もっと光を
春の帯状疱疹の後遺症で目眩がひどかったのは、やっと快方に向かった。
しかし、夏バテの後遺症なのか、ただでさえ冗談のような視力なのに、それが悪化している。目が見えないのが、更に酷くなっている。
これはレンズの度数を変えた方がイイのかな。
意を決して、主治医である稲葉眼科に行ってみた。小児弱視から移行している成人の弱視を根気よく診てくださる、ありがたい眼科である。わたしが関西にいる理由の半分は、稲葉眼科と湖崎眼科と湖崎オプチカルが大阪にあるからだ。経過の長い(わたしの場合は1歳半から)弱視の場合、まず担当の先生と信頼関係を結べるかどうかが、治療を続けられるか否かの鍵となる。弱視の診療は儲からない上に、手間ばかり掛かり、病歴の長い小児弱視からの患者だと、それまでに受けられる治療はほとんど受けてくる「擦れた患者」な訳でこれは容易ではない。成人になっても、あきらめずに眼科に通う患者自体、そんなにいないから、お互いに信頼関係がないと、とてもじゃないけど、治療が続かない。実際、理解のない先生だと、無理難題を言い出すので、PTSDになりかかったことがある。
おかげさまで、稲葉眼科に通うのは続いている。
検眼しても、視力の低下はそのままで、レンズの度数を変えるところまで行ってないという。
フィルムが劣化して、光を受け入れる幅が狭くなってる状態だから、それを自分でコントロールしないとね
というのが、稲葉先生のご意見だ。
明るすぎると白飛びしちゃうし、暗すぎると真っ黒に写っちゃう。フィルムに当たる網膜の、その幅が狭くなってるから、外出するときはサングラスなんかで目を守り、家にいる間は、できるだけ照明を明るくする。それしかないなあ。
とのことだ。サングラス掛けると、迫力ありすぎて、周りの人が引いちゃうんですけど。
まあ、それはしょうがないね
だって。
眼鏡の上に、フィルターを掛けてもイイよ。青はダメ。茶色ね。
とのことなので、隣にある湖崎オプチカルで相談したら、2800円で、偏光の入ったフィルターがあった。
隣に行けば、いろんなのがあるから大丈夫
との話だったが、果たしてその通りの結果に。
普段掛けている、遠用の眼鏡を調整して貰って、一番色の濃い、茶色のフィルターを買ってきた。
よし、これで、来週の沖縄出張は、なんとかなりそうだ。
外出するとひどい眼精疲労で倒れ込むのは
光を調節するのも、見え方を調節するのも、同じ筋肉だから二重に疲れている
んだって。さすがに
眼筋のエクササイズ
はないから、光の見え方を調整するのが、今できる一番簡単で確実な方法だ。
視神経は問題ないから、これで再生医療で網膜が作れるようになったら、大分マシになると思うよ
という稲葉先生の言葉に、半分くらい励まされた。あと7年は今の視力が欲しいんですが。(本当はあと15年くらいは頑張りたいんですが)
普通の文字が読めていること自体が、
奇跡だ
とか言われちゃう視力なので、高望みであることは承知してるんだけど、少なくとも、図書館で本を探せる程度に視力を保っていたい。今の視力だと、背文字を読むのが、ちょっと辛いな。
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