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2007-12-05

病院の管理職の無理解が現場の医療崩壊を加速させている

知り合いの医師で
 元勤務医
という先生が何人かいらっしゃる。いずれも
 公立病院などで、激務の末、燃え尽きる前に辞めた
先生方だ。
 医師の勤務状態が労基法違反の過重労働になるのは、管理職が労務管理をできないから
に他ならない。

今も、ある30代の先生が、現場を立ち去ろうかどうか、悩んでおられる。医師不足が問題となっている診療科の先生だが、
 管理職がまるでダメ
という勤務先で、仕事を丸投げされ、疲労困憊の態である。どうか、ご自愛下さい。先生は十分働いていらっしゃいます。はっきり申し上げて、いま働いておられる職場で行われていることは
 パワハラによる労働強化
だと存じます。

こうした
 管理職の無理解による最前線の疲弊
は、
 医師だけでなく、すべての医療スタッフに及んでいる
のが実情だ。日本の病院は
 非管理職の医療スタッフが結束して、経営側と話し合うシステムが確立してない
ので、医師や看護師、その他の医療スタッフは、ひどい労働条件にも関わらず、分断されている。
 分断して、労働側が互いに反目させるようにし向けるのが、「賢い労働管理」
なわけで、医療現場では
 職能とそのために費やされた教育水準によるヒエラルキー
があり、それが
 医療現場の劣悪な労働環境改善を阻害
している。

産経が
 管理職が「管理職として行うべき職務を放棄して現場の医療スタッフを守らない」現状
を報じている。


患者の暴言、暴力、無理難題 医療者だって…つらい 「ホンネと悩み」調査

2007.12.5 08:16

 ■管理職と板挟み、鬱や退職も

 「もしものことがあれば殺す」「昔もらった薬を診察なしで出してくれ」-。大阪のNPO法人が医療関係者を対象に電話相談「医療者のホンネと悩みホットライン」を実施したところ、患者からの暴言や暴力、無理難題に悩む医師や看護師の姿が浮かび上がった。中には精神的にまいって退職に追い込まれたケースも。「モンスターペイシェント」(モラルに欠けた行動をとる患者)という言葉も一般化してきたが、こうした現場の困難に理解を示さない管理職の存在が、さらに現場の医師や看護師にストレスを与えている。(伐栗恵子)
 電話相談を実施したのは、患者が主人公の医療の実現を目指すNPO法人「ささえあい医療人権センターCOML」(大阪市)。ふだんは患者からの電話相談を活動の柱に据えているが、近年、患者の暴言や暴力などに悩む医師や看護師からの相談も増えているため、昨年初めて医療関係者を対象にしたホットラインを開設。3日間で26件の相談が寄せられた。
 今年は10月13、14の2日間実施し、16件の相談があった。内訳は保健師を含む看護職が9人、医師が3人、医療事務職が3人、柔道整復師が1人で、山口育子事務局長は「件数は少なかったが、内容はどれも深刻だった」と話す。
 例えば、50代の医師は合併症を起こした患者の家族から「もしものことがあれば、お前を殺す」と脅され、ポケットに入れた刃物をちらつかされることもあるという。そうした状況が数カ月にもおよび、命の危険を感じていると訴えた。
 また、30代の医療事務職員は、病院長の顔見知りの患者が「5年前に出してもらった水虫の薬を診察なしで出してくれ」などと無理難題を次々とふっかけてくると相談した。
 山口さんは「医療は患者と医療者が信頼関係で協働して築いていくものなのに、現状は互いに不信感をもった対立構造。“モンスターペイシェント”というような言葉は、互いの不信を生むだけです」と語る。
 さらに、山口さんによると、今回の相談で目立ったのは、患者の暴言、暴力もさることながら、現場に無理解な管理職への不満だという。
 50代の精神科医は、自分の担当でもない患者や家族からのクレーム対応を、管理職から「精神科の分野だ」と押しつけられているという。さらに、医師を突き飛ばしたり、看護師につばを吐きかけたりする患者に注意すると、管理職から呼び出しを受けて叱責されるといい、「職員を守ってくれる職場環境にない」と嘆く。
 精神科に勤務する40代の看護師も「入院患者からの暴言や暴力が絶えないが、管理職や医師は『あなたの対応が悪いから』『薬を増やそうか』で済ませてしまう」と話し、 組織的対応をとらずに個人に責任を転嫁する実態を訴えた。
 中には、患者の無理難題と管理職の無理解の間で悩み続け、鬱(うつ)状態となって病院を辞めたケースもあり、現場と管理職の感覚の乖離(かいり)が事態の悪化にさらに拍車をかけていることも少なくないという。
 山口さんは「互いに不信感をもった対立構造は医療現場を萎縮(いしゅく)させるだけ。人間対人間という原点に戻って冷静さを取り戻し、互いに良い面は認め合い、マイナス面はともに改善していく方向に変えていかなければなりません。医療は患者と医療者の信頼関係があってこそ成り立つということを、いまこそ確認すべきです」と強調している。

まあ、医療裁判でも
 後ろから撃つ病院長
というのは実在するわけで、
 自分の地位がかわいい管理職
というのは、腐っていくだけだ。

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コメント

まだ腐りたくありません~o(^-^)o。。。。ふう。

投稿: 僻地の産科医 | 2007-12-05 22:12

これに相通じる物がありますね
優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話
http://satoshi.blogs.com/life/2007/11/post-9.html

現状は優秀な人間が抜けたときの地獄で、今までの欠陥が表出して誰も事態を収拾出来なくなっている様にも見える

投稿: sakimi | 2007-12-05 23:46

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