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2007-11-28

高校同期の産婦人科医師が世を去る

高校の同期MLから、たったいま
 同期で医師だった知り合いが今月の初めに亡くなっていた
という知らせが届いた。合掌。

死因など詳しいことは分からないが、現役医師の死は辛い。これで、同期の中で、現役の医師の立場で亡くなったのは二人目だ。
Sくんとしておく。
Sくんとは、合唱部で一緒だった。優秀だがおとなしい男だった。
高校入試の際、わたしたちの学年は一番が女子生徒のNさん、二番がSくんだったので、一つ上の学年の一番で入った上級生に
 オンナに一番取られやがって
と軽くいじめられたりしていた。
その後も順調に勉強を重ね、地元の北大医学部に現役で進学したはずだ。

亡くなってから、20日ほど経っているのだが、勤務先のサイトにキャッシュが残っていた。
Sくんは函館の大きな病院の産婦人科科長を務めていた。専門分野は生殖内分泌と婦人科腫瘍学。平成9年に函館に赴任してから、亡くなるまでずっと地域の産婦人科を支えていたのだろう。あまり病院が多いとは言えない道南で、地域の周産期医療センターとして機能する産婦人科の科長として先頭で働いていたのだ。スタッフは彼を入れて5人。予約のみの診療体制だが、周産期医療センターを兼ねている病院だから、救急搬送も受けるだろうし、どれほどの激務だっただろうかと思うと胸が潰れる思いがする。今年の春までは元気だったらしいので、激務が彼の健康をすり減らし、気がついたときには、悪い状態になっていたのではないかと推察する。
病院の広報誌を見ると、昨年までは産婦人科は6人体制で24時間地域の中核的な周産期医療センターとして、7人の小児科医と共に、救急患者を受け入れていた。キャッシュに残っている産婦人科スタッフは5人に減っているから、減員があった時期から、スタッフの勤務はしんどくなっていったのではないだろうか。産婦人科では、お産だけでなく、婦人科腫瘍の手術なども担当する。5人で毎日24時間の産科救急を回すのは、相当な無理がある。

地域の人たちのために、更年期障害の講演をするSくんの姿が、まだ病院のサイトに残っていた。高校時代よりは、大分ふっくらしてはいるが、面影は残っている。病院の診療科の説明文も、恐らく彼が書いたのだろうな。優しい文面で、人柄が偲ばれる。

現役の一番脂の乗りきった時期の指導的立場にあるベテラン産婦人科医が、こういう形で最前線から消えてしまうのは、実にやりきれない。Sくん、君の治療を待ち望んでいる患者さんは、まだまだたくさんいただろうに。道半ばにして倒れた君も無念だろうし、わたしも残念だ。
どうか安らかに。

(追記 11/29 20:15)
同期の友人が、Sくんについて知らせてくれた。
心臓発作などではないが、かなり急な病だった由。医療の現場にいる人間が、重い病に倒れる現実に、心が痛む。
合掌。

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コメント

S先生のご冥福をお祈りします。

キャッシュの病院案内を読むと人事異動が4月なのでしょう、新しい案内は4月以降に書かれたようなので、S先生は07年4月には健康上の問題は無かったと思われます。考えられる疾病は心筋梗塞のような急性心不全とか脳出血(確率は低いです)のような急性疾患だったのではないでしょうか?

私の同僚は大学を出てから再度、医学部に入学した(1年からやり直した)のですが、ストレスの多い環境が続き、ちょうどS先生の年齢くらいのときに、心筋梗塞になりました。勤務していた病院は少し遠かったのですが、その日はたまたま自宅に帰っており、大学病院に近かったので、自分で電話して循環器の医師に「心筋梗塞のようだから診て欲しい」と告げ、すぐに受診、事なきを得ました。私もすごく忙しい環境で過ごしていたのですが、彼の年齢になった頃、漠然と「このままでは、数年内に精神か肉体のどちらかが壊れるかも知れない」と言う考えが頭をもたげてきたので、ゆっくりした人生を送ろうと考え、開業しました。

病院に勤務していると、目の前の患者さんをなんとかしないといけない状態が続くため、自分が病気になるまで、そう言うことを考えないのですが、私は臨床もしながら、新幹線で複数の病院に行く生活をしていましたので、車窓から景色を見ながら考える時間があったのが幸いでした。

投稿: Nebula202 | 2007-11-29 06:06

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