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2007-12-01

山中伸弥京大教授グループ ガン遺伝子を使わない万能細胞(iPS細胞)作成に成功

万能細胞(iPS細胞)研究がデッドヒートの様相を呈していることがよくわかるニュース。
成人の皮膚細胞から万能細胞(iPS細胞)作成に成功した山中伸弥京大教授グループが
 ガン遺伝子を使うため、安全性に問題
といわれていた課題をクリア、
 ガン遺伝子を使わないiPS細胞作成に成功
した。ただし
 iPS細胞の出来る割合はこれまでの1/10になる
という。
NHKより。(画像はクリックすると拡大します)


万能細胞 安全性高い方法開発

Ymn1
さまざまな組織や臓器になる万能細胞を、ヒトの皮膚の細胞から作ることに世界で初めて成功した京都大学の研究グループが、Ymn2
より安全性の高い方法を開発したと発表し、再生医療の実用化に向けた大きな前進として注目を集めています。
京都大学再生医科学研究所の山中伸弥教授の研究グループは、4つの遺伝子をヒトの皮膚の細胞に組み込むことで、さまざまな組織や臓器になるES細胞とほぼ同じ能力の万能細胞を作ることに世界で初めて成功しましたが、4つの遺伝子のうち1つは、がんを引き起こす可能性があり、安全性の確保が課題となっていました。Ymn3
30日夜、記者会見した山中教授は、問題の遺伝子を除いた3つの遺伝子で実験を重ねた結果、ヒトの皮膚の細胞から同じ能力を持つ万能細胞を作ることに成功したと発表しました。
Ymn4
この方法では、万能細胞ができる効率は、これまでの10分の1程度に落ちるということですが、マウスで実験したところ、3か月余りがんは出来ず、より安全性の高い方法だとしています。
Ymn6


Ymn7山中教授「まだこの細胞を患者の治療に使うこと ぜんぜんできない」


Ymn8「ただ着実に前進しているのは事実」


Ymn9「今後わたしたちだけではだめなのでいろんな人と協力してチームになり」


Ymn10「(研究を)やっていく必要があると新たに決意しています」

山中教授は、「再生医療の実現に向けてまだまだ課題があるので、着実に研究を積み重ねていきたい」と話しています。この成果について万能細胞に詳しい国立成育医療センターの阿久津英憲室長は、
Ymn13「大きな課題であったがんの問題が改善されており、再生医療の実現にむけた大きな前進だと思う」と評価しています。

12月1日 5時4分

おお、NHKはきちんと長所と欠点を過不足なく指摘している。

読売関西版は、図入りで技術的なところを詳しく報じている。


がん細胞使わず皮膚から万能細胞、京大グループが成功

がん遺伝子を使わないiPS細胞(右)

 人間の皮膚細胞からさまざまな臓器や組織に成長する能力を秘めた「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」をつくった京都大の山中伸弥教授(幹細胞生物学)らの研究グループが、課題とされたがん遺伝子を使わずにiPS細胞をつくることに人間とマウスで成功した。このiPS細胞は、がん化しにくいことも確認。臨床応用に向け、さらに一歩踏み出した。11月30日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)に掲載される。

 山中教授らは、ウイルスを運び役にして4個の遺伝子を大人の皮膚細胞に組み込んで、iPS細胞をつくった。しかし、遺伝子の一つはがん遺伝子で、ウイルスも発がん性と関連しているなど、がん化の問題が最大の課題だった。

 そこで、マウスの皮膚細胞にがん遺伝子(c―Myc)を除いた3個の遺伝子を組み込み、細胞を選別する時期を遅らせるなど、培養方法を工夫したところ、ごく少量だが、iPS細胞ができることを確かめた。人間の皮膚細胞でも3個の遺伝子でiPS細胞ができた。

 さらに、がん遺伝子を使わずにつくったマウスのiPS細胞を、普通のマウスの胚(はい)に入れ、細胞が混じり合ったキメラマウスを作製。26匹すべてが生後100日たってもがんを起こさずに生き残った。一方、がん遺伝子を組み込んだiPS細胞でつくったキメラマウスは、37匹中6匹が、がんで死んだ

 山中教授のグループと同時期に人間のiPS細胞をつくった米ウィスコンシン大のグループも、がん遺伝子を除いた4遺伝子で成功しているが、使った皮膚細胞は、胎児と新生児のもので、大人の皮膚細胞を使った山中教授らの方法の方がより臨床応用に近い。

 山中教授は「まだウイルスの安全性の問題が残っており、長期間の追跡実験が必要だ」と話している。

(2007年12月1日 読売新聞)

しかし、山中教授は慎重に発言しているな〜。
ともかくも
 もっと全国で研究に協力してくれる仲間が欲しい
そうなので、政府は予算を、他のラボで類似の研究をしていたところで協力できるところは協力を。

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コメント

注目しています。日本医療に再び注目が集まり、イメージアップにつながると良いですよね。医療というより、科学生物実験に対してかな。
日本医療は現在、ただのバッシングを受けてるイメージなので…。
あと、ニュース画像のスクリーンショットはイメージがつかみ易くいいですね。

投稿: atopos | 2007-12-03 21:03

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