« アメリカ国家安全保障局(NSA)民間委託で中国への情報が筒抜けに | トップページ | 今年もサンタを追いかけろ マカーはFireFox推奨 »

2007-12-22

産科崩壊 厚労省調査 数だけで言えば日本の59歳以下の現役産婦人科+産科医は7519人 女医さんを勘定に入れると実働している産科医師は7000人を割り込むか

厚労省が
 平成18年(2006)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況
を発表した。2006年12月31日現在の医師・歯科医師・薬剤師数の調査結果である。

産婦人科・産科医の数も発表されているので、配布されているexcelデータに従って、
 実働している医師数
を推計してみた。
データは以下の通り。


診療科/総数/29歳以下/30-39歳/40-49歳/50-59歳/60-69歳/70歳以上
産婦人科/9592/521/2209/2256/2110 /1060/1436
構成割合100.00%/5.43%/23.03%/23.52%/22.00%/11.05%/14.97%
産科/482/29/149/135/110/32/27
構成割合/100.00%/6.02%/30.91%/28.01%/22.82%/6.64%/5.60%
産婦人科+産科/10074/550/2358/2391/2220/1092/1463
構成割合/100.00%/5.46%/23.41%/23.73%/22.04%/10.84%/14.52%

以上のデータから


60歳以上を除いた産婦人科医数 7096人
60歳以上を除いた産婦人科+産科医数 7519人

となる。日夜を分かたずお産を取る場合は、60歳以下でないと、多分しんどい。というか
 50歳を過ぎると、夜勤はかなりしんどい
と思われる。
このデータでは
 男女の年齢別割合
が入ってないので、
 更に実働している産科に携わる医師数は減る
と思われる。女医さんが夜勤をこなしているのは、種々の事情により、少ないと考えられるからだ。
 産科の場合、「単なる産科医の数」
ではなく
 日夜で実働している医師数を何らかの係数として表す
必要がある。お産は、昼間だけのものではないからだ。

希望的な数では
 7000人が今前線で働いている産科医数
ではないかと思うが、上記の調査には
 休職している医師も含まれている
ということなので、
 7000人を割り込む可能性
が高いと思う。
平成18年の人口動態調査によれば
 出生数は1092674人
である。もし、上記推計の
 7519人(60歳以上を除いた産婦人科・産科医数)
で割れば、産科医一人当たりのお産扱い数はすべて単胎とすれば
 145件/年
だが、実働7000人で計算すると、
 156件/年
となる。実際には多胎が一定程度含まれるから、扱うお産の数は減るが、多胎は単胎よりも管理が大変だから、産科医にかかる負担は、単純な数の問題にはならない。
産科医が一年間に扱う適正なお産の数は
 120件/年
だから、すでに
 産科はオーバーワーク
である。
産科の破綻、産科崩壊は、目前に迫っている。

|

« アメリカ国家安全保障局(NSA)民間委託で中国への情報が筒抜けに | トップページ | 今年もサンタを追いかけろ マカーはFireFox推奨 »

コメント

ははは。大事な要素が抜けてますヨー。

40歳前の先生が産科医辞める確率は、かなーりのもんですよ。
むしろ、挫折・転身は早いほどいいので39歳以下の人数は1/3くらいでもひいき目過ぎかも。
私の同級生も辞めたなあ。

投稿: ssd | 2007-12-24 17:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 産科崩壊 厚労省調査 数だけで言えば日本の59歳以下の現役産婦人科+産科医は7519人 女医さんを勘定に入れると実働している産科医師は7000人を割り込むか:

» 産婦人科医、初の1万人割れ 厚労省調査 [産科医療のこれから]
(関連目次)→本日のニュース・おすすめブログ..。*♡ 目次           [続きを読む]

受信: 2007-12-23 12:41

» トラックバック・コメント可能な国会議員さんのブログ一覧 [産科医療のこれから]
(関連ブログ)→政治に声を届けよう! 目次   国会議員の方々の、主に厚生労働委 [続きを読む]

受信: 2007-12-24 17:58

« アメリカ国家安全保障局(NSA)民間委託で中国への情報が筒抜けに | トップページ | 今年もサンタを追いかけろ マカーはFireFox推奨 »