かわいそうなベーゼンドルファー(その4)日本のベーゼンドルファー総代理店倒産 1858年製ベーゼンドルファーなど貴重なアンティークピアノが散逸の危機
これはどこかが一括購入して、コレクションの散逸を防いで欲しい。なんといっても
弾ける状態のアンティークピアノのコレクションが散逸するかも知れない
からだ。
毎日より。
アンティークピアノ:代理店倒産、20台散逸ピンチ金箔で飾られたエラール社製ピアノ=静岡県磐田市で、竹地広憲撮影
http://mainichi.jp/select/today/news/images/20071212k0000e040062000p_size5.jpg世界3大ピアノメーカーの一つと言われるベーゼンドルファー(オーストリア)の日本総代理店の「浜松ピアノセンター」(HPC、静岡県磐田市国府台)が倒産し、創業者が集めた世界中のアンティークピアノ約20台が売却されることになった。一般に無料開放され、弾き比べもできたコレクションで、関係者からは散逸させずに一括保存を求める声が上がっている。
HPCはピアノ輸入商社として約45年前、故・吉沢孝二氏が創業し、ベ社以外にも、ドイツなど数社の総代理店になっていた。しかし、近年のユーロ高などで販売不振となり、11月27日に負債約3億円を抱え自己破産を申請した。吉沢氏が集めた名器も、債務整理で売却対象になった。
コレクションを管理する元社員、杉原光一さん(48)によると、保存するベ社のピアノは1858年製で、ウィーン伝統の音を伝えるベ社創業時(1828年)に近く、弾ける状態なのは世界的にも珍しいという。ショパンの愛器と同型のプレイエル社製(1840年、仏)など博物館に置かれるような逸品ぞろいで、米国映画「スター・トレック」の中で使われた金箔(きんぱく)のエラール社(1903年、仏)製は、一時1億円の値が付いた。どれも保存状態は良く、倒産前は国内外の有名ピアニストら毎年数百人が弾き比べに訪れた。
倒産を知った人たちからは「ピアノはどうなるのか」「買い取れるのか」などの問い合わせが相次いでいる。杉原さんは「ファンもいるコレクションなので、一括で企業や個人に購入してもらいたい」と話し、管財人も一括売却を優先する方針だという。
購入希望など問い合わせはHPC整理がファクス(0538・37・1855)で受け付ける。【竹地広憲】
毎日新聞 2007年12月12日 15時00分
静岡と言えばヤマハの本拠地じゃん。
ベーゼンドルファーを買収するというヤマハは買う気はないのか。
しかし、こうした伝統あるピアノ販売店も、負債3億で潰れちゃうんだなあ。ユーロ高も原因だろうけれども、やはり
少子化でピアノ自体が売れない
のが、背景にあると思う。ピアノ人口が広がらなければ、高級なプロ用のピアノを弾く人間も増えない。
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