NHK次期会長はアサヒビール出身(その2)73歳の老人が3年任期って 主要各紙が社説で論評
73歳。
営業畑出身でメディアにはずぶの素人。
経営委員会の古森委員長のお友達。
普通に考えても
NHK会長の座に就くにはムリなんじゃね?
と思われる
アサヒビール出身の福地茂雄氏を次期会長に据える
のは、
経営委員会の暴走
だと思う。てかさ、
3年の任期の間に、73歳の老人が死なない保証はどこにある
のだ? 死なないにしても
病気で倒れるなどの健康への不安
は常にある。病気になれば、73歳じゃなくても
安倍ちゃんみたいに、判断力が低下する
のである。しかも
メディアは激動の時代
を迎えていて
敏捷な動きと素早い的確な判断
が求められているのに、
73歳のメディアのド素人
って時点でアウトじゃん。
2011年のアナログ停波のケツ拭き
という大仕事があるんですが。
福地氏を推した古森委員長は、
判断力が著しく低下
しており、
賛成した10人の委員も頭のネジが外れている
か
NHKを早期に潰して、民間の意のままに操る陰謀を企んでいる
かのどちらかではないかと邪推する。今尚
腐ってもNHKのブランド力は侮りがたい
からね。
今現在の話をすると、NHK関連では
過去のコンテンツをデジタル化してアーカイブに落とす
という作業が延々と続いている。これって
国民から徴収した「受信料」で制作されたコンテンツ
な訳で、再配布に関してどうするの、とか、いろいろ問題があるんだよな。
あ、デジタル化の経費? もちろん、
みなさまの受信料
でまかなわれております。人が足りないから、随時ハロワとかに求人出てるよ、たぶん。
制作の現場では
制作費の削減
で悲鳴が上がっている。NHKの番組制作費って、
民放に比べると不当に高い
のだが、理由は
NHK関連会社を通すアホな下請け・孫請け仕様
に縛られているからだ。てかさ、
腕がいいから高い
のではなく
NHK関連会社を通すから高い
だけの話。NHKアートとかNHKエンタープライズとか、
悪評の高い関連会社
の件については、新会長はどうするんですかね。この問題を解決しない限り
制作費の総額だけが削られ、関連会社の取り分は変わらないから、番組制作のクオリティが低くなる
というアホな状態は変わらない。
必要な経費は認めて、不必要な経費(NHK関連会社から、本当に仕事をする孫請けに流すときに発生する「カスリ」など)を削る方向
にしないと、現場が疲弊しますぜ。孫請けは孫請けで
こんな安い仕事やってられっか
という怒りが各所で噴出してますぜ。
NHKと仕事をしてるからと言って、番組制作会社の取り分が薄いのは変わらない
からね。だいたい
ワーキングプア
という言葉は
番組制作会社社員
のためにあるような言葉なんだけど、Nスペの「ワーキングプアI/II/III」では
番組制作会社やアニメ制作会社などのメディアの下請け・孫請けの未来なき悲惨な「人材使い捨て」の現場
を、ちゃんと扱ってなかったよね? それとも
孫請けのADのおねえさんは「別な意味で貴重な人材」
ですか、NHK。そんな現場が普通にある状況で、
セクハラとかパワハラについて報道
するのは鉄面皮だと、常々感心しておりますよ。
NHKは、関連会社を含め、身内には甘い。
2002年末の「ゆく年くる年」の中継の際、国宝の東大寺の鐘楼に釘を打った事件
というのも、元はといえば
NHKのOBがやっている照明会社に委託した業務で発生した、あり得ないミス
なのだ。その後、その照明会社がNHKに切られたって話は聞いてない。普通は
出入り禁止
でしょ。要するに
身内にはとことん甘く、それ以外の孫請けからは労働力を搾取する
のがNHKの仕事ですな。全くもって
天下りのために特殊法人を死守する各省庁の官僚
と構図は同じ。
制作の現場では、大分疲れ切っている人もいたな。もっとも「中の人」に関しては、
民放では考えられないくらい、ハイビジョンのビデオを大量消費して30分や45分の番組を作る
というNHKの悪弊に染まっている人も少なくないので、同情も半分くらいだけど。自然番組で、V消費がとんでもないのは仕方がないけど、君の作ってるのは、人撮りドキュメンタリーでしょ。もうちょっと「提案(NHK方言 民放では「企画」)」を練った方がいいと思うけど。つか、そんな提案を通す上司も上司だけどな。で、提案通り撮れなくて
再撮
とかナシね。その制作にかかった費用は、全額
受信料が元手
なんだからね。
あと
NHK局員の技術力の絶望的な低さ
も、驚くほどだ。お尋ねしますが、
NHKの採用試験を通っていて、その低い技術力は何だ
と思うくらい。どのくらいすごいかというと
あ、先週の番組、DVDに焼いてね
とかいうのを下請けに回すわけ。
人が余ってるやろ、NHK
と思うんだが、自分でDVDすら焼けないPDとかが普通にいる。わたしの知っている「NHKの中の人」たちは自分でDVDくらいは焼けるので、
その経費発生は「受信料の無駄遣い」じゃねえの
と思うことがあるんだけどさ。分業でDVDは下請けに回すなら、まだいいのだが、話を聞いていると
単に自分で焼けないだけ
みたいな人がいるようだ。今時小学生でも自分でDVDを焼くというのに、いや、すげー会社だと感心する。他にもすごい話は山ほどある。
タイトル間違いでDVDを再焼き直し
とか。当然
二度目の仕事も新たに「みなさまの受信料」で経費を支払う
わけ。こうした
NHK局員の「みなさまの受信料」は「他人のカネ」だから、いくら使っても大丈夫体質
が治らない限り、
NHK改革
なんてあり得ないの。要は
特殊法人の「親方日の丸体質」
と言っていい。
で、今日の社説では
朝日・毎日・読売・日経
と各紙が取り上げている。朝日は、
1面+2面(人物紹介)+3面(社説とニュース解説)
という念の入った紙面作りで、当然ながら
ド素人の老人の就任に異を唱えている
わけだ。NHKの中の人に言わせると
天敵朝日新聞
だそうだから、朝日の社説を引く。
NHK新会長—経営委員会の見識を疑うNHKの新しい会長に、アサヒビール相談役の福地茂雄氏が選ばれた。19年ぶりの財界人からの起用である。
大企業を率いたことがあり、改革を進められる。文化的素養も十分。古森重隆経営委員長は起用の理由をそう語る。
だが、なぜ福地氏でなくてはならないのか。古森氏の説明を聞いても納得がいかない。
私たちはこれまで社説で、「NHK会長は何よりも高いジャーナリズム精神の持ち主でなくてはならない」と述べ、財界人では務まらない、と主張してきた。
NHKは予算を国会で通さねばならず、常に政治との距離が問われる。政治家が何を言ってきても、がんとしてはねつけなければならない。そうでないと、報道機関としての独立性が保てない。
福地氏は放送界にもジャーナリズムにも無縁だ。報道機関のトップとして適任とは思えない。しかも、73歳という高齢である。NHK会長という仕事は名誉職的にはこなせない激務だ。
古森委員長ら経営委員会の見識を疑わざるをえない。
さらに疑問なのは、富士フイルムホールディングス社長である古森委員長に加え、会長も財界人になることだ。委員長も会長も財界人というのは、どう考えても、バランスを失している。
もうひとつの懸念は、商業主義だ。
NHKは、画面に企業名が出るのを避けるなど、特定の企業の宣伝にならないように気をつかってきた。そんな公共放送のトップに、ビール会社の営業畑の人がふさわしいのだろうか。
19年前の苦い教訓を思い出す。
当時の経営委員長は、住友銀行会長の磯田一郎氏だった。それまでNHK生え抜きの会長が12年続いた流れを絶ち、磯田氏が新会長に持ってきたのは、三井物産相談役の池田芳蔵氏だった。財界の経営委員長が自分と親しい財界人を連れてくる。今回とよく似た構図だ。
その結果がどうなったか。池田氏は国会での答弁ミスが重なり、9カ月で辞任に追い込まれた。磯田氏も一緒に経営委員長をやめるはめになった。
同じことがまた起こるとは思いたくないが、大丈夫だろうか。
いまのNHKは不祥事で受信料不払いが広がった3年前とは違う。前会長が辞任したあと、局内の空気は自由になったという声がもっぱらだ。番組もドラマ「ハゲタカ」やNHKスペシャル「ワーキングプア」など、評価の高い作品が目立つ。視聴率も今年上期はフジテレビに次いで2位だった。
確かに大胆なスリム化など抜本改革の点では物足りない。しかし、それとて財界人会長でないとできない話ではない。新会長の仕事はむしろ、良くなってきた流れを壊さないことではないのか。
福地新会長が政界や財界との距離を保ち、報道機関のトップとしての責任を果たせるか。厳しく見つめていきたい。
朝日の社説子が危惧するまでもなく、
昨日のニュースウォッチ9で早速「アサヒスーパードライ」の缶が映っていた
辺りから察するに
今後、ビールはアサヒ、競合他社の商品は徹底的に隠されるかぼかしが入るか
てなアホな
NHK検閲(アサヒおよび関連会社寄り)
が起こる可能性は高い。もう、
お役所体質の日本放送協会
では
上には媚びる体質
が根強くあるからね。
他の社説はリンクを貼るだけにしておく。
毎日。
社説:NHK新会長 公共放送の持つ使命は重い
読売。
NHK新会長 効率化と番組の質の両立を(12月26日付・読売社説)
日経。
社説2 NHKは効率化と内容向上を(12/26)
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反対票を投じた2人のうち、菅原明子は「マイナスイオン三悪人」の1人として有名な方です。「菅原明子 マイナスイオン」でググって見て下さい。
投稿: 泉谷 | 2007-12-26 12:14