豪快! 船場吉兆「賞味期限は存在せず」
NHKは本気で怒っていた。
このところ連日
船場吉兆の食品偽装問題
を、定時ニュースのトップでやっていた。昨日なんか
ウソつき親子の写真でアニメ
をつくってまで
船場吉兆の悪を暴く
絵作りをしていた。もちろん
シラを切り通した、最初の頃の会見のビデオ
も随所に入れて、豪華絢爛たる悪の絵巻をニュースでやるというすばらしさ。
水戸黄門ですか
とか、思わず突っこんじまったよ。
で、今日が
お上にこれまでの罪状を縷々申し述べる日限
だった。
笑わせてくれる悪役キャラ
として、これまで愛されてきた船場吉兆の湯木一族の面々だけれども、本日は
ラスボスの女将が着物姿で登場、長男を引き連れて、雁首揃えて、農水省近畿農政局へ報告書を提出
という、顔ぶれからして、
最終局面
と分かる凄さ。なんせ
湯木貞一の三女が船場吉兆の女将
なのである。この人がラスボスでなかったら、誰がラスボスになるのだ。
で、近畿農政局に出した報告書が
前代未聞のもの凄い内容
なのだ。
ここは、産経から。
10年前から偽装「賞味期限、存在せず」…船場吉兆の報告書
2007.12.10 11:57高級料亭吉兆グループ・船場吉兆(大阪市中央区)による偽装表示事件で、同社本店では約10年前から、賞味・消費期限の不適切な表示が行われ、常態化していたことが分かった。
船場吉兆が農林水産省近畿農政局(京都市)に10日提出した改善報告書から判明した。
船場吉兆が農水省に提出した改善報告書によると、本店での期限改竄(かいざん)は、クリやコンブ、そばなど瓶詰の10商品におよんでいた。
「社内では消費・賞味期限というものは明確に存在せず、湯木喜久郎取締役の口頭での指示に基づき、商品の梱包(こんぽう)時から起算したラベルを張っていた」とし、消費・賞味期限へのずさんな考え方が背景にあるとした。
福岡市の店舗で行われた期限改竄は「売れ残り商品を破棄することに対し、現場担当者に厳しい態度を取り、現場担当者に期限切れの商品を販売さざるを得ない状況に陥らせた」と九州担当の尚治取締役の責任を認めたが、直接的な関与は否定した。
また、九州産牛肉を「但馬牛」や「三田牛」と表示し、産地偽装した経緯について、平成15年秋に大量の仕入れが必要となったことを機に、福岡県の業者と九州産牛肉の取引を本格化させたと説明。次第に九州産の仕入れ量が増え、今年3月以降はすべて九州産だったと明記した。
仕入れ価格は但馬牛が1キロ1万4000円に対し、九州産が同1万3000円~1万5000円で「同程度の値段、品質だった」と記載。湯木社長や仕入れ担当だった喜久郎取締役らの責任を認めたが、積極的な偽装の意図については否定した。
ブロイラーを原材料とした鶏肉商品に「地鶏」と表示したことについては社長、喜久郎取締役がいずれも「『地鶏』とは地面で放し飼いにされているものと解釈し、購入した鶏がJAS法上はブロイラーとの認識を欠いていた」のが原因とした。
報告書は一連の不正の背景として「表示が適正か検証する部署がなかった。創業一族の取締役4人が絶対的な発言を持つ中で、従業員の声を吸い上げることができない組織になっていた」と総括。
再発防止策として(1)経営陣の刷新(2)法令順守(コンプライアンス)体制の構築(3)物販部門からの当面の撤退-など7項目を挙げた。■船場吉兆の不正表示と原因■
●牛肉産地偽装(物販品)
仕入れ量の増大により但馬牛と三田牛を九州産牛肉に切り替え。 肉質に遜色ないとして表示を放置
●料亭での牛肉産地偽装(料亭メニュー)
本店と心斎橋店で計3メニュー。本店では物販品と同じ理由で、 心斎橋店では本店への発注時に産地を確認せず
●鶏肉の原材料偽装
味噌漬とすき焼きでブロイラーにもかかわらず地鶏と表示。役員 が「放し飼いされているものを地鶏」と誤解
●不適切な産地表示
丹波くろまめは産地を表示していないが、滋賀県産の丹波黒とい う豆種を使用
●賞味・消費期限の改竄
風流吉兆明太子など本店で10商品、福岡天神店で15商品のラベル を張り替え。10年前から常態化。取締役が事実を認識し放置
●不適切な原材料表示
栗ふくませ煮など多数の商品で添加物の欠落などが判明。レシピ や他社メーカーの製造企画書を確認せず
まるで
町場の食堂並の食品衛生管理
だったわけだが、
暖簾の値段がバカ高い
のが、
船場吉兆と町場の食堂の大きな違い
である。
店をたたまはった方が、ええのん違いますか。
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