 仁義なき戦い
が、いきなり始まっちゃったわけで、
 政治ってとことん真っ黒い世界なのね
というのが、
 ネット時代に再び明るみに出た
のは、いいことなのか悪いことなのか。

てかさ、
 読売は小沢一郎と心中するつもり
か。

続き。(4:39)
どこがネタを流してるんだか、小沢辞任以前の11/4付毎日にこんな記事が載っている。
今日あちこちで出てきている話と似たような内容なんだけど。


大連立:党首会談の全容判明 恒久法が政権論議の糸口に

 福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表との2回にわたる党首会談の全容が明らかになった。連立政権協議は両党間では決裂したが、両党首の間では基本的に一致していた。また自衛隊を海外に派遣する恒久法では国連決議を前提にすることで合意。連立政権ができた場合の閣僚ポストなどにも話題が及んでいた

 連立政権構想を強く主張してきたのは渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長兼主筆だ。渡辺氏の持論に賛同したのが森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、中川秀直元幹事長ら。10月30日の「福田・小沢」第1回会談は森氏らに背中を押されるように実現した。

 45分間の2人だけの協議では、90年以降の日本の安全保障政策について意見交換が行われた。

 「湾岸戦争の時は大変でしたね」。首相は小沢氏に語りかけ、湾岸戦争時の130億ドル支援、96年の日米安保再定義、03年のイラク開戦などが話題になった。

 福田氏は諄々(じゅんじゅん)と新テロ特措法案の意義、日米同盟の重要性を説いた。小沢氏は恒久法について、国連決議を前提にしなければ自衛隊派遣ができないという考え方をメモに書いて首相に渡した。首相は「国連決議だけの有無でいいのですか。相談させてほしい」と検討することを約束した。

 恒久法が連立政権論議の糸口になった。そして話題は閣僚人事まで発展していった。連立政権ができた場合、民主党に振り分けられる財務相など数々のポスト名までが飛び交った。当初は政策協議を念頭にしていた首相も「連立政権協議をして、まとめられるのならそれでもいい」という考えに傾いていった。

 2日の第2回目の会談。恒久法に関する国連決議原則について、首相は「これでいいですよ」と返答。小沢氏も「じゃあ、これで(民主)党内を説得しますから」と約束した。

 そして小沢氏は「連立協議をするなら、国会を閉じなくてはいけない」と提案。連立政権協議の中で新テロ特措法案を話し合う考えを示し、首相は小沢氏は同法案に賛成する腹だと受けとめた。

 首相からの連立政権提案を持ち帰る際、小沢氏は「決めてきます」と告げた。この言葉で首相は連立政権協議が始まると大いに期待した。

 小沢氏は役員会で、恒久法の国連原則に首相が応じたことを報告したが政権協議そのものへの反対論にかき消された。

 与党関係者によると、首相との会談で小沢氏は「総理、あなたから連立をもちかけたことにしてもらえませんか」と切り出し、首相は「その方が都合がいいのなら、それで結構ですよ」と即答した。このように政界には連立政権に関する「小沢首謀説」が流れている。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は3日、京都府内の講演で「小沢代表が大連立を持ちかけた事実はない。代表がうそをつくはずがない。自民党の情報操作だ」と反発した。

もっとも、読売の記事には
 財務相
のポストは上がってない。

もう一つ、
 伊吹幹事長は連立打診は自民から
と、毎日の報道とは違うことを明言している。
京都新聞より。


「連立打診は自民から」 自民・伊吹幹事長が明言

 民主党の小沢一郎代表の辞任表明を受け、自民党の伊吹文明幹事長は4日、京都市内で記者団に「政策が少しでも前に進む可能性が摘まれたのは残念だ」と述べた。また大連立を拒否した民主党幹部の対応を問題視した。

 伊吹幹事長は「自民党では不協和音が生じないよう念には念を入れて役員会などで話していた。民主党でそれを行っていたのか分からないが、党首をバックアップするのが党役員として当たり前だ」と語った。

 大連立の打診の経過について「公党として自民党から申し入れたのは事実だ」とあらためて自民党から打診したことを明らかにした。

 今後、民主党との政策協議については「単一政策協議か閣外の政策協議機関をつくるなど、さまざまなパターンがある」と述べ、話し合いを求めていく姿勢に変わりがないことを強調した。

どうも毎日の11/4付記事のニュースソースは
 真偽が混じってる
みたいね。

|

« 小沢一郎辞任(その2) 福田首相はかなりの策士 | トップページ | 小沢一郎辞任(その4)ところで田中真紀子はどうしてる? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109312/16981377

この記事へのトラックバック一覧です: 小沢一郎辞任(その3)小沢 vs. 読売新聞:

« 小沢一郎辞任(その2) 福田首相はかなりの策士 | トップページ | 小沢一郎辞任(その4)ところで田中真紀子はどうしてる? »