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2007-11-28

湯浅邦弘『戦いの神』研文出版

なぜかamazonに在庫がない模様。
阪大中哲の湯浅邦弘先生の新刊。後書きを読むと
 博論出版時に割愛した部分に加筆したもの
ということだ。ジュンク堂の内容紹介から。


第1部は、中国古代の戦争神「蚩尤」像の変容を追いながら、古代中国における戦争観・平和観の特質について考究する。神話伝説資料を網羅的に検討するほか、新出資料の馬王堆漢墓帛書『十六経』も取り上げる。第2部では中国的文武観について、第3部は唐宋時代の主要兵書について考察。

ちょうど楽天のポイントが1000ポイントくらいあったので、楽天から購入。
まだ全部には目を通してないのだが
1. 蚩尤の形成と変容
2. 兵書の内容
に興味があったので、入手した。そもそも
 陰陽五行思想と兵書は切っても切れない関係
がある。『五行大義』を読んでいる以上、兵書にも目配りしておかないとね。あと
 蚩尤の形成と変容
は、文献学的に跡づけると、結構大変。そもそも、依拠すべき文献の出自(原撰は古い時代のモノでも、中国の書物故、いつの時代から改変されているかとか、気をつけないといけないことは多い)を睨みつつ、画像資料もある蚩尤をどう定義づけるかっていうのは、力業が必要。
卒論・修論でも、蚩尤のことは調べた(というか前漢の辞賦を読んでいれば、蚩尤は当然出てくる)けれども、諸説紛々として、定めがたいという印象がある。(その頃はインターネットだの電子化された『四庫全書』だのという便利なツールはなかったから、ひたすら本をめくって調べた)だいたい、
 各論併記
だもんな。
湯浅先生が、それらの資料をどう収束させて蚩尤像をまとめられたか、それをこれから拝読する予定。

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