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2007-12-11

忍び寄る鳥インフルエンザ 中国江蘇省で死亡した患者の父親(南京市在住)も感染 ヒト→ヒト感染の疑い更に強まる(その5)香港紙「星島日報」は加熱不足の「乞食鶏」からの感染説を報じる

中国衛生部の記者会見で
 孔子廟がどうのこうの
という質問があったので、何のこっちゃ、と思っていたら、こういう話か。
香港紙「星島日報」が
 高校の合格祝いに南京市内の孔子廟付近のレストランで食べた「乞食鶏(富貴鶏などとも呼び変えられる)」が加熱不足で、その鶏からH5N1型鳥インフルエンザに感染したのではないか
という説を紹介している。(中文繁体字)


江蘇兩名禽流感患者 衛生部稱正調査感染源

星島環球網 www.singtaonet.com

【星島網訊】江蘇南京發現兩例禽流感患者,江蘇衛生廳透露,陸氏父子所感染的的禽流感基因,證實與禽類所攜病毒一致,並未發生變異,並不具備發生人與人傳播的生物學基礎。中國衛生部10日上午召開記者會,新聞發言人毛群安稱,這兩個病例的感染來源目前還在深入調査之中。

  據香港《大公報》報道,陸偉,曾擔任南京軍區通訊修理所所長職務,中級職稱,去年到齡退休。目前他正在南京市傳染病醫院救治,據消息人士透露,陸偉曾報病危,但經過江蘇省和南京軍區醫學專家的全力搶救,目前已經脱險,病情已經穩定,並在逐漸好轉。

  調集權威專家全力搶救

  大陸對陸偉的救治高度重視,江蘇專門成立了搶救小組,調集江蘇省人民醫院、南京市鼓樓醫院和南京軍區南京總醫院等多家醫院的呼吸科及其他相關專科的臨床經驗極為豐富的權威專家多次集體會診,謹慎制定治療方案。醫學專家們毎天晩上都要專門開會,分析、討論陸偉的病情,並及時調整治療方案。

  據透露,國家衛生部還專門派出北京的醫學專家專程前來會診。據消息人士透露,目前陸偉的病情已趨穩定,不過,醫學專家們卻不敢掉以輕心,他們依然毎天二十四小時輪流守候在陸偉病床前,密切觀察病情,實時採取措施,以防止病情出現反復。

  據病人親屬披露,陸偉的兒子,名叫陸侃,今年24歳。陸侃的學習成績一直不是很好,但他經過努力,今年剛剛考取了南京大學成人教育學院,一家人都為此興奮不已。為了慶賀陸侃的中榜,父母親專門帶著他和他的女朋友一起去南京最繁華的夫子廟遊玩,四個人在夫子廟的餐飲店裏吃了一隻外麺包裹著厚厚泥土的叫化鷄

  慶祝兒子考入高校吃鷄

  據分析,可能正是因為這只鷄外麺包裹的泥土太厚而致使鷄肉沒有熟透吃鷄的第二天,陸侃就開始發熱,體温迅速升高。被送入江蘇省人民醫院搶救,結果搶救無效死亡

  至於為什麼是陸侃首先發病,他的親戚透露,陸侃的女朋友養了兩隻寵物狗,因為他是外地人,南京市有關規定限制養狗的數量。為了躱避檢査,他便疏散了一隻寄養在陸侃家裏。在去吃鷄的二十天前,陸侃被這小狗咬了一口,為預防狂犬病,他正在注射狂犬疫苗,按規定必須打五針,而此時他已經連續注射了四支狂犬疫苗,體内免疫力正處於最低點

  陸侃被送去醫院搶救時,並沒有被當作禽流感治療,醫生曾懷疑他患了鼠疫。

  兒子突然死了,其父母親十分悲傷。吃鷄之後的第六天,當父親陸偉出現發熱時,亦無心治病。還是在熟人的力勸下,他才去醫院診治。其親戚説,陸偉一家特別愛吃鷄,冰箱裏裝的都是殺好的鷄。正因為如此,熟人懷疑是不是禽流感,結果陸偉就去了南京市傳染病醫院,診斷為禽流感。

    四人吃鷄男發病女無恙

  令人奇怪的是,同去吃鷄的有四個人,兩個男人先後發病,而兩個女人卻絲毫無恙。據披露,陸侃的女朋友吃得還特別多,卻一點事也沒有。據悉,陸偉妻子李樂加目前也沒有出現相關症状,但他已經被隔離觀察。他的手機已經關閉,外界無法與他聯繋。

    患者妻為腦科醫院醫師

  陸偉入院後,由於診斷明確,醫生立即給他輸了有禽流感抗體的B型血和白蛋白等對症、對因藥物,因救治措施得當,所以病情穩定。

  突如其來的災難對陸偉一家的打撃顯然是沈重的。原先這是一個非常美滿的家庭,陸偉的妻子李樂加,1955年9月出生,是山西翼城人,是南京腦科醫院的物理診斷科副主任,副主任醫師。

    禽流感基因確認未變異 不會人傳人

  [口力]據香港《文匯報》報道,陸某12月2日感染禽流感不治身亡,衛生部門日前加緊對其呼吸道抽取液進行檢測,江蘇省衛生廳應急辨李主任表示,目前已經完成對分離出來的禽流感病毒基因測序工作,證實與禽類身上的病毒一致,經分析並未發現病毒有發生變異,由此可説明該病毒尚不具備導致人與人傳播的生物學基礎。目前,陸父所攜病毒標本的檢測也正在進行。

  對於目前最恐慌的人與人傳播,該官員稱,即使從此前尚未排除人與人傳播可能性的其他地區的病例看來,均顯示患者彼此之間存在血縁關係,有相似的遺産學基礎,也非真正意義上的人傳人,而是有限的、個體的。目前江蘇已發生的兩宗病例尚沒有確實證據印證這種可能性。

  目前,陸父仍在搶救中,病情平穩,陸母與其女友留在醫院進行隔離觀察,沒有發病症状,需再觀察幾日,若無異状也可解除隔離。同時,五十余名實施居家醫學觀察的密切接觸者12月10日已經解除隔離。

  衛生部召開記者會 稱傳染源還在調査之中

  中國衛生部12月10日上午召開記者會,新聞發言人毛群安通報了江蘇南京市兩例人感染高致病性禽流感病例的情況。毛群安稱,這兩個病例的感染來源目前還在深入調査之中。

  [口力]據中新社報道,毛群安説:陸子的密切接觸者總共69名,除了陸父之外,其他的一些接觸者都沒有發現異常的臨床表現,目前已有55人解除了醫學觀察。

  陸父有二十名密切接觸者,其中有六位是兩個病例共同的密切接觸者,正在進行嚴密的醫學觀察;目前,這些密切接觸者中還都沒有發現異常的臨床表現。

  毛群安指出,對於陸子標本分離到的病毒核酸序列分析結果顯示,病毒仍然是禽源性的,及沒有發生本質性的變異,不具備人傳人的生物學基礎。陸父的感染有下列幾種可能:(1)陸父與陸子密切接觸而感染;(2)共同暴露而感染;(3)分別獨立暴露而感染。這三種情況目前還不能最後確定。

  針對這兩個病例的發現,衛生部提醒公衆,要注意飲食衛生,特別是家禽的肉製品和蛋類在食用的時候要注意徹底煮熟,在加工和保存的環節上要注意生、熟分開,注意生活用具的消毒處理。從事加工處理活禽以及製品的時候,應該注意個人防護。

気になるところだけ超訳しておく。


現在入院中の患者は陸偉氏で、昨年定年退職した。死亡した息子は陸侃氏で、今年24歳。勉強があまり得意でなかったが、努力して、南京大学成人教育学院に合格した。彼の合格祝いのために、父母と彼のガールフレンドの4人が、南京市内の孔子廟付近にあるレストランで
 乞食鶏
を食べた。この乞食鶏は、鶏を一羽、小麦粉の生地に包み、外側を泥にくるんで焼いたものだが、外側の泥が厚すぎて、よく鶏肉に火が通っていなかった。
鶏を食べてから2日後に、陸侃は高熱を発し、病院に救急搬送されたが、助からなかった。
陸侃が病気になる前に、ガールフレンドが、市の規定に違反して2匹の犬を飼っていたため、市の検査を逃れるために1匹を陸侃に預けていた。鶏を食べる20日前に、この犬が陸侃を咬み、狂犬病予防のために、陸侃は5回続けて、狂犬病予防ワクチンを打つ羽目になった。鶏を食べたときは狂犬病ワクチンの接種で、陸侃の免疫力は最低に落ち込んでいた。
陸侃が病院に運ばれたとき、病院では、まさか鳥インフルエンザだとは思わず、鼠に咬まれて起きた病気だと考えていた。
陸侃が亡くなり、父母は深く悲しんだ。鶏を食べてから6日目に、今度は父親の陸偉が熱を出した。本人は病院に行きたがらなかったが、知り合いが強く勧めて、やっと病院で診察を受けた。陸偉の一家は鶏が好物で、冷蔵庫にはいつも鶏が入っていた。そんなわけで、知り合いも鳥インフルエンザかどうか疑っていたのだが、陸偉が南京伝染病医院に行って、やっと鳥インフルエンザに感染していると診断された。

4人の男女が鶏を食べて、男は発病、女は無事

とても不思議なのは、鶏を食べに行ったのは4人いて、2人の男性は相次いで発病したが、2人の女性は全く無事だと言うことだ。陸侃のガールフレンドが一番たくさん鶏肉を食べたのだが、何事もない。陸偉の妻も症状は出ていない。2人とも現在は隔離されていて、経過観察中で、携帯電話も電源を切った状態なので、外部とは一切連絡が取れない。

げげ。
南京市の孔子廟といえば、南京の古い市街地の繁華街で、川沿いのなかなかいい場所なのだが、あんなところに
 鳥インフルエンザに罹った鶏が入荷していて、しかも生焼けで食事として供された
のか。孔子廟周辺のレストランは、清代のコスチュームのボーイさんがいたりする、わざと古風な造りの店などがあり、鶏肉料理は南京では名物の一つなのだが、こんな落とし穴があったとは。
ひょっとすると
 ヒト→ヒト感染
なのではなく、
 生焼けのH5N1型鳥インフルエンザに罹った鶏肉からウイルスが感染した
のかも知れないぞ。そうなると、
 南京周辺はもちろん、中国国内で鶏肉を食べない
のが、
 一番の予防法
ということになるのだが。

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